[過去ログ] 『読みました』報告・海外編Part.3 (873レス)
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737
(1): 2008/05/11(日)23:10 ID:+jz8T0pJ(1) AAS
「治療島」セバスチャン・フィツェック 読了
これくらいのどんでん返し、国内ミステリではよくあるじゃん
こんなんでドイツではベストセラーになっちゃうんだなァという感想
738: 2008/05/12(月)00:00 ID:UkVSX+fH(1) AAS
別にどんでん返しだけで評価されたわけじゃないだろうに
737は本格ファンなのか?
739
(1): 2008/05/12(月)10:02 ID:cHRtuu4q(1) AAS
どんでん返し=本格という発想
740: 2008/05/12(月)13:21 ID:XkwUILWV(1) AAS
どんでん返しだけで小説が評価されるわけじゃないからなあ。

>>737の理屈だとカラマーゾフの兄弟も『この程度の謎解きなんて国内ミステリならざらにある。
こんなんでロシアでは文豪扱いなの?』ってことも言えてしまうわな。
741: 2008/05/12(月)21:54 ID:fNNczPJt(1) AAS
>>739
どんでん返しの巧拙だけで作品を評価するのは本格ファンが多いけどな
742
(1): 2008/05/13(火)22:03 ID:9vERRO4o(1) AAS
現代海外ものを読むと
日本はミステリ先進国だなァと思う
743: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/05/14(水)11:25 ID:WEXdrdwJ(1) AAS
「査問」ディック・フランシス(早川書房)

大方の予想を裏切りレースで2着になったケリイは八百長の疑いを
かけられ査問会で免許停止処分を受けてしまう。何故か自らに不利な
証言や証拠が次々と現れたのだ。納得の行かないケリイは
不信と軽蔑の眼差しに耐えながら自分を陥れた人物を突き止めようとする。

これも前回の「度胸」と同じく「興奮」の系譜に連なる正統な
ディスられもの。査問会のシーンなんか良い感じに煽ってくれます。
そして巻き返しが始まるわけですが、段々と復讐が尻すぼみに
なっていくのは少し残念かなあ。敵の情状を酌量しちゃうとどうもね。
でもやっぱり主人公はカッコイイす。
省2
744: 2008/05/15(木)23:09 ID:1XqTGOyW(1) AAS
>>742
本格・変格モノに限ればそうかもね。特に変格は。
ハードボイルドやノワールとかエスピオナージュだとつらいけど。

ただ女性作家の本格はイギリスに負けてるな。
745: 2008/05/16(金)20:20 ID:TVy24JI9(1) AAS
あんなやつらに勝てるかよw
746: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/05/16(金)21:04 ID:jqYvZv5o(1) AAS
「ランドルフ・メイスンと7つの罪」メルヴィル・ディヴィスン・ポースト(長崎出版)

弱気を助け悪事を奨める弁護士の暗躍を描く連作短編集。

いやぁ待ってました! どう凄いのか読みたかった。確かに狙いは面白い。
話のパターンとしては、悪人というより心の弱い人に泣きつかれた
メイスンが法の抜け穴を潜れる悪事を紹介してやるというもの。

冒頭の「罪体」は模倣犯が頻発して法改正に繋がったくらいと聞いて
楽しみに読んだだが、感想は絵空事だなという印象。このやり方によって
刑事は免れても民事で損害賠償されたり、罪名を切り換えて
逮捕されたりしそうだし、そもそもこんなにきっちり法律は
運用されて行かないよ。キムラ弁護士に読ませたら何ていうかな。
省2
747: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/05/18(日)15:01 ID:eanEIt63(1) AAS
「ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎」アントニイ・バークリー(晶文社)

従弟のアントニイと休暇旅行を楽しんでいたシェリンガムは
急遽新聞社の特派員としてある事件現場に赴くこととなった。
ある女性が崖から転落したのだが、その手には他人の服のボタンが
握り締められていたのだ。単純に見えても裏があると睨むシェリンガムは
ヤードの腕利きモーズビー警部とある時は協力しある時は競いながら
真相を暴き出そうとする。

第3弾。頭は切れるが補正はかかってない探偵と、優秀な警官と、
お約束の騎士道精神に骨の髄まで毒された助手が
事件を蚕食していくと、そこには捻れが産まれ歪みが産まれ面白くなる。
省2
748: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 2008/05/18(日)17:18 ID:xG/PLxMd(1) AAS
W・H・ホジスン「幽霊狩人カーナッキの事件簿」を読んだ。
勘違いして「おれだけのナッキーキター!!」とか絶叫したアホなミステリオタもいるかも、
ナッキーにあらずカーナッキである(w
全10編を読破した感は、天才ラブクラフトとの差を痛感した、というのが正直なところか。
ゴースト・ハンターものに限定しても、レ・ファニュ、ブラックウッドにも遠く及ばず、
低評価のクインとどっこいどっこいといったところか(どちらも独自の読み難さがある。
ホジスンはくど過ぎる感がある情景描写、クインはレトリックを多用した文体)
収録作品中、格別推すべきものは見当たらないものの、
カーナッキがママンと同居していた頃の怪異談「角屋敷の怪」は、
リットン卿の古典を想起させるオーソドックスな設定と展開なので、怪奇小説好きは一読してみても
省5
749: 2008/05/20(火)01:47 ID:EFCJXYmj(1) AAS
>>736
>彼が警察署史料庫のゴミ箱に「残してきた」○○○の行方が気になる。

