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照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】 (1002レス)
照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」【咲-saki-】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/
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289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga] 2012/08/25(土) 09:23:45.04 ID:JSl+fESu0 1です >>269の照宥から思いついた試作 なお、思いつくままに書いたところまで・・・ 『tell you that I love ...』 春、クラス替え 張り出されたリストに、喜んだり残念がったり、そんな声が周りから聞こえる 私は、残念がる方だった 「別々だね、菫」 「まあ、2年間一緒だった方が奇跡だ。1学年20クラスもあるのに、な」 白糸台高校 麻雀のプロを目指す女子高生たちが集う 現在活躍しているプロのほとんどが、この学校の出身というくらい 「3年1組・・・知らない人ばかり」 「照シフトを組むといううわさは、本当だったか」 「なにそれ?」 ため息をつく菫 「お前、この学校に入ってから大会と名のつくもの全て負けなしだろ?」 「そうだっけ?」 「春はクラス対抗戦、夏は部活対抗戦、冬は個人戦、お前は1年のときから負けなしだよ」 「そういえばそんな気がする」 「どんな形でもいい、お前に勝ったという実績をほしがる奴もいる、そういうことだ」 「そう・・・」 そんなことのために菫と離れるのは、悲しい 「私のクラスは特に、お前をつぶすためのクラスだろうな・・・」 「そう?」 菫のクラス、3年2組の名前を見るけど、よく分からない 「まったく、少しは他人に興味を持て」 またため息 「家庭科部の福路、書道部の石戸、ソフトボール部の清水谷、サッカー部の愛宕洋榎、そしてアーチェリー部の私。大所帯の部長を全部集めてるぞ・・・」 「きっと、部長会議をしやすくするためだね」 「お前は前向きでいいな・・・」 「そうかな?」 単純に、感想を述べただけなのだけれど 「お前の妹も今年入学だろう?」 「そう、楽しみ」 「そのクラス担任が、担任や顧問を受け持つと大会で番狂わせを起こしてくる赤土先生だ」 「去年の赤土先生のクラス、強かったもんね」 「それは覚えているのか」 「荒川さんと天江さんだっけ、春のクラス対抗も決勝まできて、個人戦でも荒川さんは強かったから。よく覚えてる」 荒川さんは、とにかく状況対応力がある。いろんな打ち方をする人がいるけど、荒川さんはそれにうまくあわせてくる 私は周りから言わせるとどんな相手でもねじ伏せるタイプらしいけど、荒川さんは柔剛の柔というところだろう 「その荒川と天江が同じクラスだ。しかも、神代というおまけ付きでな」 「じゃあ2年の本命は、そのクラスか」 「お前のクラスじゃあ、太刀打ちできないだろうな・・・」 ふと、菫の視線が止まった 「いや、伏兵がいる・・・」 「伏兵?」 「まあ、クラスへ行けば分かるさ。そのクラスで、一番目立つ奴だ」 「目立つ? 派手なの?」 ヤンキーとかだったらいやだなぁ 「派手というか、季節違いというか・・・」 「季節?」 季節違いと聞いて、ふと思い浮かんだのは 「冬でも半ズボンをはく小学生みたいな?」 「逆だ。まあ会えば分かる」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/289
290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga sage] 2012/08/25(土) 10:54:25.00 ID:JSl+fESu0 そして自分の教室へ入って 菫の言うことは、本当だった もう春なのに、コートにマフラー着用で、窓の外をぽーっと眺めている彼女。暑くないのだろうか・・・ 菫が伏兵と言っていたのは、彼女で間違いないのだろう 「おはよう」 「ひゃいっ」 びっくりしたのか、奇妙な声を上げて振り返る 「ああ、えっとはじめまして」 私の顔を見て一瞬硬直したみたいだったが、すぐに落ち着いてくれたようだ 「はじめまして。私は宮永照、あなたは?」 「私は、松実宥です」 これが、彼女との出会いだった 「ところで、暑くないの? ダイエット中とか?」 「私寒がりで、これくらいでなんとか耐えられるくらい」 朝だからまだ肌寒いと感じることもあるかもしれないけれど、それでもこんな冬用の装備をするほど寒いとは思えなかった 「そう、大変なんだね」 「おかしいとか、言わないんですね」 「別に、人それぞれ事情はあるだろうし。