中島みゆきの名曲

中島みゆきの名曲 (198ﾚｽ)
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172: ジョン・スミス [] 2024/06/02(日) 19:58:57.84 ID:7FpeZlYd

「あしたバーボンハウスで」

女は羽が舞うように、ふわりとスツールに腰掛けた。
　　カウンターに両肘をつき、組んだ手に顎を乗せて可愛い眼差しで
　　私の背後の酒棚に瞳を走らせ、早速にお目当てのものを見つけたようだ。

「何にしますか？」「キール・ロワイヤル…」
　　　「シャンパン、それともスパークリングワイン…？！」

「ねぇ、マスター、
　　　　シャンパンとスパークリングワインの違いは、なあに…？！」
　
　　　「仕事柄、私が言うのも何だけど、簡単に言うと生産地の付加価値の
　　　差かな…　フランスのシャンパーニュ地方で伝統的な製法で作られた
　　　発泡性の高いワインをシャンパンと言い、それ以外の発泡性のワインを

スパークリングワインと呼ぶ。味風味にそれほどの差はない。
　　　　ただ価格に大きな差があるだけ。商品ブランドの差かな．．．」

「じゃあ、スパークリングワインで、お願いね…」
　　　　「はい、分かりました…」

私はカシスをシャンパングラスに入れ、
　　　　良く冷やしたスパークリングワインで満たし、軽くシェアし差し出す…

・・・　何を考えているのか、グラスの香りを楽しんでいるのか　・・・

彼女はキール・ロワイヤルを飲み干すと、
　　　　　　　　　女は辺りをチラリ、チラリしながら落ち着かない．．．

．．．「誰か、お待ちですか…？！」
　　　「いや、別に．．．」
　　　　―――　女は明らかに誰かを待っている様子だった　―――

「飲みっぷりがいいですね。新しいの作りましょうか…？！」
　　　女はメニュー欄を見て「チョコレート・リキュールの欄にある
　　　イースター・エッグって飲んでみたいわ。作って頂けるかしら…」
　　　「はい、分かりました」私は頭を下げ、カクテルシェイクし、

クラッシュアイスが入ったグラスに注ぎ、チョコレートで飾り
　　　　女に向かってグラスを差し出す…「どうぞ…」

．．．．．．　．．．．．．　．．．．．．

「お客さん、お客さん！　店閉めますよ…」私に肩を叩かれた。
　　　「ウムムム．．．　あぁぁ〜　!!!　もう、こんな時間…！？」
　　　「気持ち良さそうに眠っていましたよ．．．」

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