【ミ】『フリーミッション・イベントスレッド―アンブレイカブル―』 (151レス)
【ミ】『フリーミッション・イベントスレッド―アンブレイカブル―』 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/
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1: オレはいったい誰なんだッ!? [] 世の中を見渡してみると本当に『強い』人っていうのは悪い事はしない事に気付く。 「悪い事をする敵」というものは「心に弱さ」を持った人であり、 真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者なのだ。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/1
132: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』 今日はTOBE] >>131 (・・・・ち・・・・・・ちがう・・・・・・・・・・・・) 『中年男』は斧を手に持つ『露木』に戦慄する。 率直に言えば、今まで反撃しようとしてきた『獲物』がいないわけではなかった。 凶器を利用された事もあった。しかし相手は所詮は『素人』。 怯えながらの反撃など容易にねじ伏せる事が出来、 そしてそれはその後に続く『拷問』のいいスパイスになったものだ。 (・・・・・・・・コイツは・・・・・・・これまでのやつとは・・・・ちがう・・・・・・) だが、眼前の青年………コイツの雰囲気は『獲物』じゃあない。 彼が斧を持ってしまえば、『中年男』は――― 「・・・・す・・・・す・・・すまなかった・・・・・・! ゆるしてくれ・・・・!」 謝るしかなかった。 「し、しかたなかったんだ・・・・・・・ うまれもった『性質』はだれにも曲げられない・・・・・・ この昂ぶる気持ちを満たせる『場所』を見つけてしまったんだ・・・・・ これを利用せずにはいられなかった・・・・・・・・ あ、アンタにはもうぜったい! 危害は加えない・・・・・! もちろんアンタのツレにもだ! 今は気絶してるだけ・・・・ だから・・・・ おねがいだから・・・ ゆるしてくれ・・・・・・・」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/132
133: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>132 「……」 黙り混む。 生まれ持った性質は曲げられない――――その言葉には確かに、露木としても頷ける事があった。 事実こうして、結局は『争い』という結果に露木も至っている訳だし――――、 「……ん?」 止まる。 「おいおいおい、ちょっと俺には聞き捨てならない言葉が聞こえたんスけど……。 『場所を見付けた』……おたく、今そー言わなかったっすか?」 そして、斧を床に投げ捨てて男へと詰め寄った。 今にも、胸ぐらを掴み上げんばかりの勢いで。 「ここの拷問道具、この屋敷…………おめーが作ったんじゃあねーって言うんですか? ひょっとして……」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/133
134: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』] >>133 「そ・・・そんないきり立つなよ・・・・ お・・・・オレは見つけただけだ・・・・・・ ある日・・・『ここ』を見つけ・・・・・ それからずっと・・・・『愛用』している・・・・・」 『露木』の剣幕に押されながら、『中年男』は真剣にそう語る。 嘘をついているような素振りはない。 しかし―――平凡な町の片隅に、なぜこんな 冗談みたいな『施設』があったのか……… 「オレ以外の『誰か』が使っていたってことなんだろうな・・・・ 誰だか知らないが『いい趣味』してるヤツがこの町に居たって事だ・・・・・・・」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/134
135: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>134 「……」 僅かに眉間に皺を寄せて、その後長息。 思った以上にこの街は――――闇が深いのかもしれない。 「……さて、んじゃ話を戻しますか」 やれやれと、斧を拾い上げる。 「あんたサンさぁ……『許して欲しい』……つったよなぁ? 言ったッスよねぇ? 一つ聞きたいんだけど、『許す』のに大事な事は……必要な事はなんだと思います?」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/135
