[過去ログ] 10年前から俺が考えてたガンダムを語ってく [転載禁止]©2ch.net (746レス)
1-

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索 歴削→次スレ 栞削→次スレ 過去ログメニュー
727: 2021/11/05(金)08:52 ID:v7ix4qb+0(1) AAS
敵は撤退しアルフィルクだけが残された
彼の乗るフォビトォンタスクはザフト戦艦ゲイラホズに収容される
フォビトォンのコクピットの前でテンリンとジョオは銃を構えてきた
ザフト兵は彼女たちの後方で待機している
テンリンが恐る恐るコクピットを開ける
「うくうくうく…」
中でアルフィルクは泣いていた
「ちょっとなんで泣いてるのよ」
意表を突かれたテンリンは姿勢を崩す
ジョオはむしろ警戒した
省4
728: 2021/11/12(金)09:06 ID:ZltpLq3q0(1) AAS
アルフィルクは南極の施設でトップの成績をあげていたがジョオやテンリンが持つ遺伝子を
持っていなかった為管理者に操作されてしまった
記憶や性格まで操作されたアルフィルクはもとのおとなしい性格とは全く別の
野心溢れる人間に設定されている
シンに敗北することで元々あったおとなしい性格が復活したのだろう
野心家の性格が残っていたらテンリンは彼をどうしていたたか解らない
でもテンリンは今の彼を責める気にはとてもなれなかった
729: 2021/11/19(金)15:48 ID:GuyMY4TK0(1) AAS
フォビトォンタスクから降りたアルフィルクは武装解除され床に座っている
「うくうくうくうく」
「元々あなたは泣き虫だったからね」
テンリンはアルフィルクの頬をハンカチで拭う
「南極の反乱も管理者のシナリオでしょ」
アルフィルクはテンリンの顔も見ないまま頷く
「貴方がこんな行動する時は裏に必ず彼奴がいるんだよね」
ジョオもアルフィルクの顔を覗き込む
彼も南極基地での彼との因縁なんかどうでもよくなっていた
「じゃ彼奴らの事喋ってくれよ、其で許されるって事はないだろうけど」
730: 2021/11/19(金)19:21 ID:+9rx/k7J0(1) AAS
外部リンク:nanos.jp
731: 2021/11/24(水)09:19 ID:CgEln3Dx0(1) AAS
アルフィルクから提供された情報からザフトが退治する敵のアウトラインがある程度判明した

敵の呼称はテックプリズナー

彼らには本当の組織名がないためにコードネームとしてシンに命名された
元々はロゴスに技術投与した科学者の集団らしい
しかしロゴスが崩壊すると彼らは所属する世界中の国家に働きかけデステニー国家を乱立させたという
そしてコーディネーターに対抗するためのナチュラルの遺伝子研究を行い
その中からブロッサムという遺伝子集団を見つけ出すことに成功した
世界中から南極の施設に集められテストが繰り返されていたが一部が反乱を起こし施設は崩壊し成績トップのアルフィルクは彼らに
調整されたという
732: 2021/12/01(水)08:51 ID:seP76xCm0(1) AAS
「つまりあの反乱はアルフィルク主導じゃなかったってわけ?」
テンリンとジョオは顔を見合わせる
彼女達はアルフィルクが反乱を起こしたとばかり考えていたからだ
実際アルフィルクはMSで南極の施設を攻撃した
あれも既に洗脳されて、ということだろうか?
南極基地でもテンリン達はMSで極寒のなか数十時間行軍させられたりと過酷な訓練を受けていた
多くの脱落者が出ていたのだ
アルフィルクはその惨状をやめさせるために戦いを始めたと二人は考えていた
しかし違っていた
あの戦いはテックプリズナーに賛同できなかった科学者を狙って仕組まれたものだったのだ
733: 2021/12/08(水)08:43 ID:+SCt+PYy0(1) AAS
「ヒューストンで俺は彼らの一人に接触した」
アルフィルクは淡々と語る
「彼処にいたほとんどの人間はスポンサーだった、その中に一人だけメンバーがいた」
一人の女性がモニターに映し出される
「彼女は管制官より立場は上に見えた」
「ニッケルマンよりもなの」
「スポンサーは彼女に平伏していた」
「彼らは軍需産業か」
「それだけではないだろう、医療メーカー関係者もいるように見えた」
「様々な国の人間がいた」
省5
734: 2021/12/27(月)08:54 ID:cIc7jeG/0(1) AAS
翌日ゲイラホズはバミューダ連合を離れオーブへの帰途についた
資料を多く確保したがその真贋を調べる必要があったのだ
既にザフトは次のミネルバ級を大気圏に突入させている
これはゲイラホズをザフト本国に召喚する可能性があることを示唆していた
ブロッサムであるテンリンたち三人をオーブに運ぶことでもある