それをどうこう言うつもりは無いよ」 「事情を説明しても、変な目で見てくる人も多いから」 「やっぱり、大変なんだね・・・」 事情を聞いても、感想は変わらなかった 「ところで、部活は何をしてるの?」 これ以上寒がりの話をしても彼女は喜ばないだろうから、話題を変えることにした 「私? ボーリング部ですよ」 「ボーリング部なんてあったんだ・・・」 「人数少ないから、知らないのはしょうがないよ」 でも、と彼女は笑顔になって付け足した 「今年は玄ちゃんの友達が2人入ってくれることになってるから、これでようやく夏の部活対抗戦に出られるんだ」 「くろちゃん?」 どこかで聞いたことがある名前だった 「あ、冬の個人戦で私が倍満を振った・・・」 「そう、私の妹なんですよ」 「そうだったのか」 そうだ、確か彼女の名前は松実玄 あのときは、その後ソフトボール部のマネージャーさんが倒れてしまったり、いろいろとインパクトの強い一局だった そういえば、すばらすばらって言ってた人、名前なんだったかな・・・ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/290
291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [saga sage] 2012/08/25(土) 10:57:42.25 ID:JSl+fESu0 「その、妹さんは私のこと恨んでたりとか、そういうのある?」 私と戦って、暗い目をする人はかなりいる・・・ 「負けたときは落ち込んでたけど、それからはもっと強くなるんだって、玄ちゃんがんばってる」 「そう、よかった」 「一緒に戦った園城寺さんと花田さんとは、それから仲良くなったみたいだし」 あのすばらの人は花田さんというのか・・・ 「うわさされとるで、怜」 「そうなん?」 ふと、背後から降りかかる大阪弁 「あ、園城寺さんと、清水谷さん」 振り返ると2人がいて。あれ、清水谷さんってソフト部の部長で菫のクラスだったんじゃ? 「宥姉ちゃんと同じクラスなら、まだよかったわ。竜華とクラス分かれてしもうてな・・・」 「怜をよろしくお願いしますっ・・・何かあったら隣のクラスやからすぐ飛んでくるからな」 「過保護すぎや・・・」 ただの付き添いだったらしい。そして、園城寺さんがふと私に視線を向けた 「チャンピオンももしかして、同じクラスなん?」 「1組だけど?」 「そっか。クラスの人が誰かまで見とらんかって。竜華がクラスが違うって騒ぐんやもん」 「そやかてずっと一緒だったのにぃぃぃ」 どちらかというと清水谷さんの方が心配になるくらいショックを受けているようだった 対する園城寺さんは、あっさり割り切っているように見えた 若くして人生の真理に到達したのかもしれない 「わっかんねー、ホームルームの進め方とかわっかんねー」 「あ、先生来た」 「咏ちゃんやん、ええなあ」 三尋木咏先生は、先生の中でも1、2を争う腕を持っている。ただ、授業は結構てきとーらしいけど 「竜華んとこ、担任誰なん?」 「久保っち。あの人すぐ切れるからなぁ・・・」 「それはご愁傷さまや」 「よーし、席付けよー」 「もう行かな、じゃあな怜」 そうして名残惜しそうに清水谷さんは教室から出て行った 「ま、とにかくよろしゅうな、チャンピオン」 「その呼び方はちょっと・・・」 「うーん、呼び捨てでもええの?」 「構わないよ」 「じゃあ、よろしくな、照」 「こちらこそ、怜。あと、宥も呼び捨てでいい?」 「ひゃうっ」 しばらく話に加わらずに黙っていた宥は、また変な声を上げた 「え、いいの?」 「宥姉ちゃん、聞いてるのこっちやで?」 「あの、友達みたいだなって思って」 「友達やん、なあ照」 「そうだよ」 「すごく、うれしい・・・」 その時の笑顔は、忘れられないくらい輝いていた とりあえずここまで http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/291
292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] 2012/08/25(土) 11:02:20.44 ID:u5Mu3X5IO おつ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/292
293: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] 2012/08/25(土) 11:21:14.63 ID:JM7KgBtZo かれ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/293