136: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』] >>135 「だ、大事な事というと・・・・・・・ しゃ、謝罪か? なら、謝る・・・・謝るから・・・・」 『仮面』が破壊されたと同時に、 男のプライドのようなものも破壊されてしまったのかもしれない。 『中年男』は土下座をするような格好で『露木』にひれ伏す。 「も・・・もうしないよ。誓う・・・誓うさ! だから・・・・・・・・ゆるしてくれ・・・・・・・・・・・」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/136
137: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>136 「そう、その言葉。……それと、見逃すっつー俺の言葉…………どっちにも必要なもの」 驚かせる風に床板に斧を突き立て、ポケットに手を入れる。 「『信頼』。信頼が必要なんスよ。判る?」 肩を竦めて、壁にかけられた『洋弓』に手を伸ばす露木。 無遠慮に矢も物色して。 「俺の『許す』という言葉も、おたくサンの『もうしない』っつー言葉も…………それを成り立たせるのはお互いの『信頼』なワケ。 つっても、今さら……赤の他人に信頼もクソもねーっすよね? とは言っても………… さすがに命乞いをしている相手を撃つのは俺としても気分悪いッスから? ま、撃たずに済ませたいのはヤマヤマっすか?」 なので、と男の背を押して促し、立ち上がらせる。 「ここで『信頼』を確かめようと思うワケっすよ。おたくサンと、俺の。 ……ま、したくねーならねーでいいですケド? このままどっちかが(俺はあり得ないけど)倒れるまでやりあうだけなんで?」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/137
138: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』] >>137 ガァンッ 『露木』が『斧』を突き立てる音に身体を震わせる『中年男』。 その間にも『露木』は『洋弓』に手を伸ばす。 古めかしいそれは、しっかりと使えるようだ。矢もすぐ近くに立てかけてある。 「『信頼』・・・・・・・・・・・ たしかにそれは重要なことかもしれないが・・・・・・・・・」 『中年男』は困惑しながらも、『露木』に促されるまま立ち上がる。 「いったい、どうすればいいっていうんだ・・・・・・・・?」 淡々と何事かを準備する『露木』に恐る恐る声をかける『中年男』。 この状況で示せる『信頼』………彼の頭では、そのやり方は思いつかないようだ。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/138
139: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>138 「これでも昔話に詳しいんで、よく聞くんすよねぇ~~~~昔話で……。 誰かを取り返しに行ったとき……無事に戻ろうとしたとき……必ず付きまとう話が」 矢を番えつつ、笑いかける。 「『振り向くな』」 冥府から戻ろうとした人間に対して化せられる約束事。 洋の東西を問わず、どこにでもある説話――――この場にも適用される。 「あんたはこっから出ていい……好きに出ていい。 可能な限り『素早く』――――『振り返らず』『立ち止まらず』『ここから離れる』。 そうしたら俺は射たねーで、この話はこれまでってワケで」 顎でドアを指し示す。 「『信頼』だ……。 『ひょっとして背後から撃たれるかもしれない』『逃がすつもりはなく殺されるかもしれない』…… そんな風に感じたらあんたは思わず立ち止まって振り返ったりするかもしれないし…… そうなったなら俺も、あんたの『反省する』っつー言葉を信じねえ。迷わず射つ」 矢を強調して、肩を竦める。 「やるかい?」という意味だ。 「いいッスか? 『信頼』だ。 あんたが俺にそうするよーに、あんたに俺もそうする。 どんな理由だろうと、『さっさと』『立ち止まらずに』『この場を離れる』……これが破られた時点で射つ。いいっすか?」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/139
140: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』] >>139 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 『中年男』は眉間に皺を寄せながら、『露木』の申し出を吟味する。 (・・・・・コイツの言う事を信じていいものか・・・・? しかしあの『洋弓』を扱うにはコツが要るし、 常人のスピードで咄嗟の時間で狙いを定められるとは思えない・・・・・・・ 言うとおりに素早く、ここから出れば十分に 逃げ切れるんじゃあないか・・・・・・? つまり『信頼』なんてあろーがなかろーが、オレは助かる・・・・・・・) 「・・・・・分かった。 『信頼』・・・・・・・そのとおりだ・・・・・・・・ オマエとはここで会ったばかりだが・・・・・・ どこかオレと相通じるものがある気がする・・・・・・・ 信じようじゃあないか・・・・・・・お互い」 『中年男』はそう宣言すると同時に素早くドアに駆け寄りそこから逃亡しようとする。 ここまで『執行人』としてやってきただけあってその身体能力は大したものだ。 (・・・・こんな事でよォ、『信頼』が示せるなら安いもんだぜ・・・・・・・!) http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/140