テンリンたちは祖国に帰ることはできない
祖国はデステニー国家に変わってしまい
ザフトのパイロットになった彼らは犯罪者扱いされる可能性があるのだ

「いいの?故郷によらなくても?」
ヒスイの問いにテンリンは力なく笑った
省1
735: 2022/01/07(金)08:52 ID:QZKavUxg0(1) AAS
コズミックイラになってから人類の遺伝子に変化が見られるようになった
それは人類に様々な病症を引き起こし人類は遺伝子治療を発展させていった
その技術を応用して開発されたのがコーディネーターである
しかしコーディネーターは子供の発生率が低下する現象が起きた
遺伝子に異常がないのにむしろナチュラルより子供が生まれないのだ
コズミックイラも半世紀が過ぎてから人類はなぜ遺伝子が異常化したかの研究を始めた
結論として異常に見えたのは人類が新たな存在になり始めた予兆であると結論された
新たな存在になればまた発生率も回復すると予想された
しかしその結論は握りつぶされ表に出ることはなかった
潰したのは後にテックプリズナーと呼ばれる集団である
736: 2022/01/19(水)10:12 ID:pfrWf0RL0(1) AAS
テックプリズナーは地球上を隅々まで調べ遂にブロッサムという遺伝子集団を見つけ出した
部分的であるがコーディネーターに対抗できる新人類の目覚めとも言える存在
しかし当時の地球を実質支配していたブルーコスモスは彼らをも排除する危険性があった
彼らは人類の進化も敵視していたからだ
テックプリズナーは実験と偽ってブロッサムを保護施設に回収し始めた
しかしそこはブロッサムの楽園ではなかった
ブロッサムの可能性を調べるために様々な実験が行われたのだ
南極にいたテンリンたちはその実験の生き残りである
737: 2022/01/26(水)08:56 ID:8YkIzxgN0(1) AAS
オーブに到着したゲイラホズは打ち上げのための準備に入っていた
シンは艦長と打ち合わせをしている
「これがテンリンたちのDNAのデータです」
ファイルをチェックする艦長がふと漏らす
「今の地球にとれぐらいのブロッサムがいると思いますか?」
「テンリンたちは世界中から集められたらしいんだよ」
シンはジャンク協会からも情報を仕入れている
「たぶんブロッサムは世界中で同時発生しているから予想より多いんじゃないか?」
もっとも世界中の国家の多くがデステニー国家になった今では実数はわからないのだろうが
738: 2022/01/28(金)08:58 ID:lHsNbDTn0(1) AAS
「もしブロッサムが人の正当な進化だとしたら?」
シンの問いかけに艦長は言葉を失った
「それだとコーディネーターは人の進化の傍流となり存在価値がなくなります」
「俺はそう思っていない」
シンはやんわりと否定した
「俺たちは生きている、その記憶は失われることはないよ」
「しかし、種としては存続できなくなるのでは」
「そういう考えは敵を作るだけなんだよ」
人という種を守ろうとしたデステニープランはその短絡的な考えで全ての人を敵に回した
シンにはその二の舞を繰り返したくない思いがある
739: 2022/02/09(水)09:15 ID:v8EXci4/0(1) AAS
「アルフィルク」
ジョオが声をかけたのは夕食が過ぎてからの事である
「俺はこの船から抜けようと思っている」
「どうするつもりだ、いく当てなどないだろう」
ザフトの加護がなければ自分たちブロッサムはまたテックプリズナーに捕まってしまう
アルフィルクはジョオが甘い考えをしていると考えた
こいつは南極基地のときもそうだった
「大丈夫だ、ジャンク組合にいけば身元は保護してくれる」
やっぱり甘い考えだった
シン隊長のバックがなければ誰がお前みたいなのを雇うんだ?
省2
740: 2022/02/21(月)08:45 ID:+Cboy/2t0(1) AAS
ジョオはイライラしている
「俺はなあ拘束されるのが嫌いなんだ」
南極基地で人体実験に近いことをされていたから
ジョオの言うことは分かる
でも身の振り方がわからない今は最優先されるのはより良い環境を選ぶことだ
ジョオを牽制しつつアルフィルクは言葉を選んだ
「今の俺たちは南極基地での恵まれた環境にはない、多分これからもないだろう」
「だからザフトに下れと?」
「下るんじゃない、売り込むんだ」
「?」
省1
741: 2022/03/02(水)08:59 ID:OE49ej470(1) AAS
ジョオも今のコーディネーターの出生率が低いことを知っている
原因不明のその現象は未だに解明されない
かつてデュランダル議長は事実上コーディネーター中心の世を作ろうとした
ナチュラルが自発的にコーディネーターを産み出す社会を作って数を増やそうとした
しかしそのプランはナチュラルだけでなくコーディネーターからも否定された
人の多様性を失う独裁国家の発生が懸念された
今のデステニー国家はその危惧が実現さてしまったものと言うことも出きる
その懸念を解決する方法としてブロッサムというナチュラルの進化体がコーディネーターの意思を
継承することができたなら

