[過去ﾛｸﾞ] P「俺が…タイムスリップ？」 (1002ﾚｽ)
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647: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:24 ID:R+5njsVYo(3/12) AAS
貴音「…あら、貴方様」
「おう、貴音。おはよう」
事務所の前の横断歩道を渡ると、丁度仕事へ向かう貴音と律子が出てくるところだった。
律子は俺の顔を見て何かを言いかけたが、春香に気づいて口を閉じた
多分千早のことだろう
春香も千早を見たと聞いて泣き出したり探しに行ったりするほど子供ではないと思うが…まぁ、黙っていたほうがいいのは確かだ。
「春香、先に戻っててくれるか？」
省20
648: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:25 ID:R+5njsVYo(4/12) AAS
律子「…聞いてます？」
「おっとすまん。聞いてるよ」
くだらないことを考えて律子に怒られてしまった。
いかんいかん、真面目に聞かないとな
律子「じゃあ今まで言ったの、もう一度言って見てくださいよ」
「黒の軽四の…丁度あんな感じの奴だろ？」
省4
649: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:26 ID:R+5njsVYo(5/12) AAS
「…律子、ナンバー何番って？」
律子「…丁度あれと同じ番号です」
…同じ番号っていうか、アレじゃないのか
…っていうかアレだろ
律子と俺が固まっていると、その車は事務所の前を通過した。
後部座席に見えたのは…
「千早！？」
省2
650: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:27 ID:R+5njsVYo(6/12) AAS
「響！キー貸してくれ！」
最初に目に入ったのは、事務所の扉の奥に止めてあった、響のバイク
近くに寄ってから、響に声を掛けると、響は少し考えて、ポケットからキーを投げ渡した
響「運転できんのか？」
「…原付なら」
省19
651: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:27 ID:R+5njsVYo(7/12) AAS
貴音「貴方様」
「…どうした？」
一人、悶々と考えていると、さっきから立ちっぱなしの貴音が、口を開いた。
貴音「この世界は、貴方様の夢かもしれません」
貴音「そんな世界で、貴方様が信じられるのは紛れもない貴方様自身です」
省11
652: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:28 ID:R+5njsVYo(8/12) AAS
貴音「貴方様、私から一つ助言です」
貴音「如月千早の真意に近付くには、今までの千早の行動を考えるべきです」
貴音「あの水瀬伊織の誕生日に、伊織がたどり着くべきだった答えを…貴方様が、見つけるのです」
「…わかった」
答えると、貴音は嬉しそうに笑った
貴音が言いたかったことは、今はわからないが…
追い掛けながら、考えよう
省16
653: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:29 ID:R+5njsVYo(9/12) AAS
「…」
響「…」
交差点だ
完全に見失ってしまったらしい
響「…どーする？」
どーすっかな…
まさかバイクに乗って追いかけても見失うとは…
省9
654: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:29 ID:R+5njsVYo(10/12) AAS
響「…あれは？」
「…ナンバーが違う」
数分後。
何度目とも分からないこのやり取りを終えて、響と俺は同時にため息をついた
響「…戻るか？」
「…そうだな」
省11
655: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:30 ID:R+5njsVYo(11/12) AAS
「この後春香達と飯食べに行くけど…一緒に行くか？」
響「…今日は…ちょっと墓参りがあるんだよ」
…響は本当に用事があるらしい。美希は…どうか分からないけど
墓参りか…そういえば俺も先祖の墓参り、6年位行ってないってことになるのか
そろそろ行っておかないとご先祖様に怒られそうだ
「…墓参り？」
省8
656: 1◆qX43WqGl2A 2014/06/29(日)16:32 ID:R+5njsVYo(12/12) AAS
では、また来週
657: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/29(日)17:45 ID:A38Y9GAd0(1) AAS
乙
658: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/29(日)19:59 ID:ezotqmKy0(1) AAS
ガチでハム蔵なのかなぁ......
659(1): VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/29(日)20:15 ID:dpMG4DI2o(1) AAS
Ｐの墓か俺の墓だよ
660: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/06/30(月)08:06 ID:bZrcK+tG0(1) AAS
>>659
早く成仏しなよ……
661: 1◆qX43WqGl2A 2014/07/05(土)15:41 ID:iCp/PskMo(1/9) AAS
投下します
662: 1◆qX43WqGl2A 2014/07/05(土)15:41 ID:iCp/PskMo(2/9) AAS
響「…どうだ？」
墓地に着いたはいいが…ぱっと見回した感じ、駐車場にさっきの車の姿はない
「…行って見ないとわからない…と思う」
まぁもしいなくても…墓参りをして帰れば来た意味はあるしな
「響はどうする？」
省14
663: 1◆qX43WqGl2A 2014/07/05(土)15:41 ID:iCp/PskMo(3/9) AAS
それにしても例えタイムスリップなんて非現実に直面してそんなことを考える余裕がなかった、とは言っても時間がかかりすぎたと思う
「なぁ、そう思わないか？」
？「…ええ、そうですね」
独り言っぽく話したら、ちゃんと反応してくれた。
…うん、今思うともはや自分に呆れた笑いしか出てこない。
千早に会える可能性が結構に高い場所が、こんなに近くにあったのに。
664: 1◆qX43WqGl2A 2014/07/05(土)15:42 ID:iCp/PskMo(4/9) AAS
「探したよ、千早」
千早「…そうですか」
18年前に交通事故にあった弟のお墓の前で手を合わせていた千早は、立ち上がった。
立った千早は、10年前より少し大きくなったようだった
「えーっと…何年ぶりになるんだ？」
千早「…6年、ですかね」
省14
665: 1◆qX43WqGl2A 2014/07/05(土)15:42 ID:iCp/PskMo(5/9) AAS
しなくなったから…愛想を尽かした…？
いや、千早の性格を考えて、それはないような気がする
出会ったばかりならともかく、10年前くらいから千早は春香と引けを取らないくらい、事務所が好きだったはずだし
その好きだった事務所を移籍してまで、千早がしたかったこと…
「…765プロのために、できること…？」
思えば亜美も小鳥さんも、千早は社長の知り合いの事務所に移籍したと言っていた。
社長は知らないと言っていたが…Ａランクのアイドルが、社長に無許可で移籍なんてできるのか？
省18
666: 1◆qX43WqGl2A 2014/07/05(土)15:43 ID:iCp/PskMo(6/9) AAS
…例えば、亜美の言葉
「子供っぽかったから」
律子のプロデュースが、12人全員にいきわたっていないことは…千早の素人目から見ても、十分分かりうることだろう
そんな状態の765プロ存続のために、千早ができること
「つまり、千早は…」
春香の欠けてしまった部分。アイドルへのプロデュース
真を初めとした、皆のコンディションの管理、そして皆への仕事
これらを全て、補える可能性を持った、千早が移籍してまでやりたかったコト
省3
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