141: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>140 「そう。俺は絶対に言ったことを覆さねーんスよ」 走り出す男の背中を見て、嘆息。 限界まで引き絞った矢を、弓を、ある地点目掛けて照準する。 そう、初めからだ。 「だから……『報いはキチッと与える』し」 初めから――――男が逃げ切れる余地など、存在しない。 既に……既にだ。既に最初から、そう仕掛けてあった。 この家を一周した時点から、『罠』を仕掛ける心積もりだった。 「それに俺は……言ったッスよ?」 ところで、露木のその能力は――暴く……『めくる事』はできても、それを取り止め、或いは再び『隠し直す事』はできない。 必ず『めくる』事しかできない。 露となってしまった本性が二度と隠せないように、めくる動作をそのまま真逆に伏せる事はできない。一方通行の一筆書きだ。 だが――だが、逆の方向に『引き返す』事が出来ずとも、結果としてそちら側に『行けない』ワケではない。 シールを捲り上げる時にたびたび捩れて丸まってしまうように、 めくり上げながらも……それが『完全円』ではなく、徐々に縮まったり横にスライドしていく『螺旋』や『渦』の動きを取るなら―― それは必ずしも一方通行の一筆書きではない。 元に伏せ直しているワケではない。 ぐぐぐ…… 既に、男を追い詰める過程で露木は渦の『動作』を行った。 一つの動作で捲れるのは一つ…… 右手が右で、左手が左――それぞれ一つが対応する。 めくる互いの渦を絡ませれば、そこには『結び』ができる。 この家を一周した、地面に張り付けるように押し付けて作られた足跡……それを為す草は…… ううう ううう 渦めいて捲り上げられ、互いを絡ませ引き絞られ『結び』を作っている。 提案を持ち出すよりも先に、既に『罠』は完了していたのだ。 「『足元が』『お留守』……だって」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/141
142: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』] >>141 ダッ ダッ ダッ 『中年男』は部屋のドアから抜け出し、『玄関』まで走っていく。 「・・・・・・よし、このまま抜け出してやるぜェ・・・・・! ここを『捨てる』のは惜しいが・・・・ アイツとはマトモに相手してられねェ・・・・・・・」 『中年男』は突如現れた青年に本能的な畏怖を感じていた。 逃げる事を恥だと思わない―――『怪物』と無理にやりあう必要はない。 「しかしただ『逃げる』だけで『信頼』を示せるなんてよォ――― おかしな考えの野郎でよかったぜ・・・・・・・・ このまま! この屋敷とも! おさら・・・・ッ」 ガ グ ン ド ザ ァ ァ ! 『中年男』は玄関から外に出た瞬間! 足を『草』に絡め取られる! 「なんだ・・・・ッ この『草』はよォ・・・・ッ! まさかアイツ、初めから・・・・入る前から・・・・・・・・すでに!」 ・ ・ , 『中年男』は慌てて体勢を整える。 全身からびっしりと冷や汗が流れる。 (だが・・・・・ここまで来れば! もしかすると!) 『中年男』はそのまま逃げようとする――― 彼は気付いていなかった。 その思考が、 『今まで彼が仕留めてきた獲物たちと同じ動きをしている事に』。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/142
143: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>142 「『立ち止まった』な」 男に聞こえるような、重い一言。 「それじゃあ――――キチッとやるぜ」 既に――――――予想していた通りなのだ。 そこで一旦足が止まる事は『判りきっていた』。なので今さら、露木が狙いを外す事などあり得ない。 そもそも……だ。 そもそも、木々や葉が様々なものを覆い隠す森というフィールドで――露木を相手にする事が、間違いなのだ。 故に、言葉通り―― 「言った通りの事を、な」 ――執行する。 矢が放たれる。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/143
