テストロールスレ (60レス)
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30
(1): アンラッキーフォルトゥーナ◆vjke6TKyHk 2017/02/04(土)16:07 ID:18voWeoY(8/8) AAS
>>29
「いや全く、肝を冷やされたよこりゃ……」

後頭部を撃ち抜かれ昏倒する血戦兵鬼を見て、ポツリとこぼした。

あと一瞬放つのが遅れれば、この辺りに散らばる血の海は、果たして誰の血となっていたか。

「……ハハ、これじゃあどっちが負けたのかわかりゃしない」

倒れふす相手よりも血に塗れて、彼女は自嘲するように笑った。
省8
31
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/04(土)17:51 ID:aD6aKeGk(10/10) AAS
>>30

「はあ……まだちょっとくらくらしますね……。
 なにはともあれ、お相手ありがとうございました。
 勝負は時の運とは言いますけれど、運の力なくしても恵子さんはお強いですよ、きっと。
 あの見えないところから飛んでくる弾、全然見えませんでしたもの」

後頭部を擦りながら笑う姿は、素直に相手の健闘を讃えるもの。
ぼんやりした眼で差し出された缶詰を見て、それでは、とひとつ摘み上げる。

「パイナップル……。さっぱりしていて、美味しいです。ビタミンもありますし。
 ……これも、ギャンブルで勝ったうちの景品なんですか?」
32
(1): アンラッキーフォルトゥーナ◆vjke6TKyHk 2017/02/05(日)23:47 ID:O12MaFek(1) AAS
>>31
「あれもつまらない騙しの手品さ。明るいうちなら、あんたほどのセンスなら多分通用してなかってさ」

そう言って、彼女もまたパイナップルを一枚、口に頬張る。

そして、この缶詰の出所を問われれば。

「むぐむぐ。んくっ……そうさ、ちょいとパチンコで一稼ぎしてしきてね。未成年なのにってのは、まあ目をつぶっといとくれ」

ひとしきり缶詰をつまみあい、空になったところで、彼女はベンチから立ち上がる。
省1
33
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/06(月)20:39 ID:nP9NL.0k(1) AAS
>>32

「ふふふっ。手品は此方も同じことですよ、手の内ばれたらすぐ不利になっちゃいますもの」

見逃してくれ、と言われれば承知しましたと軽く笑って。

「そういえばこの世界、うぃっちくらふと……? だかいう、御伽噺の中みたいな街があるんでしたっけ。
 そこなら貴女の好きそうなカジノとかも、あるんじゃあないですか?」

そのうち冒険してみたいところですね、と言いながら。
立ち上がった恵子に、ひらひらと手を振る。
省3
34: 九条恵子◆vjke6TKyHk 2017/02/07(火)21:23 ID:N8urlafk(1) AAS
>>33
「そういや、そんなのがあるらしいねぇ。一度覗いてみるのもいいかもな」

ウィッチクラフトという言葉に反応し、少しワクワクしたような笑顔を見せる。

ポータルとやらでつながっているらしいが、それを探し出すのも面白いかもしれない。

「アタシもあんたと背中を合わせて戦ってみたいもんだ。次があるなら、私からも頼むよ」

そう言って、手を振りながら彼女は歩き出す。
省1
35
(1): アルル・ルージュ◆vjke6TKyHk 2017/02/11(土)23:44 ID:aAb3OAic(1) AAS
ヒタ、ヒタ、と。

薄暗い路地裏で、そんな足音が聞こえる。

「うーん、死なないって言ってたはずなのに、おかしいなぁ?」

無邪気に首をかしげる彼女は、真紅の血に染まっていた。
その血は果たして、誰のものなのか。

「ま、そこは仕方ないか。あんな気持ち良さそうな顔して死んじゃったんだもん。最高に生きたって感じだよね!」
省5
36
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/11(土)23:55 ID:B7mf4Yao(1) AAS
>>35

「……血の匂い。嗅ぎ慣れてはいますけど、他人様のものを嗅ぐというのは……」

ふっと、響く声。その主は曲がり角からやって来て、貴女の前に静かに現れた。
暗がりの中でぼうと浮き上がる青白い顔、表情こそ平淡だが、緋色の瞳だけは爛々と輝いて。

「もし、そこの貴女。随分と血に塗れていますけど……どうか致しました?
 怪我をしているんでしたら、病院まで案内しますよ。そうでないのでしたら」

「これ以上は、お止めになったほうがよろしいかと」
省1
37
(1): アルル・ルージュ◆vjke6TKyHk 2017/02/12(日)00:10 ID:FtkW6Y52(1/12) AAS
>>36
「病院? もしかして気を使ってくれてるの?」