294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] 2012/08/25(土) 13:52:07.24 ID:fy7fYJ8l0 乙! このスレはマイナーSS好きの俺にとって楽園だわ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/294
295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage] 2012/08/25(土) 22:54:52.38 ID:UDu636Wm0 1です 試作でしたが、こっちの形式(地の文が一人称)の方が書きやすいかもしれません 剱谷もこっちの形式で書き直した方が進むかもしれないなぁと思いながら >>294 ありがとうございます! 楽園だなんて、照れます ニッチなSSという単語はまったく定着しておりませんが、これからも重箱の隅をつついていければと思います というかこんなごちゃごちゃなスレで大丈夫なんですかねぇと思うわけですが 目次でも付けておいたほうがいいんでしょうかね? >>1 照「清澄にも麻雀部はあるのか・・・」 咲が白糸台、照が清澄なIF。照久IF >>149 巽由華「私には部長なんて向いてません」やえ「まあそういいなさんな」 照久IFの続編、晩成と阿知賀のその後 >>249 剱谷日和 剱谷短編、咲日和風味 >>289 『tell you that I love ...』 照宥メインになる予定。全キャラが通う麻雀学校白糸台という設定の話 掲載未定 剱谷長編 現在こんな状況です http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/295
296: tell you that I love ... (2) [saga] 2012/08/26(日) 14:48:27.64 ID:/HMmGune0 -side 咏- 「三尋木先生」 いつもの堅い声 振り返ると、階段下の踊り場にえりちゃんがいた 「どったの、えりちゃん」 「校内では針生と呼んでくださいと言っているでしょう」 いちいち目くじら立てんでもとは思うが、それが彼女の性分なのだから仕方ない つかつかと階段を上がってくる 「クラス対抗戦、本気で来るわけじゃないですよね?」 「・・・冷静になろうよえりちゃん。少なくとも、ここで話すことじゃない。ちょうど資料室もあるし、そこで話そうか」 返事はため息 いつものことだけど、ほんとに堅い人だよ そこが可愛いなんてまた軽口を叩けば冷静に話もできないので、今はこらえておく 資料室に入ると、さっそくえりちゃんは詰め寄ってきた 「通達、聞いてますよね?」 「困っちゃうよねー、いくら理事長だからって、宮永照を負けさせろだなんてさー」 「ですが、理事長に逆らったらどうなるか分からないわけじゃないですよね?」 「まあ、そんときはそんときさねー。横浜に帰って麻雀教室でも開くさ、知らんけど」 「どうしてそこまでしますか!」 えりちゃん、そんなに思いつめたら血圧上がるよ 「宮永照を除いたらうちのクラスは、一番高くても真瀬由子の学年ランク20位。私がちょっとやそっとやる気出したところで何も変わらないって、そう思わない?」 これでもいろいろ考えたんだよー 校長のトシさんからは、逆に宮永照の力になってくれなんて言われるしさー。まあこれは特命で、えりちゃんにも言えないけど 宮永照以外の4人を校内学年ランク20位以下で選抜してくれってさー どういういじめだよこれ、って思ったけど。まあそれはそれで面白そうだしねー 1クラス30人程度で20クラスあるから、1学年600人程度 かといって、この中で30位程度にはなっていないとプロへの道は厳しいから、3年生ともなるともうほとんどが就職とか進学とか、プロへの道を閉ざしてしまっている人が多い だから人数が600人もいても、実はそんなに選択肢が多いわけじゃない そんな中で、「宮永照のクラスは勝てないな」と一見するとそう思えるような人選をしろと言われたわけで きついっすねーって軽口でトシさんに言ったら、じゃあ一人転校生を入れるって軽く言ってくれたけども、さてその実力はどんなもんかねー 「ですけど、万が一ってこともありますし・・・」 「っていうか、うちの組より、3年2組とかの方が凶悪じゃね? あと、晴絵ちゃんのクラスとかも面白そうだしねぃ」 「ですからそうではなくて」 「っていうか2年10組だって荒川、天江、神代がいるんだろ。まあ無理無理、うちのクラスじゃ勝てっこナイナイ。わっかんねー、どうやったら勝てるかなんて全然わっかんねー」 それが正直な感想 ただ、やるからには当然、勝ちに行くけどねぇ 「・・・・咏さん」 「およ、学校だよ、えりちゃん?」 うつむいてしまったえりちゃんの表情を確認することはできなかった 「あんまり、無茶しないでくださいね・・・・」 もう、そんなに震えた声出さないでよ 思わず抱きしめて、体まで震えているのを知る 「守りたいものがあるから、無茶できるんだぜー。知らんけど」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/296