144: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』 TOBE] >>143 (大丈夫だ・・・・) (逃げれる・・・・) (逃げ・・・・・・) そんな淡い希望を抱く『中年男』の耳に、無慈悲な裁きの声が届く。 「ヒィィ―――――ッ!」 そして――― 『矢』がッ! グサァ―z_______ ッ ドサ・・・・・・・ 容赦なく『中年男』の背中を射抜き、彼はそこに倒れる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 矢を放った『露木』の周囲に静寂が訪れる。 今、この瞬間、この場で意識を保っている人間は『露木』だけのようだ。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/144
145: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>144 「そう…………きちょーめんな性格だから『キッチリ』…………」 やれやれ、とポケットに手を入れる。 御札が印刷されたシール。今となっては最早遠い日常に――サークル活動で、峰岸から受け取ったもの。 本物の御札ではないが……ご利益があればいい……と。 「『言った通り』に――」 己自身が『貫かれた』と……中年男は錯覚しただろう。 真実は、別だ。 『洋弓』を手に入れる際にポケットに手を入れ取り出した、御札のシール――。 そのまま男の『背を押して』促し立ち上がらせる時に、『張り付けていた』。 一度落として副会長に受け取らせポケットにしまった『鍵』を間に挟んだそのシールが………… 矢が直撃すると同時に『凄い勢い』で剥がれ上がり、鍵の硬度と鏃とで殺傷を相殺させたのだ。 衝撃はある。紛れもなく男は『自分が殺された』――――と恐怖して気絶しただろう。 そして、恐怖には別の表現がある。 冷や汗を掻いたとか……肝が冷えたとか……或いは………… 「宣言通り削り取らせて貰ったぜ。キチッと、寿命っつー線をよォ~~~~~~~~~~~~ッ」 ――――『寿命が縮まった』! (……ま、こんだけの『恐怖』と『敗北感』与えりゃ二度と悪さはできねーでしょーね。 ははっ、チビってたりして) http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/145
146: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』 今日はこの1レスでTOBE] >>145 「アグぅ・・・・・ッ」 ガ ク すべては『露木』の思惑通り進む。 『露木』は、この『拷問屋敷』の主に存分な恐怖を与え、その意識を奪う事に成功した。 『中年男』をどうするかは『露木』の自由だが、これだけやれば、 彼の『精神』はポッキリと折れ、再度、妙な事をしようとは思わないだろう。 それにしてもこの『拷問屋敷』――― 非日常的な空間だからか妙に『曖昧』な存在に見える。 誰かが望んでいたからこそ、かろうじて『存在』していたような………。 そして、その誰かはこの男、だけではないような気もする。 すべては根拠のない直感ではあるが――― それよりも確かな事は、今現在、『露木』の仲間二人が 『屋敷内』で仲良く、気を失っている事だろう。 彼らをどうすべきか、も考えなくてはならない。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/146
147: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>146 「ま、念のために縛っとくか。ズボン下ろして」 副会長の足を縛っていたロープを、ズボンを下ろしてこ汚い脛毛を丸出しにした足首に巻き付け木から逆さに吊るす。 口にはズボンを猿轡に噛ませて、背中に「Kick Me」の張り紙を。 上着も何も取っておく。 本当に運が良ければ誰か助けてくれるだろうし、そうでないなら……露木の知ったことではない。 これで完璧だ。 「……さてね」 先ほどまで仲間――――だった二人を、スタンドに担がせる。 呑気な露木以外を見せてしまった以上、本性を知られた以上は行動を共にする理由はない。 『受け入れる』とか『それも露木だ』とか『助けてくれてありがとう』とか――そんなものはいらない。 そういう安っぽくて下らないヒューマンドラマに巻き込まれると思っただけで、露木には鳥肌が立ち吐き気が込み上げてくるのだから。 だから、これでいい。 これが最後だとして……最後だからこそ、この空間の外の森に二人を置いて露木は先に帰る。 「……ま、普通に悪くはなかったんで――――これはそのお礼ッスよ」 男から奪った上着を念のために被せて……それでおさらばだ。二度と会うことはないだろう。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/147