ジョオは自分の居場所を見つけたような気がした
742: 2022/03/09(水)08:46 ID:INlTy+Dv0(1) AAS
博物館に一組の男女がたっている
彼女たちは巨大なロケットの展示物の前にいた
かつてこのロケットで人は月に行ったと言う
「ニッケルマン」
女は男の名を呼ぶと言葉を続けた
「悔いることはない、あの戦いでブロッサムの価値は世界に知られることになった」
ニッケルマンと呼ばれた男は女を見る
「私は負け、アルフィルクはシンに負け捕虜になったとしてもですか」
予想された反論だなといった目で女はニッケルマンを見る
「人は可能性にすがっていきる者だ、ナチュラルはブロッサムと言う可能性を見る事ができた」
省5
743: 2022/03/16(水)08:45 ID:jacjJ3Rt0(1) AAS
モニターに地球の地図が表示される
「今の戦況は?」
「はっ、この三週間で新たにデステニー主義を宣言した国家は3つになります」
「これで地球の主要国でオーブ以外は全て押さえたことになるな」
メタファイアは半分以上群青に染まった地図を見ても安堵しない
ブルーコスモスの思想を一部引き継ぐ彼女たちは自分達のイメージカラーを群青に決めていた
群青は深海の海の色
深海こそ地球の生物の原点であるとテックプリズナーは考えている
壁の一部には深海で発見された宇宙生物の化石が展示されている
それは木星で発見された宇宙クジラのそれと全く同じものであった
744: 2022/03/23(水)08:49 ID:hqnCbQIF0(1) AAS
博物館に数人の男女が入室してくる
「彼らがその国で徴収されたブロッサムです」
軍人としてはあどけない表情をした若者たち
多分彼等は自身にどんな力があるかも知らないだろう
メタファイアは彼等の一人の少年の前に立つ
少年はおどおどしていた
突然メタファイアはその少年とキスをする
唇を離すと少年はその場で膝をついた
「まだ軍人としてはいまいちの様だな」
「今から訓練を行います」
省5
745: 2022/04/19(火)09:21 ID:Bi/LzNU90(1) AAS
オノゴロで打ち上げの準備に入っていたザフト戦闘艦ケイラホズに一報が入ったのは
打ち上げ3時間前の事である
「デステニー国家から次々と戦艦らしき物体が打ち上げられています」

第二次連合プラント大戦以降地球側は宇宙空間に戦力を増強する事はなかった
これは地球側が戦略を変更したことを意味する

恐らくケイラホズが軌道上に出たときには地球連合艦隊は布陣されることになるだろう

「テックプリズナーが裏で糸をひいている…か」
宇宙に展開しているザフト艦隊はプラントに結集し始めていた

これでは第三次連合プラント大戦が起きてしまう
省2
746: 2022/05/05(木)16:26 ID:88mPwrHw0(1) AAS
南太平洋の中心部は海流もなく酸素がないためわざわざ寄ってくる生物はいない
その深海では巨大なレンズ状の物体が建設されていた

直径は20キロを越える
レンズの下の海底部には10を越える核融合炉が建造され既に運転されていた

融合炉のそばではもと連合のMSディープフォビトンが警護している
「この深海ではザフトの軌道上からのチェックで見つけることはできない」
男はこの仕事の後宇宙に上がることになっている
海底でこのMSのOSの改良を行っていた
今のOSならザフト相手に後塵を拝することはないだろう
コクピットには写真が飾られていた
省3
1-
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 3.185s*