[過去ログ] 「都市伝説と戦う為に都市伝説と契約した能力者達……」 Part9 (1002レス)
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631: ソウルメイト(4) [sage saga] 2013/05/24(金)23:34 ID:QMEyXNSHo(3/10) AAS
「偽装というのは?」
「うん、例えばロッカーと赤ん坊は、それぞれ別の都市伝説により形成されている……とか」
「2種類の都市伝説が協力しているということ?」
「そういうこと、例えばの話だけれどね」
「それは厄介な事になりそうな話だけど、何でそんな事をする必要があるの?」
「なんの都市伝説かがはっきりしてしまうと、弱点が分かる場合もあるからね」

弱点が分かれば、解決も近付く。
だが、これが偽装であればミスリードされ、解決は遠ざかるかもしれない。

「弱点……なるほど……」
「そう、弱点……また例えの話になってしまうけれど……」
「いいわ、聞かせて」

少年の話を聞いていると、朧気ではあるが都市伝説という存在が
自分の心の中に形作られていくのを感じる。

この現実に、実体……いや、実態をもった都市伝説も、都市伝説で語られている通りの弱点を持ってしまう。
実に単純な話だ。

「分かったわ、ありがとう」
「うん」
「それで、コインロッカーベイビーだった場合、弱点は?」
「特に無いね」

肩をすくめて言う少年の、愛らしくも滑稽な仕草に思わず微笑が漏れる。

「ん?……なに?」
「いいえ、何でもないわ」

怪訝な顔もまた、年に不相応な表情であったが、それはそれで可愛らしかった。
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