むかし「リガ」は読んだはずだけど、記憶にないな。
そんな印象に残るシーンだっけ。
750: 2008/05/21(水)03:53 ID:JTbePRV6(1) AAS
> 勘違いして「おれだけのナッキーキター!!」とか絶叫したアホなミステリオタもいるかも


751: 読後感 ◆NQWAR.YQkg 2008/05/22(木)18:22 ID:GJhXqqdA(1) AAS
「チックタック」ディーン・クーンツ(扶桑社)

ヴェトナム系アメリカ人のミステリー作家トミーは、深夜に帰宅した直後
玄関で奇妙な人形を発見する。それを居間に持ち込んだトミーだったが、
やがて人形が暴れ出し彼は家を脱出。途中で出会ったウェイトレスも
巻き込んで真夜中の逃亡劇が始まった!

初クーンツ。ハサミ男がスクリューボール・コメディだと言うから
読んだ。確かに途中から登場するエキセントリックなヒロインは
かなり良いキャラクターで、二人の掛け合いも悪くはないのだが、
後半詰めが甘い。スクリューボールを標榜するのならもっと他愛もなく
はっちゃけて欲しかった。真相も雑。
省3
752: 書斎魔神 ◆AhysOwpt/w 2008/05/25(日)21:30 ID:FGNBHmEn(1) AAS
ミシェル・ビュートル「時間割」を読んだ。
新書ミステリに読み耽るアホなミスオタには無縁なミステリ的趣向に富んだ「文学」がここに1冊
あると言い得る。
霧と煤煙の町ブレストン(架空の町である)を舞台にした主人公ジャックの
肉体的及び精神的彷徨を謎の殺人事件を絡めて描き、最終的に「人間存在」というものを
問い詰めた作である。
文学板にさえ、本作及びこの作者のスレが存在しないのが2ちゃんねるの知的レベルの限界と
言い得るし、バイブル(ケインとアベル)とギリシャ神話(ミノス宮殿の冒険で有名なテセウス神話)
を創作モティーフとした構成は、アホなミスオタには本作への敷居を高くしてはいるが、
まあ、本作を「読み得た」段階では全ての「ミステリ」を焚書し、訣別すべきであろう。
省3
753
(1): 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/05/26(月)16:57 ID:7aDr3onX(1) AAS
「検死審問―インクエスト―」パーシヴァル・ワイルド(東京創元社)

大勢の客が招かれた人気作家ベネットの館で起きた殺人事件。
村では検死審問が開かれ、検死官と陪審員達が死因を特定するため
証人達から話を聴いていくのだが……。

かつて自分で勝手に『裁判3部作』等とくくっていたミステリーが
ありました。『ベラミ裁判』『法廷外裁判』『検屍裁判』の3作で、
本書を読んだことにより全て読破しました。
面白さは、2>3≧1かな。こういう法廷劇っていうのは大体
似たり寄ったりの作りになるから数読むと天井が出来てしまうんですが、
それを打ち破った『法廷外裁判』は傑作と言って良いと思います。
省6
754: 2008/05/28(水)19:12 ID:Xf8C6c8g(1) AAS
「治療島」読んでるが挫折しそうだ…
755: 読後感 ◆VkkhTVc0Ug 2008/05/28(水)20:10 ID:I5L/Bej5(1) AAS
「シロへの長い道」ライオネル・デヴィッドスン(早川書房)

イギリスの言語学者カスパーはイスラエル大使館からの要請を受け、
現地へと赴く。そこで伝説の燭台の隠し場所を示す巻物が
見つかったのである。早速解読を試みるカスパー達だったが、
状態が不鮮明なことに加えて内容もいまいち要領を得ない。
隣国ヨルダンも同じ宝を目指しており、カスパーは助手として付けられた
女性将校と共に必死にイスラエルを駆け回るのだが……。

筋立ては良いと思う。巻物の謎解きや警備兵からの逃避行など
スリルがある。ただ、ストーリーテリングが今一つ。所々文章の
繋がりが解りにくかった。
省3
756: ◆XjFtIkbasQ 2008/05/28(水)23:08 ID:qoe4iFNQ(1) AAS
ジェフリー・ディーヴァー『石の猿』 (2003→2007、文春文庫)【8点】

蛇頭“ゴースト”の密航船がニューヨーク近海で爆破され、複数の密入国者が
上陸。“ゴースト”は逃げ出した密入国者を追い詰め、次々と殺害していく。
果たしてライムは“ゴースト”に先んじて密入国者の居場所を発見できるのか。

ライムシリーズ第4弾。ライムを「ラオバン」と呼ぶ中国人デカという魅力的な
脇役も出てきて、雰囲気や状況設定はいかにも映画っぽいんだけど、
前作『エンプティー・チェア』の連続ヒネリが印象強すぎて今回はやや拍子抜け。

取材もよくしてあると思うし、読めば十分におもしろいんだけど、
1〜3作と較べるとやや劣るかなあ。ディーヴァーへの期待値が高すぎるというのもあるけれど。
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