ファンタジー世界に召喚されていた自衛隊が帰ってきますた 3 (687レス)
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160: 2007/11/11(日)11:42 ID:lXFJbwSE0(4/5) AAS
>>159
コピペ乙
161: 2007/11/11(日)11:45 ID:xsS49mlo0(6/9) AAS
続けるのには抵抗があるのですが、レスの必要性がありそうなので。
>>145氏、書き方が悪くて誤解させてしまったようですが、戦車砲を戦艦に当てるのではないです。
わかりやすいように戦車における弾頭変遷を引き合いにしただけですから。

あくまでも当てるのは誘導弾の成型炸薬です。それも最高1000ポンドの大型を。
とりあえず命中されたら使用不能になるわけですし。
一応砲はあれでも精密機械な訳で、構成する機械部分に損傷与えられたら継戦厳しくなる、と。
そういうのは嫌らしいでしょう?
書き方が下手でスマソです…
162: 2007/11/11(日)13:33 ID:tauEUSKQ0(1) AAS
雑談・考察スレでやれって。
163: 2007/11/11(日)22:28 ID:X9DoCVGA0(8/12) AAS
もうやめて!県人さんのレス力は0よ!
以後ミサイルVS戦艦はこちらで行うべきかと。

議論・考察スレ(戦術・戦略・中世史)
h したらばスレ:movie_4152
164: 長崎県人 2007/11/12(月)00:15 ID:2MxH4A12O携(82/395) AAS
続き投下、いろいろ始まりますた
165: 長崎県人 2007/11/12(月)00:16 ID:2MxH4A12O携(83/395) AAS
同刻・大和

おおっ・・・!

米艦隊が一斉回頭を行ったことが知れたとき、大和の艦橋では、ざわめきが起きた
『思い切りは良し、だがな』
ふふん、と宇垣は鼻で笑ってみせる。現代砲戦を突撃行を行うことがどれだけ危険かわかっているのか、米軍よ
『敵は指向できる火力を減らしている。修正いそげ』
宇垣はするべき指示を出す
『はっ』
内南洋決戦で俺は、今米軍がやっている事をするべきだったな、と言った。だが、それを支えていたのは我々よりも優勢な戦艦戦力、そして巡洋艦戦力を保持していたからだ。つまり、戦艦が突撃しても数の優位から火力の減衰がいくらか補えると考えたからだ。だが、今あるのは同数、そして戦艦の質もこちらが優位・・・彼らの行為は、自殺行為に等しい
『ハワイを取られる事で焦ったか、勝ちは貰ったような物だが・・・いいだろう。海で死なせてやる』
省6
166: 長崎県人 2007/11/12(月)00:18 ID:2MxH4A12O携(84/395) AAS
『探照灯照射準備!』
『探照灯照射準備!』
艦長の命令とともに復唱が艦に伝わっていく
『おい!照射準備だ!』
『俺達の出番か!』
そして探照灯班に命令が来た時、彼等は狂喜した。電探の発達により、探照灯は減らされる一方だった。無くなることはないだろうが、あとは減らされる、あるいは小型簡易化が行われて、もはやお先真っ暗と言われている部署だ。だから、この決戦場で、出番がそうあるとは思っていなかったのだ
『探照灯まわせ!』
大和の150センチ探照灯が、主砲を乱射しながら突き進んでくる米戦艦を追随する。その作業を行う水兵達を、大和の主砲発射で生じたブラストが照らし出す
『照らす艦を間違えんじゃねぇぞ!』
旋回盤を回す水兵のヘルメットを、班長が叩く
省10
167: 長崎県人 2007/11/12(月)00:21 ID:2MxH4A12O携(85/395) AAS
『砲術、当たれば抜ける、当てて見せろ』
たしか、並列の状態で戦闘を開始したのが二万八千から七千だった。最初に敵は、16インチ重量弾で、ぎりぎりこの大和、あるいは紀伊を貫ける距離を選択したのか、と思っていたから間違いない。その距離でも宇垣は負ける気はなかったが
『第六戦隊以下はどうなっている』
宇垣に付いていた随伴艦は、第六戦隊の最上級四隻に、第七戦隊の高雄級二隻に伊吹級二隻、そして第一、第三の二個水雷戦隊、阿賀野級二隻に駆逐艦十六隻の二十六隻だ
『距離をつめられないよう遷移しつつ、敵艦隊後方へ回り込みつつあります!』
『そうか』
流石は田中だ、と、宇垣は口角をつりあげる。魚雷が使えぬ状況ではあるが、あいつに海戦でとやかく言う事自体が間違いだったな。軽艦艇は任せてよかろう
『弾着まで、3、2、1・・・』
計時係が、ストップウォッチを睨んで報告する
『弾着、今!』
省5
168: 長崎県人 2007/11/12(月)00:24 ID:2MxH4A12O携(86/395) AAS
『敵三番艦、四番艦にも命中弾!』
シンクロニティとでも言うのだろうか。紀伊と尾張の砲弾も、敵艦に吸い込まれていた。しかし、敵もさるもの
『武蔵被弾!』
武蔵の艦中央部に光が走るのを、後部の見張りが報告してくる
『損害を知らせるよう伝えよ』
宇垣が命じる。もしかしたら、米軍は砲弾を更新して威力を増しているかもしれない、用心に越したことはない。そして武蔵からの報告が続く
『高角砲二基損失なるも、我健在!省みることなかれ!以上です!』
安堵の空気が広がる。流石は過剰とさえ言われた対18インチ防御、おそらくは16インチと思われる砲弾に対して、見事な防御を為している
『抜けていて、たまるか』
宇垣がぼそっと呟いた。その言葉をききとめた将兵が見えないように笑う。ああ、宇垣さん好きなんだなぁ、と。そして戦艦に乗る将兵で、戦艦が嫌いな奴は滅多に居ない。司令官が愛着を持って指揮をしてくれるなら、それは好ましいことだ
省4
169: 長崎県人 2007/11/12(月)00:26 ID:2MxH4A12O携(87/395) AAS
最上

