【ミ】『フリーミッション・イベントスレッド―アンブレイカブル―』 (151レス)
上下前次1-新
1: 2016/01/23(土)00:09 AAS
世の中を見渡してみると本当に『強い』人っていうのは悪い事はしない事に気付く。
「悪い事をする敵」というものは「心に弱さ」を持った人であり、
真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者なのだ。
2: 2016/01/23(土)00:10 AAS
・このスレッドはミッションやイベントをフリーで行う汎用スレです。
『プロローグ』などにも用います。
・スレッド名後部の『―アンブレイカブル―』は他の汎用パラレルバトルスレと
区別をつける為の『識別名』であり、内容には一切関係ありません。
・このスレッドは、次スレ以降、【ミ】『フリーミッション・イベントスレッド ―アンブレイカブル― その○』
のような形で続いていく予定です。
3(1): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 [開始] 2016/01/29(金)00:16 AAS
今、僕は町の『大通り』に居る。独りで、じゃない。
細い腕が僕の腕に絡んでいる。
思わず見とれると、ふとした瞬間に僕の方を向いてくれる。
視線が合う。とても、とても、綺麗な女の子。
彼女がほんのわずかでも微笑むだけで、
僕の中の何かが壊れてしまいそうになる。
―――――――――――――――――――――――――――――
省17
4(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 [よろしくお願いします。] 2016/01/29(金)00:37 AAS
>>3
抱き寄せて。引き寄せて。包んで。染めて。
結んで。開いて。そして……
「ごめんねぇ。ウチの買い物に付き合わせてもうて……」
男と腕を組んだ女性が男の方を見つめて話す。
たれ目気味の瞳が男の瞳を覗くように見つめている。
「ウチ、あんまりこういうん詳しなくて。でも、キミが一緒に来てくれて嬉しいわぁ。」
省11
5(1): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 2016/01/29(金)00:54 AAS
AA省
6(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/01/29(金)01:08 AAS
AA省
7(1): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 2016/01/29(金)01:30 AAS
>>6
『鈴木さん』は確か京都の出身と言っていた。
関西弁の区別は僕にはよく分からないが、とても柔和な印象を受ける。
彼女は普通の事を喋っているだけだが、
その言葉ひとつひとつが僕の琴線をビンビンに刺激し続ける。
「あッ」
そんな言葉の心地よさに酔いしれているうちに、
鈴木さんの手が僕の手をそっと包み込む。
思わず彼女を見ると、心なしか彼女の目が潤んでいるようにも思えた。
ああ、もう、これは………
省8
8(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/01/29(金)01:45 AAS
>>7
「エエ、よね?」
手を握り、小首をかしげてそんなことを聞いてみる。
言葉が空気を振動させ、鼓膜を振動させ、心を振動させようと働きかける。
念押しをするように手をもっと強く握っておく。
鈴木怜はエスパーではない。
男の考えなど分かろうはずもない。
何一つ特別なことはない。すべてが日常的だ。
「アキラ君?」
省8
9(1): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 2016/01/29(金)22:14 AAS
>>8
鈴木さんが少し間の抜けた声を出す。
そんな声すら愛おしい………けど、
今はそんな事を考えている時じゃあない!
後ろから放たれたこの声を僕は知っている。よぉく、知っている。
………白状してしまうけど、僕には今、『彼女』が居る。
これまた同じサークルで知り合った女の子。
ツインテールでお姫様みたいなフリルの服装で大学に登校してくるような子。
少しふくよかで細い目の女の子ではあったけど、
サークル内のみんなは、大なり小なり彼女の虜だったと思う。
省20
10(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/01/30(土)00:05 AAS
>>9
「?」
疑問。
なぜ彼女がここにいるのだろうか。
鈴木怜はこの女性を知っている。
サークルに入ったときにはすでにいた女性だ。
同じ女性同士仲よくしよう、と言って微妙な顔をされた記憶がある。
「えっと、こんにちはぁ。」
挨拶は大事だ。
だから、挨拶だ。
省3
11(1): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 [♀] 2016/01/30(土)00:49 AAS
>>10
「怒ってはる?」………「怒ってはる?」、だって!