297: tell you that I love ... (2) [saga] 2012/08/26(日) 15:14:25.72 ID:/HMmGune0 クラス替えして1週間経つ頃には、だいたいクラス内のグループ分けも終わる と同時に、一通りクラスメイトと対局してその力量はわかったつもりだ 「さて、そろそろクラス対抗戦のオーダーを考えないといけないねぇ。どうだ、てるてるー。考えてくれねーかな」 「てるてるって、私ですか?」 ホームルームの最中、三尋木先生の視線はこちらを向いていた 照と呼び捨てにされたことはあったが、てるてるーはなかったので戸惑う・・・ 「そそ、あれだろー、1回打つとその人の力量わかるんだろー。理屈はさっぱりわっかんねーけども」 「ええ、まあ」 「だったら宮ちゃんにさっくり決めてもらった方がよくねーかなーとか思うわけよ」 今度は宮ちゃんか、ほんとによくわからない人 「好きに決めていいんですね?」 「逆に反対意見があったら私が説得してあげる」 「分かりました、提出日は?」 「悪いけど、明日の放課後まで」 「十分です」 私が大きく頷くと、三尋木先生はパンパンと大きく手を打った 「よっし、じゃあホームルーム終了。おつかれー」 そしてさっさと教室を出ていってしまった 「照、オーダーどうするん? 相談に乗るで」 「私も、力になれれば」 怜と宥がすぐに駆け寄ってくれた 「ありがとう。二人には、大会に出てほしい」 「ええけど、途中で体調悪くなったら堪忍な」 「私で大丈夫かなぁ・・・」 理由はそれぞれ違うのだろうけれど、不安そうな2人 「大丈夫だよ、それに2人と一緒に出たいんだ」 「うーん・・・」 怜は体力的なことだけが心配のようだけど、宥は別の心配をしているようだった 「もし、私の連勝を止めたらとか、そういうことを考えてるんだったら気にしなくていいよ」 「そう言われても、すぐには・・・」 とそのとき、宥の携帯が鳴った 「あ、ごめんね。もしもし、玄ちゃん。うん、少し遅れるかもしれないから先に行ってて。うん、ごめんね」 「玄ちゃんからか、今日は部活外に行くん?」 「そう、2週間に1回はボーリング場で部活。あんまり部費がないから、部活として実際のレーンでなかなか投げられないんだ」 人数や実績に比例して部費が支給されるけれど、ボーリング場で練習となるとお金もかかるだろうし、大変なんだろう ただ人数が少ないとは言え、鷺森さんという人がボーリングの全国大会常連らしく、実績面で多少優遇はされているみたいだった 「あの近くのボーリング場?」 「うん、そうだよ」 「私は真瀬さんと、転校生の姉帯さんに声をかけようと思ってる。そのあと、お邪魔でなければ見学に行ってもいいかな?」 「それは大丈夫だけど、照ちゃんは部活無いの?」 「ああ、私は幽霊部員だからね。菫と一緒に入っただけで、1年の頃はそれでも少しは射ってみたけど、全然的に当たらないしそのうち誰かに怪我させてしまうんじゃないかと思って、やめた。夏の部活対抗戦で貢献してるから、活動しなくても何も言われなくなったし」 「照っぽいなぁ、おもろいわ」 怜がくすくす笑う。私っぽいとはどういうことだろう・・・ 「じゃあ、ソフト部の練習始まるし、行くな。宥姉ちゃんもそんなに深刻に考えんでも、気軽に出たらええと思うよ」 「ごめん怜、真瀬さんと姉帯さんって、何部?」 すでに二人の姿は教室にはなかった 「由子はサッカー部で、姉帯さんはたしか臼沢さんに誘われて美術部に入っとるはずやで」 「そう、じゃあグランドまで一緒に行こう。宥、じゃあまたあとで」 「うん、待ってるね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/297
298: tell you that I love ... (2) [saga] 2012/08/26(日) 15:47:45.89 ID:/HMmGune0 怜がサッカー部の部室まで案内してくれると、ちょうど真瀬さんがユニフォームに着替えて出てくるところだった 「あ、ちょうどよかったな。じゃあ照、がんばってな」 「ありがとう、怜」 「宮永さん、どうしたのよー?」 私に気づいたのか、真瀬さんが声をかけてきてくれた でも、なぜかその表情は暗かった 「もしかして、クラス対抗の話?」 「うん、そう。真瀬さんに出てもらいたくて」 「・・・・」 なぜか視線をそらす真瀬さん 何か気に障るようなことを言っただろうか? 「もうちょっと、目立たないところでもいい?」 