一方田中率いる部隊であるが、宇垣達程余裕をもって戦っていたわけではなかった。自分達と同じ敵のエスコートは、重巡六、軽巡六、駆逐艦十八を数えており、隻数に於いて敵に劣っていたからだ。もしここに初期計画に存在していたアラスカ級二隻に、重軽の巡洋艦各一隻があったならば、阻止は出来たとしても大損害は間違いの無い所であったから、最悪ではないだろうが
『どうも動きにバラつきがあるな』
そんな中ではあったが、田中はどこ吹く風で敵艦隊を眺めていた。敵は全艦が横隊となってこちらに突撃して来た。しかし、こちらがそれに対して後ろに回り込むような針路をとったら、そのまま突撃を続けようとする艦と、こちらを押さえようとする艦、そのふたつのグループに別れたのだ
『どちらか一方に集中すべき所だろうに』
しかし、それに対する答えも、田中は心中に見出だしていた。おそらく突撃を続けている艦は、練度に自信を持てなかったのだ。陣形を組んで高速でやり合うスキルを持たない艦を入れて我々と戦っても勝ち目は薄れるだけだ、ならば
『・・・相当運営に苦労しておろうな』
それだけはこちらの部隊に問題は無い。好きなように動かせる。田中は敵将の立場を哀れんだ
170: 長崎県人 2007/11/12(月)00:28 ID:2MxH4A12O携(88/395) AAS
向かってくるのは、重巡が三隻に軽巡が二隻に駆逐艦が九隻・・・手だれは半分以下というわけだ
『ではやるか』
指揮官がこんな調子であるから、最上は数的劣勢にあっても、まったく不安がなかったと何人かの乗員が戦後に証言している
『三水戦は離脱して敵突入部隊を迎え撃て!残りは我に続け!三水戦に追加、敵は砲力による妨害を企図している計算大なるも、練度に問題あると思われる、撃破より隊列妨害に主軸を置かれたし』
矢継ぎ早に田中は命令を下していく
『こちらの阻止に来る艦は二隻ずつ相手をする、彼等は手だれだ、丁重にもてなしてやれ!一水戦の阿賀野にはキツイがしばらく耐えてもらう』
二対一なら、魚雷が使えないのと、砲塔防御のマイナスを加えても、まずは負けない。相手を撃ち破った艦から阿賀野の援護に向かわせてやればいい
『戦艦屋に、水雷屋のせいで負けた何て言われたら、末代までの恥だ、気合い入れていけ!』
田中が言い終わると同時に、三水戦の矢矧が大きく舵をきって離れていく。残った艦も、砲の仰角を上げ、担当とされた艦に向けて、発砲の時を待つ
『二万を切り次第、撃ち方始め。なかなかこの距離で当たるもんじゃないが、敵をきりきり舞いさせてやれ!』
171: 長崎県人 2007/11/12(月)00:32 ID:2MxH4A12O携(89/395) AAS
チェスター

『日本艦隊が隊を分けます!軽巡一、駆逐艦八!』
『オーケィ、それならなんとかなるかもしれんな』
田中の言っていた事は真実であったが、彼等を率いるアーレイ・バークはむしろ安堵した。敵が分派した一個水雷戦隊であれば、技量に問題があるバルティモア級の三隻や、クリーブランド級の四隻で止められない事もなかろう。魚雷も使えない現状では、条約型巡洋艦から見てありえないほど巨大化している彼女達が沈められる可能性が大きいとは考えられなかったからだ(そのかわり俊敏な舵取が必要な高速戦には練度が要り、参加させる事が出来なかった)
『問題は俺達か』
敵は巡洋艦戦力で二倍、その練度は内南洋で嫌というほど見せ付けられている。が、なんとかなるだろう。耐えて見せるさ
『敵対距離、二万を切ります!』
電探室から報告が上がってくる
『敵艦隊の方向より発光!発砲と思われます!』

