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106: 『諦念と執念』 2013/08/23(金)10:16 AAS
「疑問は尽きませんよ。」
「特別に疑問はないだろ。自惚れかも知れんが、恐らく佐々木に恋人として付き合おうと言えば付き合えると思うぜ?」

「何故?あいつはそんな無責任だと思えないけど?」
「責任の所在は、50%50%だよ。多分、私が望むならば世間一般の恋人になる事も出来るとは思う。」

「「だからこそ付き合えない。」」

「これから先、あいつなら幾らでもいい男と会えるだろう。」
「私でなくとも、彼を包む存在なんて、これから掃いて捨てる位出るわよ。」

「そんな奴が、佐々木の前に現れるまで…」
「キョンを任せられるような人が、キョンと出会えるまで…」

「「関係は続くと思う。俺(私)はもう駄目だけど、せめて佐々木(キョン)はこれ以上傷付けたくない。」」

自分が間違っているのは、本当に理解している。このまま関係を続け、お互いに依存していけば、どれだけ楽になれるのだろうか。
しかし。お互いに倒れるわけにはいかない。倒れるのは自分一人でいい。

「話は終わりだ。じゃあな、古泉。」
「話は終わりね。じゃあ。」
残されたハルヒと古泉は、深い溜息を吐いた。
彼等は理解しているだろうか?相手を思い過ぎ、自分の思いを蔑ろにしている事を。そして、最初から相手の思いを否定している事にも。
…病巣は深い、と古泉は溜息を吐き…ハルヒは口角を上げた。

続く。
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