「ああ、構わないけど・・・」 2人して部室の裏にまわると、いきなり真瀬さんが頭を下げた 「ごめんなのよー。誰にも言わないでほしいけど、圧力かけられてるのよー」 「圧力?」 ふと、菫の言葉を思い出す 照シフト・・・・ まさかそこまでしてくるとは思っていなかった 「クラス対抗戦はずっと出てたし、宮永さんと同じチームになれるのも楽しみだったのよー。でも・・・」 「いいよ。・・・巻き込んで、ごめんなさい」 私のせいで、真瀬さんの楽しみまで奪ってしまったなんて・・・ 「ごめんなさいなのよー」 「私から声をかけられたのは忘れて。部活、始まっちゃうから」 小さくまた、ごめんなのよーとつぶやき、真瀬さんは走っていった もしかして、宥がいいよどんだのも何か圧力がかかっていたからだろうか? 真瀬さんは20位くらい 宥は確か50位くらい 怜は100位くらいだったはず 怜が未来予知できるようになったのは冬の個人戦の直前、それ以前は300位くらいだったことを考えると大きく順位は上げているが、怜には圧力がかかっているような素振りはなかった 単純に、2番手を抑えておけば戦力ダウンするだろうくらいのことならいいけど・・・ しかし・・・ 「これで、宥がOKしてくれても、1人足りなくなるな・・・」 とりあえず姉帯さんがいる美術部に向かおう 「・・・・美術部ってどこだろう」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/298
299: tell you that I love ... (2) [saga] 2012/08/26(日) 16:32:13.14 ID:/HMmGune0 いろんな人に聞いて、美術部にたどり着いたのはあれから40分以上かかってしまった この学校、生徒が多いのは分かるけど広すぎる・・・ 「失礼します」 ノックして中に入ると、一人が椅子にぽけーっと座っていて、それを取り囲むように4人がスケッチをしてした その4人の中に、姉帯さんと臼沢さんがいた 「デッサン中だから静かにっ」 「あ、ごめんなさい」 姉帯さんの隣に座る、ひときわ小さな子に注意された 姉帯さんは2mくらいだけど、この子は130センチくらいしかないんじゃないだろうか。とても同じ高校生には見えなかった 「ダルい・・・・休憩しよう」 真ん中に座っていた子が、そう言って姿勢を崩した 「シロ、勝手に休憩しないでよっ」 「お客さん来たし、いいでしょ?」 崩した態勢を変えようとしないので、小さな子もため息をついて鉛筆を置いた 「いいよ、10分休憩。で、用件は何、チャンピオン」 「ああ、クラスのことで姉帯さんと臼沢さんに話したいことがあって」 「・・・なら、隣で話して、ダルいから」 ダルいという理由はよく分からなかったが、3人で話せるならその方がいい 「ありがとう。いいかな、姉帯さん、臼沢さん」 「いいよー」 「っていうか、私は必要なの?」 姉帯さんは気楽に返事をしてくれているが、臼沢さんは戸惑いを隠せていない 圧力でなければ、何を思っているのかは思い当たるけれど・・・ 「うん、お願い」 そして3人で、隣の準備室に入った 「まあ、分かってるとは思うけど、クラス対抗戦の話。2人に出てほしいと思ってる」 「塞と一緒にー、やったー。もちろんいいよー」 姉帯さんはあっさりそう答えてくれる 「ちょっと豊音、勝手に決めないでよ」 「どうしてー、ちょー楽しみだよー」 「だって私は・・・」 「もう塞げない、から?」 彼女が、特定の相手の手を塞ぐ力を持っているのは、いや、持っていたのは分かっていた そしてそれが、冬の個人戦を境に使えなくなってしまっていることも 「知っているのね・・・いや、見抜いちゃうんだっけ」 「え、塞げないってなに?」 転校してきたばかりの姉帯さんにはよく分からない話なのだろう 「ちょっと調子に乗りすぎてたのよね。冬の個人戦、いいところまで行けて。とんでもない卓に入ってしまったのに、いけるんじゃないかと思ってしまった・・・」 天江衣・石戸霞・辻垣内智葉と同卓して、1人を塞いだところで誰かが上がる 2人同時、3人同時に塞ぐしかないと無理をした結果、塞ぐ力をそのものを失ってしまった 臼沢さんの説明を、姉帯さんは真剣に聞いていた 「塞ー。じゃあ、もう麻雀も打てないのー?」 「いや、昨日も打ったでしょうに・・・でも、塞ぐことに慣れてしまった私は、塞げなくなって目に見えて成績が落ちてる。だからクラスを代表する力なんて、私にはない」 私は、大きく首を振った 「力は、完全になくなったわけじゃない。眠ってるだけだよ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/299