そう言って、無防備にも彼女はなんの気兼ねもなく目の前の少女に近づく。

「あなたいい人なのね! あ、私アルル・ルージュって言うの。ルが三つ並んで可愛いでしょ?」

その様はまさしく無邪気そのもの。この異様ないでたちでありながら子供のように振る舞うこの少女に、果たして鬼灯はどう対応するのか。
38
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/12(日)00:22 ID:bf1w8ffU(1/12) AAS
>>37

意外にも人懐っこく絡んでくる少女に多少面食らったのか、目を丸くして。
それでもすぐに目を細めながら、口元だけに笑みを浮かべた。

「ええ、貴女のことが気にかかりまして。アルルさんですね、私は鬼灯緋那子と申します。
 それで……私の質問には、どう答えていただけます? その血、どうされました?」

その身に付着している血のありか。そこに対する返答がない以上、警戒は解けない。
ちきっとカッターナイフをノックしながら、笑んだままもう一度訊ねる。
39
(1): アルル・ルージュ◆vjke6TKyHk 2017/02/12(日)00:32 ID:FtkW6Y52(2/12) AAS
>>38
「これ?」

きょとんと、彼女は小首を傾げた。

「そんなに不思議かなぁ。あなたにだってあるでしょ? その包帯の下とかさー。これは血だよ? 生きてる証。生きてるって感じを感じることができる素敵な液体。さっきも男の人と最高に気持ちよくなってたんだー」

そう言ってまた、無邪気に笑う。やはり内容にそぐわない仕草、表情。その全てが不気味さを駆り立てることだろう。

「ねえ、貴女も一緒に遊ばない? おもちゃはまだ全然揃ってないけど、それでもすっごく楽しいことできるよ? だからさ……」
省3
40
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/12(日)00:45 ID:bf1w8ffU(2/12) AAS
>>39

「ええ血、血はもちろん私にもありますけれど……その出所を私は訊いているんです。
 ……そう、男の人。その人は今、どちらへ?」

口元の笑みすら、すうっと消えていく。熱いも冷たいもない、温度のない無表情。
微妙に噛み合わない問答に辟易したのか、もうカッターナイフを隠すことはしなくなった。
包帯を解いた下の手首に押し当てて、一本線を曳く。

「気持ち良く。ええ、私にとって闘争は快楽です。
 けれども――貴女を気持ちよくさせるのは、きっと、闘争そのものではないんでしょう?」

あまり気乗りしませんね、溜息交じりにそう付け足して。
貴女が差し出す手に、血の滴り始めた手を乗せて――様子見と最初の一手を兼ねた行動。
省1
41
(1): アルル・ルージュ◆vjke6TKyHk 2017/02/12(日)00:57 ID:FtkW6Y52(3/12) AAS
>>40
「冷たい土の中。ちゃんと十字架も立ててあげたから、安らかに眠れるんじゃないかな?」

この時の彼女は、うって変わってほんの少し悲しそうな表情を見せた。

しかし、その顔はすぐに破顔したものとなる。

「アハ! その傷! 貴女自分でつけたのね!」

クルクルと回りながら、彼女は全身でその喜びを表した。
省8
42
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/12(日)01:11 ID:bf1w8ffU(3/12) AAS
>>41

「そうですか。……十字架立てただけで安眠できるほど、人の命は安くはないですよ」

ずるり。滴る血が形を変えて、刀の形に。
次の瞬間には、ぎいんと音を立てて――脇腹に喰いつかんと迫る貴女の刃を、受け止めた。
鍔迫り合いの音。ここで初めて、平淡だった表情に縦皺が走る――眉間。

「お友達ですか? そうですね――――貴女が私にとって、全力を出して狩るに足る相手なのであれば」

緋那子自身の持つ筋力は、少女に毛が生えた程度のそれだ。
もし貴女がそれを上回る筋力を持つのなら、緋那子の血の刀を弾き飛ばすことも出来るだろう。
43
(1): アルル・ルージュ◆vjke6TKyHk 2017/02/12(日)01:29 ID:FtkW6Y52(4/12) AAS
>>42
「そう、貴女戦いが好きなのね! 私も大好き! 切って切られて潰して潰されて、お互いが最高に気持ちよくなれるもの!」