『ナメてんの?』ってアタシは思う。いや、確実にナメてるんだよねコレ。
「鈴木やけど?」って知ってるよそりゃアタシの城をボロボロにしたシロアリの名前くらいはさ。
城! そう、あのサークルはアタシの城ッ!
たくさんの騎士(ナイト)を従えたお姫様(プリンセス)がこのアタシッ!
その中で一番の騎士(ナイト)、勇者アックンを私の傍に置いておいたのに!
そこにこのアバズレ魔女(ヴィッチウィッチ)が入り込んできたから話がこじれてきたんだ!
歴戦の勇者も姫の庇護がなければ魔女の魔法には無力か………
ほっとけば魔法使いになりそうなわりには魔法耐性低いからなあ。
省9
12(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/01/30(土)01:12 AAS
>>11
「?」
「!」
一瞬鈴木の眉がピクリ、と動く。
そして少しもじもじと身をよじる。
そのたび、男の腕に鈴木の胸が当たるだろう。
「アキラ君、それホンマなん?」
省6
13(1): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 [♂] 2016/01/30(土)01:34 AAS
>>12
ううう………恐ろしい事になってしまった。
僕のせいではあるんだけど、僕の手には負えない状況。
彼女、『ミキちゃん』は平静を装っているけど、
怒るとうまく笑えなくて、唇が右だけ5mmくらい余計に吊り上っちゃうんだよなあ。
そして、今まさにそういう感じになっちゃっている。
今まではそんなミキちゃんも可愛いって感じていたけど………
鈴木さんに出会った今、その常識は少しずつ壊れてしまった。
高校まで女っ気なくすごしてきたから、『女の子』って『そんなもの』だって思っていたけど、
鈴木さんの人柄に触れると、ミキちゃんの傲慢さが際立って見える。
省13
14(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/01/30(土)01:55 AAS
>>13
「ふうん。そうなんや。」
男の言葉にニ、三度頷く。
別段不機嫌そうな様子もない。
あくまで事実の確認、といった感じだ。
「え?これはスキンシップやないん?」
きょとん。
そういう表現が似合う顔だ。
たれ目気味の目を丸くしている。
省17
15(1): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 [♀] 2016/01/30(土)02:18 AAS
>>14
…あ……あれ? この魔女………
………言葉が通じてない?
いや違う違う。『常識(テリトリー・ルール)』が違うんだ。
大体なんだよその関西弁! そのアバズレルールも関西ルールか!?
だが負けない……この程度じゃあ姫巫女の聖なる剣は折れたりしないッ!
今、アックンは魔女の魔法で傀儡(マリオネット)化している。
立ち向かえるのは、このアタシだけよ!
「やー、ちょっと待ちなよ。誤解しているみたいですけどォ、
アックンがイヤがってないようにみえるのは『優しい』からだよ?
省14
16(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/01/30(土)02:41 AAS
>>15
「あぁアキラ君優しいもんねぇ。」
「やからウチもアキラ君に案内をお願いしたんやけどね。」
まるで意にも介さない。
ダメージなど受けていない。
鈴木怜、という女はそういう女だった。
「でもねぇ、ミキさん。」
省15
17(1): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 [♂] 2016/01/30(土)03:02 AAS
AA省
18: 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/01/30(土)03:13 AAS
>>17
「!」
鈴木の背がしゃんと伸びる。
まるで電流でも流されたかのように。
「も、もう。アキラ君……」
「おおきに。」
省10
19(2): 『鈴木怜 ―プロローグ―』 [♀] 2016/01/30(土)03:25 AAS
>>19
…………は? は? なにいってんの?
ゆうしゃアックンは いったい なにを いっているの?
魔女の呪文だと笑い飛ばすには、
アックンの目は真剣すぎた。その愛の言葉は重すぎた。
アタシは確信してしまっている。
傀儡(マリオネット)の呪文は、二度と解けないのだという『確信』。
「うおおおおっっっッ!」
省7
20(1): 鈴木 怜『メカニカル・ライフ』 2016/01/30(土)03:35 AAS
>>19
「うふふ。」
(相思相愛やなかったみたいやね。)
(先に暴力で手ぇ出したんはそっちやから、恨まんといてねぇ。)
鈴木怜は秘密を持っている。
それは他の人間の持つ秘密とは少し、違うものだった。
その中の一つに超能力じみた力がある。
省10
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