[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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614: 4 2013/05/23(木)02:16 ID:g5X+ERTe0(5/8) AAS
『許せないっ…! これは許されないっ…!!』

喋っていたのは白い女だった

『年頃の男の子だから…エッチなものは仕方ない…そう思ってた…』

『絵とか…漫画とか…アニメとかだから…まだ…我慢もできた…』

『でもっ…でもっ…まさか、あ、ア、アダルトビデオだなんて…』
省17
615: 4 2013/05/23(木)02:17 ID:g5X+ERTe0(6/8) AAS
『フフフ…さあ…悪い子…こっちへいらっしゃい…』

再び女の方を見やる
目を大きく剥いて山田を睨んでいた
舌を突き出し非常に気持ち悪くうごめかしている

『わたしが ご・ほ・う・し してやるわっ!!』

「うわああああああああああっっ」

山田が大声で絶叫しだした
そしてドアへと突進していった
省18
616: 4 2013/05/23(木)02:17 ID:g5X+ERTe0(7/8) AAS
アパートの管理人兼定食屋のおばちゃんは動くのが速い
山田を引き連れてすぐにやって来た

「不審者が部屋に出たって? 戸締りをしっかりやってなかったんじゃないのかい?」
「いえそれはないっす、防犯対策はバッチシっす」

店のロゴが入った黒のTシャツが妙に様になってる
いつものおばちゃんの雰囲気だ
しかしだ
その手に握られた得物はなんだ?

「ん? これかい? 先代が遺した軍刀だよ!」
省15
617
(1): 4 2013/05/23(木)02:20 ID:g5X+ERTe0(8/8) AAS
一拍遅れて俺たちも後に続く

が、しかし

「逃げられたようだね…」

おばちゃんは俺たちに背を向けて吐き捨てるように言った
おばちゃんの視線の先には、開け放たれたベランダの窓ガラス

まさか飛び降りて逃げたってか
省21
618: 題名はもう殺人ネットで良いか その2 2013/05/23(木)18:27 ID:av82md350(1/3) AAS
ねぇ、殺人ネットって知ってる?
其処に憎い相手の名前を書き込むとね、そいつは死んじゃうんだって

…何時からだろう、そんな噂が流れるようになったのは

何時からだろう、この町で不可解な死が増えたのは

「殺人ネット?」
「そう、殺人ネット
 そこに昨晩キミの名前が書き込まれた」
「だから狙われた?」
「あいつらと殺人ネットの関係は良くわかってないけどな」
省27
619: 殺人ネット その2 2013/05/23(木)18:28 ID:av82md350(2/3) AAS
ほぼ同時刻
深夜の公園
フードを深く被った少女がベンチでだらけている

「よ」
「ヨ」

少女の前に現れる鬼

「魚野郎がやられたぜ
 組織の放火魔女の邪魔は入るわ、獲物が契約者になるわで散々だ」
「アチャー、魚君やられたノ?
 まぁ、都市伝説がやられただけで契約者が死んでないならセフセフヨ
省16
620: 殺人ネット その2 2013/05/23(木)18:32 ID:av82md350(3/3) AAS
>>617
AV垂れ流しなままとか想像すると結構酷い絵面だww
621: 5 2013/05/24(金)01:38 ID:dIP0Y3Lt0(1/7) AAS
昨日は色々なことがあり過ぎた
一言で表せば散々って奴だ

あの後、山田と俺は警察から取り調べを受けた
おばちゃんは一応鍵を取り換えるつもりらしい
とりあえず山田は俺の部屋に泊まった
俺も戸締りに気を付けないと

ていうか、部屋のなかに不審者現るってどんだけだ?
あの女はずっとあの隙間に入り込んで様子を窺ってたってか?

そもそも
省10
622: 5 2013/05/24(金)01:38 ID:dIP0Y3Lt0(2/7) AAS
「昨日、ああアレか。なんで誰も起こしてくれなかったんだよ」
「いや、6限の途中から意識を失うようにして倒れたお前を周囲は心配したのだがな、
 教諭がお前を保健室に運ぶ必要はないから机に座らせておけと命令してきたのだ
 もっとも保健室は機械科の連中が荒らぶっている最中で、それ故に教諭は危険だと判断したらしいのだが」

意識を失うようにして倒れた?
まるっきり覚えがない

「アネゴは心配しておったぞ、保健室に運べないのならせめて膝枕で介抱してやりたいと申し出てな
 それを聞いた教諭は鼻血を噴いて倒れてしまったため、以降は授業続行不能、自習となった
 担任は機械科の連中を鎮圧すべく乱闘の渦中に飛び込んでいったためHRもなくなった」
省13
623: 5 2013/05/24(金)01:39 ID:dIP0Y3Lt0(3/7) AAS
鳥頭の血走った眼で睨まれたからには黙って頷くより他はない
お、おのれ…俺の春が…

「安心しろ、俺たちも放課と共にお前を放置して早々に帰宅したわ」
「せめて起こしてくれよ…!」

「おーい席に着け! ホームルームを始めるぞー」

担任が入ってきた
気づけばそんな時間か

鳥頭から解放され席に座ると、アネゴがこっちを見てるのに気づいた
口パクで大丈夫?と聞いてきやがる…! アネゴ、大好きだ!
省10
624: 5 2013/05/24(金)01:39 ID:dIP0Y3Lt0(4/7) AAS
鳥頭の血走った眼で睨まれたからには黙って頷くより他はない
お、おのれ…俺の春が…

