[過去ログ] 【経済】「論文偽造」「学者に圧力」「発がんリスク隠蔽」… モンサントのメディア操作の実態 『ダークマネー計画』全貌![06/17] [無断転載禁止]©bbspink.com (4レス)
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2: 逢いみての… ★ [sage ] 2019/06/17(月)01:29 ID:CAP_USER(2/2) AAS
 「Academics Review」は、自らが独立・公平な協会であることを装って、モンサント社側の言い分を大きく報道し、ギリアムの記事を批判した。 しかし後に、この「Academics Review」は独立公平な団体ではなく、モンサント社がスポンサーである団体だったことが暴き出された。

 また、裁判で証拠とされたモンサント社の機密社内文書には、どの企業とも無関係であることを標榜している米国健康科学会議(ACSH)の背後に、モンサント社の基金と指示があったことが示されている。米国健康科学会議(ACSH)の寄稿者による記事は、モンサント社を批判する人や団体を攻撃し、それらの親モンサント記事は大手新聞の「USAトゥデイ」、「ウォールストリート・ジャーナル」紙、そして「フォーブス」誌にも掲載されていた。

 悪質な例は他にもある。

 モンサント社が操る米国健康科学会議(ACSH)は、ギリアムの他にも、ピューリッツァー賞受賞のニューヨーク・タイムズ紙記者エリック・リプトンを「エセ科学信仰者」と、元ニューヨーク・タイムズの記者ステファニー・ストロームを「無責任ジャーナリズム」、ニューヨーク・タイムズ紙記者のダニー・ハキムには、「ダニー・ハキムは嘘をついている」という記事によって非難していた。もちろん理由は簡単だ。彼らがモンサント社に関する批判記事を書いたからである。

 こうして、モンサント社に否定的な記事を書いた記者に嫌がらせをしつつ、一方モンサントは、自社に好意的な記事を書くジャーナリストを育成し始めた。

 2015年、ついに国際がん研究機関(IARC)が、ラウンドアップの主成分グリホサートを発がん性物質として分類し、ラウンドアップの危険性が大きく報道されだした。

 しかし、なぜかロイター通信はこの調査研究に反対し、この研究には整合性が無いと疑問を投げかけ、国際がん研究機関(IARC)を批判する記事を掲載した。モンサントの内部文書によると、この記事はモンサント社の重役サム・マーフィが、ロイター通信の記者に書かせたものであった。マーフィーは、モンサント社が希望する内容の筋書きと、その構成に必要なスライドを記者に渡していた。

 最近、もう1通の社内メールが明るみに出た。それによると、モンサントは少なくとももう2件、ロイター通信の国際がん研究機関に関する記事を操作していたことが分かっている。

 2016年3月1日付けのモンサント社の社内Eメールは、国際がん研究機関を批判するための「レッドフラッグ」キャンペーンを計画している。「レッドフラッグ」はアイルランド、ダブリンに拠点を置く広報およびロビー活動会社だが、「レッドフラッグ」が関与しだして、ロイター通信の国際がん研究機関批判は勢いを増した。

 1カ月後、モンサント社の「レッドフラッグ」計画が功を奏し、ロイター通信は、「特別報告書:世界保健機関(WHO)のがん機関が消費者を混乱させている」というモンサント社擁護の記事を発表した。

 さて、これだけの許しがたいメディア操作が明らかになったわけだが、現在ヨーロッパでは、フランスの検察がこの事件を調査中だ。その調査には、モンサントの欧米広報事務所が情報操作のために集めた「影響力のある有力者」に関する秘密ファイルが含まれているという。

 昨年6月にモンサントを買収したドイツのバイエル社は、この広報事務所がモンサント社擁護のためにフランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランド、スペインおよびイギリスの有力者のリストを作成したことを認めた。同社は謝罪し、この問題を調査するために外部の法律事務所を雇っていると述べている。

 現在、ラウンドアップが原因となったがん患者の裁判数は増加し続けている。これだけ長期間、消費者への健康被害を放置し、事実を隠蔽してきたモンサント社。さらなる隠ぺいやメディア操作の事実も今後、まだまだ出てくるのではないだろうか。裁判の行方に注目したい。

文=三橋ココ

終わり
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