[過去ログ] 【SSコンペ】メイ「ったく…部室の掃除も楽じゃな…ん?なんだこの変な封筒」恋「懐かしいですね…お母様の秘密のメッセージです」 (279レス)
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223: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)14:28 ID:6gRbccKm(10/19) AAS
理事長「いやいや、昨日恋ちゃんが話してくれたでしょ?その時にファイル名聞いた気がするわよ」

恋「そうですね。昨日わたくしはおばさまに見た中身を伝えました」

恋「ただし、最後のファイルの名前だけは伝えようがなかった。見ていないのだから当然です」

恋「わたくしが伝えられるファイル名は『1』から『7』まで、そして後一つ残っているならば…『8』と考えるはず」

理事長「あら、そう断定するのはなぜ?あれから時間も空いたし逆方向に『0』かもって…」
省4
224: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)14:30 ID:6gRbccKm(11/19) AAS
恋「よく見てください」

理事長「なによ…あれ?これってまさか…あなたたち変えて……はっ!!」

恋(すみれさんの提案した罠におばさまは見事にかかってしまった)

恋(ごくごく単純で、少し手間がかかる程度の簡単な罠に)

恋「はい、それはオーではありません…ゼロです」
省2
225: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)14:40 ID:6gRbccKm(12/19) AAS
恋「先ほどのは一般論ですが…ここからはおばさまの頭の中を想定してお話しします」

恋「おそらくおばさまの思い浮かべていた画面は2通り」

恋「一つはわたくしたちが目にした『1.txt』〜『7.txt』が並びその後に『O.txt』がある画面」

恋「もう一つはその逆、『O.txt』が一番上でその下に『7.txt』〜『1.txt』の順に並ぶ画面」

恋「今の画面の『ゼロ』が『オー』に置き換わった画面と言ってもよいでしょう」
省1
226: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)14:45 ID:6gRbccKm(13/19) AAS
すみれ「そう、ファイル名の昇順と降順の表示ってやつよ」

すみれ「作成日時も保存日時も無い同然なんだし、サイズなんかで並び替えてどうするんだって話だし…まあ他に色々あるにしろこの2通りよね」

すみれ「だから最上に『ゼロ』がある画面を『オー』が降順で上に来てるだけと思ってしまったってところかしら?」

恋「おばさまがどうファイルを選ぶか、どのファイルを選ぶかなんてどうでもよかったんです」

恋「目的はおばさまに存在しないはずのオーを読ませること、ただ一点でした」
省2
227: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)15:29 ID:6gRbccKm(14/19) AAS
理事長「こうやってゼロが1番上にくるようにしたのは…」

すみれ「私よ、ちなみにこのファイルは正確には恋のお母さんの作ったファイルじゃないわ」

すみれ「データとは言え恋のお母さんの書いたものだもの、ちゃんと元のはそのまま保管してある」

すみれ「ファイルをコピーして、同じように作成日時と保存日時をいじってデータサイズをこういう順になるように調整して、サイズ順に並べ替えたってわけ」

すみれ「調べてみたら日時変えるのは思ったより簡単だし、もとのサイズはゼロが一番大きかったし、他のファイルはほぼ横並びだったからわずかな調整で済んでよかったわ」
省2
228: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)17:13 ID:6gRbccKm(15/19) AAS
理事長「いつ気づいたのかしら?」

恋「もしかしてと思ったのはここに来る直前です」

恋「ですが、根拠となる出来事があったのは昨日ですね」

恋「おばさまは3つミスをしていました」

理事長「あら?なにかしら」
省3
229: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)17:18 ID:6gRbccKm(16/19) AAS
恋「はい、部活の申請を活動がちゃんとしていればいいなどどいうくらいにはいい加減です」