148: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』 問題なければ次で『終了』] >>147 『露木』は『中年男』を無様な格好で逆さ吊りにする。 相手にとっては屈辱的だが、これまで受けた仕打ちを考えれば、 生ぬるいくらいの処置だろう。 それから『二人』を担ぎ上げ、『屋敷』から出し、外の森においていく。 あたりはすでに暗くなっているが―――ほどなく目覚めるであろう 『二人』はおそらくなんだかんだで帰る事が出来るのではないだろうか。 こうして『露木』は、『拷問屋敷』を後にする。 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/148
149: 露木 秤『ワイド・アウェイク』 [] >>148 「……骨折り損のくたびれ儲けっつーか、二兎を追うもの一兎も得ずっつーか、逃がした魚は大きかったっつーか」 やれやれ、と肩を竦めて歩く。 ものの見事にサークルは不思議にブチ当たり、そして不思議に壊された。 何も得てはいない。 少しばかり安心できた場所と、少しばかり心を許した人間が居なくなっただけ。 こうなれば、やはり何としてもでも引き返せば良かったという気持ちばかりが募ってくる。 「……いや、まぁ、しょーがねーっすわ。しょーがねーっす」 世の中はそんなモンだと、吐息を一つ。 徐々に暗くなってくる森とは対照的に光ある街の風景を目に納めて、舌打ち。 「それにしてもこの『街』……やっぱ何かある。 何かいるでも誰かいるでもねえ……ただ、不気味に……何かあるものを都合よく利用しようとしているような……『意思』が……」 奇妙な作為。 男があの場を作ったのではなく……男のように『それを望むもの』に予め使わせようとしていた。 そんな風に待ち構えていた……『何か』を込めて利用しようとしていた『何者かの意思』。 そんなものが、街全体に潜んでいると露木には思えてならないのだ。 本来なら露木的には気にしないが――居場所を壊された借りがある。 「……突き止めてみねーとな。ガラでもねーっすケド」 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/149
150: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』] >>149 『不思議発見サークル』という居場所を失った『露木』。 ただ、最後の最後にとびきり奇妙な『不思議』と出会う事となった。 ホラー映画をなぞって作ったような『屋敷』そのものではなく、 その裏に潜む、『得体の知れない邪な意思』。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『露木』は闇に閉ざされゆく森を抜け出し、『街』へと戻っていく。 思えば最近の街はどこかフワフワと曖昧な印象を受ける。 何もかもが定まらない『場所』において、 強力な意思があれば、世界はそこに引き寄せられてしまうのではないか。 その意思が『正義』だろうが『邪悪』だろうがお構いなしに――― ささやかな『居場所』を壊された『露木』は、 『目覚めたて』の寝起きの獅子のように 『何者かの意思』を追い求める事とする。 『街』の物陰を探り、 鬼が出るか蛇が出るかは めくってみないと分からない。 『露木秤 ―プロローグ―』→『完』 To be continued... http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/150
151: 『露木秤 ―プロローグ―』 [GM:『管理人』 終了 お疲れ様でした] 裏も表も謀、『露木秤』の能力。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 人型スタンド。射程内のものを『めくる』能力。 スタンドもしくは本体が『めくる』ジェスチャーをする事で、 能力射程30m以内にある能力対象がどれだけ離れていても、 その動作にあわせて、『めくる』事が可能。 30m以内に対象が存在する事を一度でも認識しておけば、 その対象が視界になくても『めくる』事が可能となる。 この能力でいう『めくる』とは 『布や紙や板状の薄いものを接触部分から剥がすように動かす事』。 めくる際のスペックはスタンドや本体のスペックに準じる。 一つの動作で複数のものを同時に『めくる』事も可能。 生物に能力は発揮できない。 また『着ている衣服』も生物と同一と見なす為、能力発動対象とならない。 ただし例外的に本体に関しては、『衣服』ともども能力対象となる。 スタンドに関しては『めくる』という言葉が適切なものに対しては能力発動可能。 『ワイド・アウェイク』 破壊力:B スピード:B 射程距離:D 持続力:C 精密動作性:C 成長性:C Katy Perry - Wide Awake ttps://www.youtube.com/watch?v=k0BWlvnBmIE http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7015/1453475364/151
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