300: tell you that I love ... (2) [saga] 2012/08/26(日) 17:06:50.86 ID:/HMmGune0 「眠ってるだけ・・・それも、見えているの?」 「ああ。そもそも、完全に失われていたら、私には塞ぐ力があることは見えてなかったと思う」 私が対局で見抜けるのは、今現在の状況だけ 過去や未来まで見通すほど万能ではない 「そう、眠ってるだけか」 「クラス対抗戦、嫌なら出なくてもいい。でも、ホームルームで言っていたけど、明日の放課後までには先生に提出しないといけない。だから、時間がないけど一晩考えて結論を出してほしい。急かして申し訳ないけど」 「そんな時間はいらないよ」 心配そうに見つめる姉帯さんをよそに、臼沢さんはもう笑顔だった 「そこまで分かってて、それでも私に頼むって言うなら仕方ない。出るよ」 その言葉を聞いて、私よりも姉帯さんが大はしゃぎしていた 美術室に戻ると、先ほどはずっと無口だった金髪の女の子が私に駆け寄ってきた 「ミンナ、ガンバレ」 そう言って差し出してくれたのは一枚のスケッチブック そこには、「3−1 ガンバレ」と書かれて、姉帯さんと臼沢さんと、私のイラストが書かれていた なにこれ、かわいいっ 「これは?」 あくまで冷静に努めながら尋ねる 先ほどの気だるげな子が見当たらないので周囲を見回してみると、彼女は準備室との扉にもたれかかったままだった。聞き耳立ててたな・・・ 「餞別、ついでに塞の復活も期待してるよ」 小さい子がしれっと言うが、それを臼沢さんが許さない 「胡桃、聞き耳立ててたな?」 「知らない、豊音の声が大きかっただけ」 「えー、私のせいなのー」 「ダルい・・・」 一気に賑やかになった室内を見渡し、そして手元のイラストに視線を落とした。かわいいけど、まだ足りない 私は、金髪の子にイラストを返した 「あと2人、メンバーが決まったら書いてくれないかな?」 「ウン」 「あ、ごめん、あと3人だった」 「ダイジョウブ、イッパイカク」 ここに、怜と、そして宥 それに、真瀬さんも書いてもらおう・・・・ 私は美術室をあとにし、ボーリング場に向かうことにした とりあえず今日はここまで http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/300
301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] 2012/08/26(日) 17:57:06.89 ID:HVI7Zp/2o エイスリンちゃんマジ天使 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/301
302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage] 2012/08/26(日) 18:22:21.61 ID:S4NyMb140 乙 三年生組の絡みいいよいいよー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/302
303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage] 2012/08/28(火) 13:37:52.92 ID:drCUyV+AO なんだかんだでちょー強いよー http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/303
304: tell you that I love ... (3) [saga] 2012/08/29(水) 09:43:04.97 ID:cMwJG2Om0 ボーリング場に入ると、平日だから随分すいていた だから、宥たちがどこにいるのかもすぐに分かった 特に宥は、マフラーをしているからすぐわかる 「こんにちわ」 「あ、照ちゃん、ちょっと遅かったね」 「姉帯さんが見つからなくてね」 「うわああ、リアルチャンピオンだ!」 「しず、指ささないの」 リアルってなんだろう・・・ とりあえずジャージを着た子が私を指差しているのは分かった、まあよくあることだから気にはならないけれど 「ごめんね照ちゃん。1年生の高鴨穏乃ちゃんと、新子憧ちゃん」 「高鴨穏乃です、よろしくお願いしますっ」 「新子憧です、よろしく」 「宮永照です。突然見学に来て、申し訳ない」 「そんなに遠慮しなくても大丈夫だよ、照ちゃん」 高鴨は元気が有り余ってるようで、すごい勢いで頭を下げてくれた 対する新子さんは逆に落ち着いた様子でぺこりと頭を下げた 今年入ってくれると言っていた1年生2人、か レーンに目をやると、投げているのは2人 髪の長い方が宥の妹の玄さんだから、髪の短い方が全国常連と言っていた鷺森さんなのだろう 「宮永さんて呼ぶと、咲とかぶっちゃうし、照さんって呼んでいいですか?」 「咲とクラスいっしょなの?」 