恋「なのでわたくしも疑問には思わなかったのですが…」

かのん「ここからは私に任せてよ」

かのん「フロッピーを机の上に放置していたのは、ずぼらだったからでわかるんだけどさ」

かのん「それを使うためのドライブは引き出しの中に入っていたんですよね?」
省1
230: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)17:26 ID:6gRbccKm(17/19) AAS
かのん「あのフロッピーって結ヶ丘の資料なんですよね?で、その中身を移し替えようとしていた」

かのん「その作業のためにフロッピーを出してたらフロッピードライブも使ってるわけで、ドライブを机の中になんて入れてない」

かのん「逆に作業が終わってドライブを机の中にしまってるなら、一緒にフロッピーもしまうと思うんですよ」

かのん「ま、理事長がおっちょこちょいでドライブだけしまってフロッピーを机の上に…なんてのも無くはないけど、フロッピー単体が置いてあるのってそんなにないと思います」

かのん「もしかしたらフロッピーを机の上に置いて誰かに見せたかったのかなと思ったり?」
231: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)17:31 ID:6gRbccKm(18/19) AAS
理事長「恋ちゃんがフロッピーがどうのこうのって言ってたって聞いてね…もしかしたらと思ったんだ」

理事長「理事長室に来るようだったし、ま…フロッピー見せれば食いついてくるかもって」

恋「なるほど、やはりあの人が…」

恋「いましたね…わたくしがフロッピーについて口にしたのをおばさまに話すかもしれない、なおかつ理事長室に来るきっかけに関わる人が」

恋「思い返せば、あの時のおばさまはあんな申請書を見せられたにも関わらず意外なほどに物分かりが良かった。いくらあまり物事に拘らない人だとしても…まるでその裏にある理念をすでに聞いていたかのように」
232: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/17(土)17:38 ID:6gRbccKm(19/19) AAS
理事長「ははっ、流しそうめん同好会だっけ?『私のせいで恋ちゃんに迷惑かけたくない!文書くのは苦手だから直談判しにきた』って…昼休みに飛び込んできて」

理事長「まあ…言ってることはなかなか芯があったし、許可はするから形式上申請書は出しときなさいって言っといたの」

理事長「その時よ、朝からなんかずっとフロッピーがどうとか呟いてたって聞いたのは」

理事長「まさか本当に文章書くのが壊滅的であんなのが来るとは思わなかったけど…ちょうどいいから恋ちゃんにそれとなく悩みないか聞くのに利用させてもらったの」

恋「あの…すみません…」
省4
233: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)02:22 ID:qG1idEjH(1/46) AAS
恋「2つ目はわたくしにフロッピードライブを手渡した時のことです」

恋「座ったまま、手を伸ばして…思い返せばまるでその場を動いたら都合の悪かったかのように渡していました」

可可「ここは可可の出番デスかね」

可可「とはいえ、これは他の要素のおまけみたいなものデス」

可可「たとえ席を立ったとこで、レンレンに足元が見えることはなかったはず」
省1
234: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)02:30 ID:qG1idEjH(2/46) AAS
可可「どんなきっかけで何が知られてしまうかわからない、だから必要最低限の動きですませかったのデスね」

恋「その結果が不自然な姿勢での受け渡しだったのでしょう」

恋「とはいえ、初日の終わりにはわたくしを理事長室に誘ったりもしていましたし、あのタイミング限定で都合が悪い何かがあったくらいでしょう。これはあくまでも補足程度です」

恋「そして、3つ目…おばさまは昨日の時点であのフロッピーの中身を知っていることも暗号を解くべき場所も知っていることも口走っていたんです」

恋「たしかこのようなやりとりがありましたよね」
省7
235: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)02:41 ID:qG1idEjH(3/46) AAS
千砂都「ここは私の出番かな?」