「安心しろ、俺たちも放課と共にお前を放置して早々に帰宅したわ」
「せめて起こしてくれよ…!」

「おーい席に着け! ホームルームを始めるぞー」

担任が入ってきた
気づけばそんな時間か

鳥頭から解放され席に座ると、アネゴがこっちを見てるのに気づいた
口パクで大丈夫?と聞いてきやがる…! アネゴ、大好きだ!
省10
625: 5 2013/05/24(金)01:41 ID:dIP0Y3Lt0(5/7) AAS
「あー、実はホームの前に皆に言っておくことがある」

ううん、と咳払いとして担任は背筋を正した

「教頭先生が明け方に暴行を受け、病院に運ばれたらしい」

それは大ニュースだ
担任はポーカーフェイスを気取っているが相当嬉しいに違いない

「話によると、教頭先生は早朝のランニングで西区から東区に向けて走っていたらしいが
 白い女に抱き付かれ、そこから振りほどいて逃げようとしたのだが
 抱き付かれたまま投げ飛ばされ、また抱き付かれて投げ飛ばされたらしい」
省10
626: 5 2013/05/24(金)01:41 ID:dIP0Y3Lt0(6/7) AAS
「工業高校始まったな」

前の方の席からそんな声が響く

「これが世界の選択か…!」

隣で眠り込んでいたはずの遠藤は上体を起こして携帯を取り出した

「……俺だ、機関の連中はどうやら俺たちとやる気らしい」
省11
627: 4.5 2013/05/24(金)01:42 ID:dIP0Y3Lt0(7/7) AAS
時間は戻って、in 病院

「教頭、それで、お体の方は大丈夫なんですか?」
「わかんない、やばいかもしんない」
「一体、何をされたんですか?」
「あの鳥居み●きみたいな女にね
 こうね、ギューッて締め上げられてね
 チューされちゃったのよ…されちゃったのよ…」
「きょ、教頭、大丈夫ですか!? めっちゃ震えてますよ!!」
「あのときのことを思い出すと、お、お…」
省9
628: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/24(金)21:26 ID:krJEBh0eo(1) AAS
あの蝙蝠さんくとぅるふ出身とは……
どこまで味方でいてくれるのかが不安になるww

アネゴの意中の人が誰なのか
それによって罪状が変わるんじゃないかと思いつつ気になるのはAVは返してやれよということだ
若干マニアックなあれだがこれ実はアネゴをイメージして所持しているんじゃないかとか考えると泣ける
629: ソウルメイト [sage saga] 2013/05/24(金)23:27 ID:QMEyXNSHo(1/10) AAS
皆さん、語り口が軽妙洒脱で読みやすい、続きが気になるところ

にしても毎度のエキセントリックな情景描写が笑える
隙間女(?)に狙われる(?)山田の運命や如何に?!

殺人ネットの詳細求む!
残りは4人で、フード少女と鬼さんで2人、他の2人は何者か!?
そして鬼さんからそこはかとなく醸し出される、4人中最弱の雰囲気(イヤ、まだ判らんだろうが)
頑張れ鬼さん!!

さて、自分の方はというと
湿気た文章でジメジメと陰気に進めて行きます
630: ソウルメイト(4) [sage saga] 2013/05/24(金)23:30 ID:QMEyXNSHo(2/10) AAS
「聞かせてくれてありがとう……大変だったね」

少年から掛けられた言葉が嬉しかった。
会話が通じるという安心感だけではなく
この少年の持つ、柔らかくも澄んだ雰囲気が、自分を落ち着かせてくれる。

「まあ……そうね、大変だったわね」

体が震えるほど怯えていた自分は消え
今では、自分で話した内容が他人事のように感じていた。

「今の話で、何か……分かるかしら?」
「そうだね……まず」
省9
631: ソウルメイト(4) [sage saga] 2013/05/24(金)23:34 ID:QMEyXNSHo(3/10) AAS
「偽装というのは?」
「うん、例えばロッカーと赤ん坊は、それぞれ別の都市伝説により形成されている……とか」
「2種類の都市伝説が協力しているということ?」
「そういうこと、例えばの話だけれどね」
「それは厄介な事になりそうな話だけど、何でそんな事をする必要があるの?」
「なんの都市伝説かがはっきりしてしまうと、弱点が分かる場合もあるからね」

弱点が分かれば、解決も近付く。
だが、これが偽装であればミスリードされ、解決は遠ざかるかもしれない。

「弱点……なるほど……」
省14
632: ソウルメイト(4) [sage saga] 2013/05/24(金)23:37 ID:QMEyXNSHo(4/10) AAS
「少し話を変えるけれど、お姉さんはこの都市伝説をどう思う?」
「どう思うと言われても……」
「そうだね……じゃあ、この都市伝説はコインロッカーベイビーだと思う?」
「……アタシは都市伝説の事は分からないわよ?……でも、そうね……」

考える自分に、彼は時間をくれる。
間を作るのが上手い、相手の表情を読むのが上手いからだろう。
やはり、ただの人間ではない。
彼の言う通り、彼は何かの都市伝説なのだろうか。

「コインロッカーベイビーだと、アタシは思う」
省9
633: ソウルメイト(4) [sage saga] 2013/05/24(金)23:38 ID:QMEyXNSHo(5/10) AAS
「そうね、考えても分からなそうだし、まずはコインロッカーベイビーだという前提で進めましょう」
「うん」
「それで、アタシ達がやるべき事は何?」

単刀直入に聞く。

「コインロッカーベイビーの本体は、必ずこのロッカーの何処かに居ると思う」
「そうね、アタシも同意見よ……そして、この幾つもあるロッカーの中の、たった一つが正解」
「うん」

───かくれんぼ。

これは最初に感じた事でもある。
省10
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