ざわっ
省1
172: 長崎県人 2007/11/12(月)00:36 ID:2MxH4A12O携(90/395) AAS
『落ち着け、電探射撃だとしても、そうはあたりはせん』
ピシッとバークが水を差す。浮足立つのが一番いけない、敵は抜目なくそれを狙っている
『こちらは一万五千で撃ち始める。心配するな、先に撃った奴はだいたい負けるのが西部劇のお約束だ、敵の地元の内南洋じゃ違ったかもしれないが、ハワイは俺達の地元(ホーム)だ。俺達の流儀で動いてもらう、そうだろ?』
野性的に笑って見せるバーク。砲弾が降って来て、水柱を立てても変わることはなかった。それが兵達を落ち着かせていく、そして
『やったろうぜ!』
『今に見てろジャップ!』
バークは顔には出さないが安堵する。こういった芝居が出来なきゃ指揮官はやってられない。しかし、ベテランが比較的多いこの艦ですらこれでは、全体がいつ崩れてもおかしくない。これは、根が深い・・・
『が、ま、それも計算の内ですか?』
バークはスコットが乗るモンタナの居る方向に一瞥をくれた。火線が交錯している。どちらがどうなっているかははっきりしないが、間違いなく戦況は一変する。本当の戦いはそれからだ。それまでは
『付き合ってもらうぞ、日本海軍!』
173: 長崎県人 2007/11/12(月)00:39 ID:2MxH4A12O携(91/395) AAS
7月3日、横須賀

かりかりかりと、鉛筆の走る音が、借家の部屋に響いている。それが少し止んで、その部屋の主がため息をつく。それを見計らったように扉が開き、給湯ポッドをメイドが入ってくる
『あの、旦那様、少しお休みになられませんと』
そのメイド、ミスミは心配そうに旦那様である志摩を覗き込む
『ああ、わかってる』
欧州から返って来て以来。志摩ら帰還した艦隊の士官は、運んで来た邦人のリストをチェックし、それぞれの一時受け入れ(獣人らの事や、二十万人を越える人々の住家を用意しなければならない)居住場所への振り分けする作業を行っている。志摩は立場上トップに近い人間になっていたため、なんにでもお鉢が回ってくる訳だ。それに途中まで同行したフランス艦隊、特にダンケルク級に関する予測性能の報告、欧州情勢の予見、全て彼に回って来ている
『だが、立ち止まってはいられない』
桂が南米で待っているんだ。一秒でも出来ることを早く済まさなければ
『でも・・・』
ミスミは心配していた。自分に対しても、彼はおろそかにしていなかった。異世界人でも特殊な転移タイプ、数少ない普通の人間であるミスミ、その彼女の国籍取得にも、奔走してくれていたのだから
174: 長崎県人 2007/11/12(月)00:40 ID:2MxH4A12O携(92/395) AAS
7月3日、横須賀