千砂都「あのフロッピーの中身を見るだけならさ、ドライブを借りる必要もなく一瞬で終わるんだよね」

千砂都「パソコンとフロッピーの方持ってきてドライブ繋いで見る…これで終わり」

恋「あの時のわたくしはフロッピーの中身を見るという行為にどのくらいの時間がかかるか知らなかったので疑問にも思いませんでしたが」

千砂都「理事長が知らないはずがないんだよね。フロッピーの中身見るのに時間がかからないことくらい」
236: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)02:43 ID:qG1idEjH(4/46) AAS
千砂都「そしてこれは…知ってるはずがないことを知っていたという発言でもある」

千砂都「フロッピーの中身見たら居座ることになるかもしれないって知らなければこんなことは言わないよね」

恋「最後の目的地となる理事長室に長居されたくないという気持ちが出てしまったというところでしょうか」

千砂都「そしてこの会話にはもう一つおかしなところがある」

千砂都「『部室のパソコンを使うように』というのはわかるんだ。フロッピードライブだもんね」
省1
237: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)02:44 ID:qG1idEjH(5/46) AAS
千砂都「だけど、見る場所についてなんで『部室で』と言及したのか?ノートパソコンだから持ち歩けるし、どこで見てもよかったはず」

千砂都「知っていたんですよね?あれには最後の最後に部室に関する情報が必要なことを」

理事長「…はあ」

理事長「まったく、我ながら穴だらけじゃない」

恋「ゴール地点から改めて見たらという話であり、そこまで穴を隠せていた時点でなかなかのものだと思います」
省3
238: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)02:56 ID:qG1idEjH(6/46) AAS
千砂都「結ヶ丘ができた後、どこがどうなるかなんて未知数だもん。隠したものが暗号なんて関係なく誰かに見つかるなんて事態はいくらでもありえる」

かのん「恋ちゃんのお母さんが作る学校って言ってもさ、どの部屋がどう使われるかをコントロールなんてできないよね」

可可「ここに改めて学校を作るのがいつになるのかも不確定だったデショウし」

恋「それでも、お母様の意志を継いで暗号を解いたものしか見つけることができない方法があるとするなら」

恋「宝自体を"信頼できる人"が守る場所に置き、その宝を手に入れる鍵が"意志を継いだもの"に確実に渡るようにする…これでしょう」
239: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)02:59 ID:qG1idEjH(7/46) AAS
すみれ「理事長室の場所なんてそうそう変わらないし、協力者を理事長にすれば見張りにもなる」

すみれ「部室の鍵は学校じゃなくて自分の家に置いておけば渡したい人に部室ごと渡せるわよね」

恋「残念ながらお母様は亡くなり自らの手で後継者に渡すことはかないませんでしたが…」

恋「わたくしの勘違いで危うくダメになりそうではあったものの、そこもクリアされた」

恋「……というのが、わたくしたちLiella!がお母様とおばさまの謎に対して出した解答です」
省1
240: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)03:01 ID:qG1idEjH(8/46) AAS
理事長「そうね、想定してたのとは違う展開にはなったけど目的は達成したしまあいいわ」

理事長「あなたたちに謎を解かせて最後に宝を渡す、それができてよかった」

理事長「なんせ、この暗号は昔わたしが…」

理事長「…いや、これは今は関係ないわね」

理事長「じゃあ、見ましょうか。あの子が残してくれたものを」
省1
241: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)03:05 ID:qG1idEjH(9/46) AAS
恋(理事長室の理事長席の下、台所などにあるような床下収納の中には…)

恋「箱…ですね」

恋(一辺15センチほど、ほぼ立方体といっていい形の箱がありました)

千砂都「で、ダイヤル式の鍵付きと」

かのん「どう考えてもこれを外せってことだよね」
省5
242: ◆qTRSDtdRU. (しまむら) 2023/06/18(日)03:06 ID:qG1idEjH(10/46) AAS
かのん「さーて、中には何があるのかな〜?」

理事長「何を入れたのやらね」

恋「知らないんですか?おばさまも」

理事長「そこだけは教えてくれなかったのよ」

恋「……これは」
省3
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