新子さんから突然咲の名前が出てきて驚いたが、考えてみれば同じ1年だから知り合っていても不思議ではなかった 「そうです、咲って麻雀強いっすね」 どうやら高鴨さんも咲のことを知っているらしい 早くも友達が出来ているようで、喜ばしい 「正直、私でも勝てるかどうか怪しい」 「そんなことないですよ。って言っても、咲もそんなことばっかり言ってましたけどね、お姉ちゃんには全然かなわないって」 多少謙遜、多少本音 ある程度改善はしてきているものの、まだ咲は勝ちたいという気持ちが薄いように感じる ±0に調整する力は、私ですら崩すのは難しいけれど そこに、レーンで投げていた2人が投げ終えてこちらに戻ってきた 「しず、憧、交代」 「よっし、投げるぞー」 「あ、宮永さんだ、本当に来てくれたんだね」 「ああ、冬の個人戦以来だね」 玄さんが笑顔で出迎えてくれた 「はじめまして、チャンピオン」 「ああ、はじめまして。えっと、あなたが鷺森さんでいいのかな?」 「ええ、鷺森灼です。よろしくお願いします」 「チャンピオンって呼ばれるのは恥ずかしいから、照でいい」 「それはいきなりすぎるかな・・・宮永さん」 「それでいいよ」 フランクな1年生2人に対して、上級生はややおとなしい印象だった 「それで、今日はどういった用件なの?」 鷺森さんが尋ねてくるのも当然だろう 私は本来、こんなところにはいるはずもないのだから http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/304
305: tell you that I love ... (3) [saga] 2012/08/29(水) 09:47:39.72 ID:cMwJG2Om0 「クラス対抗戦のことで、宥と話をしたかったんだけど。部活が終わってからでいいよ、それは」 2週間に1回のボーリング場の練習を邪魔する気はない 「あと、ちょっと興味があってね、ボーリング。やったことないから」 「今まで一度も?」 鷺森さんが意外そうに聞いてくる 誰しも家族で1回くらいやったことあるだろうと思うのが普通だろうけど、我が家はある意味麻雀バカな一家だったから、休みの日といえば麻雀というくらいだった 遊園地とかに行ったことも、数回しかない 「そう・・・じゃあ宥姉と一緒に投げてみたらいいと思う」 「え、それは悪いからできない。2週間に1回しか使えないんだろう?」 「部費では、ね。自費で来ることもあるし、部としての体面を保つために宥姉や玄に入ってもらってるようなものだし」 部活としては最低3人は必要 部活対抗戦では5人必要だけど、それはあくまで大会規定に合わせているだけで、部活の成立要件とは別問題 ちなみに部活対抗戦では、臨時の部費が支給されるのでクラス対抗よりも盛り上がる クラス対抗はどちらかというと親睦を深める方がメイン 「それにそもそも、ボーリング場に来てボーリングをやったことない人を、そのまま帰すわけにはいかない」 「それは確かに、そうだな」 「照ちゃん、それじゃあ靴を借りにいこう」 今まで座って話を聞いているだけだった宥が立ち上がった 「靴? レンタルしてるの?」 「そう、レーンの上は土足厳禁」 そうだったのか・・・ 知らないことはまだまだ多い 「あとボールもいろんな重さがあるし、穴の大きさも微妙に違うから、いろいろ持ってみてね」 重さが違う? カラフルなボールがたくさんあるなとは思っていたが、好きな色を選んでくださいねということではなかったらしい 「ボーリング、深い・・・」 「そんなに重く考えなくてもいいよ?」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/305
306: tell you that I love ... (3) [saga] 2012/08/29(水) 09:50:24.78 ID:cMwJG2Om0 結局、初めてのボーリングは、42点 「すまない、これは麻雀に例えるとどのくらいの点数なんだ?」 「うーん、5000点くらいで4着かな?」 「そうか、トビ目前なんだな・・・」 「そんなに深く考えなくても、楽しめればいいんだよ?」 「確かに、8本倒せたときは嬉しかった」 ただ転がすだけかと思ったが、まったくそうはいかなかった まっすぐ投げているつもりでも、少しの回転で曲がってしまう 一度もストライクやスペアをとることはできなかった 「さて、じゃあそろそろ片付けようか」 「あ、宥姉と玄は先に帰っていいよ。照さんも待っただろうし」 鷺森さんの号令に、新子さんが応えた 「そうだね、今日はお言葉に甘えるね」 「じゃあ帰ろう、おねーちゃん」 「照さん、また来てくださいね」 「ああ、また教えてくれ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/306