かりかりかりと、鉛筆の走る音が、借家の部屋に響いている。それが少し止んで、その部屋の主がため息をつく。それを見計らったように扉が開き、給湯ポッドをメイドが入ってくる
『あの、旦那様、少しお休みになられませんと』
そのメイド、ミスミは心配そうに旦那様である志摩を覗き込む
『ああ、わかってる』
欧州から返って来て以来。志摩ら帰還した艦隊の士官は、運んで来た邦人のリストをチェックし、それぞれの一時受け入れ(獣人らの事や、二十万人を越える人々の住家を用意しなければならない)居住場所への振り分けする作業を行っている。志摩は立場上トップに近い人間になっていたため、なんにでもお鉢が回ってくる訳だ。それに途中まで同行したフランス艦隊、特にダンケルク級に関する予測性能の報告、欧州情勢の予見、全て彼に回って来ている
『だが、立ち止まってはいられない』
桂が南米で待っているんだ。一秒でも出来ることを早く済まさなければ
『でも・・・』
ミスミは心配していた。自分に対しても、彼はおろそかにしていなかった。異世界人でも特殊な転移タイプ、数少ない普通の人間であるミスミ、その彼女の国籍取得にも、奔走してくれていたのだから
175: 長崎県人 2007/11/12(月)00:43 ID:2MxH4A12O携(93/395) AAS
当然ながら志摩と桂は結婚している。異世界人であるミスミを嫁として籍にいれて日本人にする事は出来ない。この場合、誰かの養子として入れるのが順当だった(陸軍はこの手を多用してダークエルフらを本土に招いていた)志摩はその養子先として、桂の母に頼みに行ってくれたりしたのだ。桂を置いて来た事の詫びと共に。自分の不義を晒しに。そして二人とも手放さない事も
『倒れられでもしたら・・・!』
『大丈夫、今日も君を抱いてみせるよ』
そう、桂から言われた『次はミスミさんよ』という言葉を履行すべく 、志摩は無理に無理を重ねていた。過労死してしまいます!という叫びを、ミスミが堪えるのも限界に達しようとしていた
『しかし、やつれただけでなく白髪も!』
『何もせんほうが精神的にやつれる。仕事をしているか、君を抱いてないと落ち着かないんだ。わかってくれ』
いつもこんな調子であるため、今日の給湯ポッドには、睡眠薬をしこんでいる
『わかりました、でも、お茶ぐらいは飲んでいただきますからね』
『わかったわかった』
ミスミに入れられたお茶のコップを、志摩が口をつけようとした時だった
省2
176: 長崎県人 2007/11/12(月)00:46 ID:2MxH4A12O携(94/395) AAS
『よう』
『こんばんわ〜』
玄関に行くと、居たのは子連れの松浦夫妻だった。現れた志摩を見て、二人とも目を丸くする
『あらあら、ずいぶんおやつれね』
『大丈夫か?』
『久しいですね、先任。さ、どうぞ。ミスミ、さっきのお茶、二人に』
『は、はい!』
二人の心配をよそに、志摩は夫妻を招き入れて、居間に四人で座る。子供は幽弥さんの背中でぐっすり眠っている。今のうちと話始めたのは松浦からだった
『大和田に居ると言ったのに、中々来ないからな、寄らしてもらった。積もる話もしたいところだが、言わなきゃならん事があってな』
『はい?なんでしょう?』
省8
177: 長崎県人 2007/11/12(月)00:49 ID:2MxH4A12O携(95/395) AAS
『妻を救いに行く夫という英雄性。市民のハワイさえ攻略した海軍ならば救えるという不確かな知識からくる盲信。なにより今度は、フィリピンどころでは無く米本土への直接攻撃という冒険性、朝陽はそこから国民世論に火をつけようとしている。貴様を使ってな』
大したジャーナリズムだよ、と、懐から煙草の代わりに棒のついた飴玉をしゃぶる松浦
『今、それをやられては困るのだ。困る所では無い、戦争すら失いかねん』
今回のハワイ攻略は、米国民に現実を突き付ける為の戦いだ。しかし、米本土をやってしまったならば、祖国を守るためにどんな事情があろうとも、米国民は立ち上がる。そうなれば全てがご破算だ
『そんな・・・!』
『貴様が現役に居るとだな、貴様の提案を受けた海軍は何故動かんのか、という話になってしまうのだ。家庭周辺から突き上げられる士官将官も増えよう。貴様が望んでなくとも、一大徒党になるぞ?実際、艦を遊ばせることになるから、さらにまずいことになる』
海軍が割れる形になるのは、悪夢以外のなんでもない
『将官の中にも、ただ攻撃あるのみ!とする勢力も居ないでは無いからな、特に源田大佐あたりが急先鋒になってな』
にがにがしく松浦は飴玉をかみ砕いた
178: 長崎県人 2007/11/12(月)00:52 ID:2MxH4A12O携(96/395) AAS
『ですが、ハワイ攻略が失敗したならば!』
『負けたら救出どころではなくなるぞ、貴様が海軍に居続ける事は出来ようが。それに現地の情勢も悪くなる』
それまで二人の会話を聞いていた幽弥が口を開いた
『退役して個人で動くのも、チャンスが無いわけではないわ・・・でも、一度かぎり、それも命懸けの。あなた、確か近々帰還艦隊の首脳陣に叙勲があると言ってたわね』
『ん、ああ・・・おい!まさか!』
松浦が無理だと言わんばかりに驚きの声をあげた
『たしか帰還艦隊の功は、階級的に菊地中将の物になってるけど、参加者には志摩さん、あなたも入ってるわね』
『はい、恐れ多い事に』
幽弥は怜悧な目を志摩にむけて向けて言った

『直訴なさい、陛下に』
179: 長崎県人 2007/11/12(月)01:02 ID:2MxH4A12O携(97/395) AAS
投下終了

夜戦のカタルシスを今まで私は忘れてました。探照灯照射射撃こそ漢の浪漫であり、正義だと!!!

あと、火の無い所に煙立てます、朝陽新聞。志摩は第二の田中正蔵になってしまうのか、つか退役なんてやばいことに
の二本立てですた

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