[過去ログ] 花陽「死を視ることができる眼」 (1002レス)
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74: [sage saga] 2016/12/28(水)22:55:06.17 ID:Hhhi1HzW0(71/119) AAS
花陽「……なんですか、あれ」

小一時間の間、ひたすら音ノ木坂周辺を当てもなく彷徨っていると、妙な人を見つけました。

いえ、あれを人と呼ぶべきではなかったかもしれません。

花陽「う……ぐっ!」

急な吐き気に襲われ、無意識の内に口元を手で覆っていました。
省7
90: [sage saga] 2016/12/28(水)23:22:03.17 ID:Hhhi1HzW0(86/119) AAS
/21
大した手掛かりを得ることができなかった代わりに、線が視えなくなる眼鏡を手に入れた日の翌日。

連続猟奇殺人の新たな被害者が出たということで、テレビはどのチャンネルに合わせても事件のことばかり報道していました。

犯人は精神異常者だ、とか。

薬物常習犯の可能性がある、とか。

これはとある宗教の信者が起こした犯行だ、とか。
省16
289: 2016/12/29(木)01:37:54.17 ID:0S7FHMfnO携(1) AAS
/3
危惧されていた事故の後遺症もなく、私はすぐに退院することになりました。

μ'sのみんなも退院を心から祝福してくれて、誕生日でもないのに主役気分です。

凛「かよちん……かよちんかよちんかよちんっ!!ホントに良かった……かよちんが無事に退院できて、ホントに良かったにゃ!」

花陽「凛ちゃん、ちょっと苦しいよお」

凛「ご、ごめんね……痛かった?まだどこか悪いところあるの?」
省8
388: 2016/12/29(木)01:49:58.17 ID:LXmUl+esO携(1) AAS
そう言って、女医さんは渡したはずのペーパーナイフを私に差し出しました。

花陽「あの、これは?」

女医「名工が暇潰しに作った一品物にルーンを刻んだだけのものだけど、魔除けとしては一級品でね……きっとあなたを守ってくれるわ」

差し出されたペーパーナイフを受け取ると、女医さんは嬉しそうな表情を浮かべました。

ペーパーナイフは大きさの割にそこそこの重さがあるので、もしかしたら純銀で作られたものなのかもしれません。
省9
538: /3 2016/12/29(木)02:07:55.17 ID:vYaD6Xq8O携(1) AAS
/1
きっかけは、ありふれた日常の狭間にありました。

多分、それは誰にも止めることなんてできなかったと思います。

今になって考えてみれば、ひょっとすると私がこんな眼になってしまったのも、避けられない巡り合わせだったのかもしれません。

花陽「凛ちゃん、今日はちょっと食べ過ぎだよお」

凛「ヘーキヘーキ、これぐらい腹八分目にゃ」
省11
622: /3 2016/12/29(木)02:17:28.17 ID:v7JHYEhyO携(1) AAS
/3
危惧されていた事故の後遺症もなく、私はすぐに退院することになりました。

μ'sのみんなも退院を心から祝福してくれて、誕生日でもないのに主役気分です。

凛「かよちん……かよちんかよちんかよちんっ!!ホントに良かった……かよちんが無事に退院できて、ホントに良かったにゃ!」

花陽「凛ちゃん、ちょっと苦しいよお」

凛「ご、ごめんね……痛かった?まだどこか悪いところあるの?」
省8
775: 2016/12/29(木)02:36:59.17 ID:xN88KK6rO携(1) AAS
/9
病院から何事もなく退院したあと、私は普段より少し遅れて登校することになりました。

いわゆる、遅刻寸前というやつです。

普段は朝練に出てるからこんなことはないんだけどなあ。

遅刻したくなくて焦る気持ちと、早くみんなの待ってる学校に行きたいという気持ちとが重なり合って、自然と駆け足になります。

ですがこちらの気持ちなんて配慮することもなく、信号の色は変わるものです。
省12
808: 2016/12/29(木)02:41:34.17 ID:HgX16EPSO携(1) AAS
さっきと同じことができれば、私はこの化物に勝てる。

──この化物を殺し切れる。

そこまで考えて、私は我に返りました。

自分がどれだけ恐ろしいことを考えていたのか、気がついたんです。

[ピーーー]?
省10
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