307: tell you that I love ... (3) [saga] 2012/08/29(水) 09:52:47.79 ID:cMwJG2Om0 もう外はすっかり暗くなっていた あ、まずい、咲に連絡しとかないと 「すまない、先に家に連絡してから」 「どうぞ」 慌てて携帯電話を取り出して、登録ボタンを押す 「もしもし、咲?」 「あ、お姉ちゃん。ご飯そろそろできるよ?」 「ごめん、あと30分くらいかかるから先に食べてていいよ」 「今日部活出たんだ」 「いや、ボーリング部に一緒に行ったんだ」 「あれ、お姉ちゃん、穏乃ちゃんや憧ちゃんと面識あったっけ?」 「いや、同じクラスの友達がボーリング部でね」 「そうなんだ。30分くらいだったら待ってるよ?」 「分かった、できるだけ早く帰るね」 携帯をしまい、改めて宥の方を見る 「一緒に住んでるんだね」 「ああ、ちょうど母さんがこっちに来ててね。逆に今は実家なのに父さんが単身赴任みたいになってしまってる」 「私たちは寮だから、部屋が別々だから羨ましいです」 宥たちは奈良から上京している 上京してくる生徒も多いので学校の寮も充実しているが、全室個室なので姉妹で通ったりする分にはちょっとさみしい部分もあるのだろう 「それで、クラス対抗戦だけど」 ようやく本題に入ると、宥は少しうつむいた 「うん、今まで私、クラス代表に選ばれたことないから」 「別にそんなに重く考えなくてもいいよ」 「それに、照ちゃんの足を引っ張っちゃうんじゃないかって・・・」 「そんなことは気にしなくてもいい」 どうも気が乗らないようだ・・・ あまり無理強いさせても仕方ないけれど、できれば宥と出たい 不当な圧力をかけられているという雰囲気でもなさそうだし。ただ、気持ちの問題なんだろう どうアプローチしようか迷っていると、玄さんが口を開いた 「私は、おねーちゃんが試合してるところみたいなー」 「玄ちゃん・・・」 「それに、私だってとんでもないクラスに入っちゃってるから、代表に選ばれたらどうしようってドキドキしてるんだよ」 「えっと、何組だっけ?」 「2年10組。荒川さんと天江さんと神代さんがいるクラス。明日赤阪先生が発表することになってるけど、残り2人の中に私が入るんじゃないかってクラスのみんなが言ってるから」 菫と話していた、2年最強の3人がいるクラス その中に玄さんもいるようだ・・・ 菫のクラスの部長連合よりも、2年10組の方がすごいような気がする 「宥、別に私は勝たなければ死ぬとかそういうことはないし、クラスの中で最善の布陣を敷いて戦いたい。その最善の中に、宥が入ってるんだよ。だから仮に負けたとしても、後悔しないし責めもしない」 「そう、だね・・・」 「それに、ボーリングの時に楽しめればいいって、私に言ってくれたじゃない。それと同じだよ」 「うん、さすがに自分で言ったことを返されちゃうと、もうお手あげかなぁ」 宥は、ようやくうつむいていた顔を上げてくれた 「私、頑張るね」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/307
308: tell you that I love ... (3) [saga] 2012/08/29(水) 09:56:56.36 ID:cMwJG2Om0 「ただいま。ごめんね、咲」 「大丈夫だよ、早く食べよ?」 「うん、すぐ着替えるから待ってて」 約束の30分を少しばかり遅れてしまって、私は少し息を切らして帰ってきた もう少し運動しないとまずいかなぁ・・・ さっと制服を脱いで部屋着に着替えると、手を洗って食卓についた 「咲は料理が上手で羨ましいよ」 「そんなことないよ、お姉ちゃんの方が上手だってば」 「それじゃあ、いただきます」 「いただきます」 ポテトサラダと豚の生姜焼きと味噌汁、シンプルだけどそれだけで十分おいしい 「咲は、クラス対抗戦出るの?」 「明日赤土先生が明日の朝に発表って言っていた。メンバーは先生が決めるけど、オーダー順はその5人で決めていいよって」 「やっぱり先生によっていろいろ決め方が違うんだね」 「お姉ちゃんは?」 「私に一任。全部決めて放課後にオーダー提出だって」 「やっぱりお姉ちゃんくらいになると、先生からの信頼が厚いんだよ」 物は言いようというか・・・ 「いや・・・あれは単にめんどくさいのと、私がどんなオーダー組むか知りたいっていうことだと思う」 「そっか、先生にもいろいろいるんだね。それで、お姉ちゃんは先鋒? 大将? もし代表に選ばれたら、お姉ちゃんと打ちたいな」 「秘密。まあ、ガチで行くよ、とだけは言っとくけどね」 「分かった。じゃあそれは本番までの楽しみにしておくね」 真瀬さんが入る予定だったから、オーダーは考え直しだけど お風呂に浸かりながらゆっくり考えよう http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343752471/308
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