血の刀とギチギチとせめぎ合いながら、彼女は笑う。

その表情は、苦痛と快楽が織り交ぜられたような、奇妙な笑い顔であった。

「それに、私こういうの好きよ? 刀と刀をぶつけあわせてのせめぎ合い。なんだか漫画やアニメの主人公になったみたいだもの。だからここから、もっと主人公になろうね!」

いうなり彼女は、大きく息を吸った。
省11
44
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/12(日)01:43 ID:bf1w8ffU(4/12) AAS
>>43

「気持ち良くなれるのは否定しませんけれど……私、痛いのはあんまり好きではないですよ?」

勘違いさせていたならすみませんけれど。そう言いながらも、眉間の皺を深くしていく。
このままなら押し切れるかもしれない、そう思って刀を握る手に力を籠めた、が。

「――――ッ!?」

路地裏に響く大音量。耳を劈くそれに、思わず盛大に顔を顰めて。
次の瞬間、はっと息を呑む――貴女が刀を押す力が、強くなったのを感じ取ったのだ。
ぐ、と奥歯を噛みしめる。押されていく血の刀、貴女の刃が身に喰いこむまであと数センチ。
省4
45
(1): アルル・ルージュ◆vjke6TKyHk 2017/02/12(日)02:00 ID:FtkW6Y52(5/12) AAS
>>44
「大丈夫! 痛いってことは大好きってことだから!」

彼女の中でしか通らないような理屈をほざきながらも、力は緩めない。

しかし、次の瞬間。

「うみゅっ!?」

突如目に飛び込んだ砂により、彼女の視界は一瞬不能となる。
省2
46
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/12(日)02:08 ID:bf1w8ffU(5/12) AAS
>>45

「痛いが、大好き……? よく分からない感性ですね、分かりたくもありませんが、っ」

力が緩んだのを感じ取るや否や、すぐに刀を跳ね上げて弾かせる。
刃同士が離れれば、バックステップで距離を取った。
こうも力に差が付けば、正攻法ではやっていられない。

「“逃水”――――これ消費が多いから、あんまり好きではない、ですけれど」

だらん、と手を垂らし、固めていた血を再度液状化させて、地面に垂らす。
小さな血溜まりを作り出してから、再度刀を握り直して。
省3
47
(1): アルル・ルージュ◆vjke6TKyHk 2017/02/12(日)02:30 ID:FtkW6Y52(6/12) AAS
>>46
「うみゅぅ……痛いには痛いけど、こういうのあんまり好きくないなぁ……」

目をこすり、なんとか視界を確保した頃には、再び距離を開けられ、再度刀が握り締められている。

「仕切り直しになっちゃったねぇ。でもいいよ。私も負けないから!」

そう言って、彼女は走り出す。

その軌道はなんと、狙い通り肩に突き刺さるよう道を選んでいる。
省7
48
(1): 鬼灯 緋那子◆NaNYuYafv2 2017/02/12(日)02:42 ID:bf1w8ffU(6/12) AAS
>>47

「な、っ――――」

大好き、の意味を思い知るのが少しばかり遅かった。
それを理解したのは、貴女の肉を引き裂いて、切っ先が骨まで到達したときのこと。
その頃には既に、逃げられないようがっちりと刃を掴まれていたのだった。
驚愕に目を見開いて――それでもまだ、みっともなく狼狽えはしない。

「――――突き破れ、“鬼哭”っ!!」

地面を這い、緋那子の足元まで移動していた血溜まり。
それが形を変え、地面から突き出す鋭い棘のように――上を向いて、伸びた。
狙うは刃を突き出し返す左腕。血の棘がそれを貫くか、それとも貴女の刃が届くのが先か――。
49
(1): アルル・ルージュ◆vjke6TKyHk 2017/02/12(日)03:19 ID:FtkW6Y52(7/12) AAS
>>48
「ンンンンンンッ!!」

鉄の刃は届かず、血の刃が彼女の左腕を貫いた。

右も左も貫かれ、もはや貼り付けられたに等しいこの状況。

しかし、気付くだろうか。彼女の悲鳴が、いつもと違う。

口を閉じて叫んでいるのだ。
省7
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