中島みゆきの名曲 (198レス)
中島みゆきの名曲 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/
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135: ジョン・スミス [] 2024/05/08(水) 19:12:38.24 ID:lvg8fnhC 「真直な線」 彼女とはバイト先で知り合った。 彼女の方が年上で入った時から気になっていた... 「付き合っている人はいないの…?!」 「いないよ。彼氏は欲しいんだけど…」「じゃあ、俺と付き合おっか、」 付き合うきっかけは冗談みたいなそんな言葉からだった... 付き合ってから、実は彼女も俺のこと好きだったってことを聞いた。 二人でいる時、エッチを迫ったりしたけど、その都度に、いつも 「ごめん… それだけはダメなの...」という返事... 腹いせに言ったらおかしいが俺は浮気をした。そんなことで我慢できるほど 大人ではなかった。浮気がバレても彼女は怒らなかった... むしろ私が悪いんだからしようがないよ… みたいな感じだった。 俺は友達に「浮気もOKとか年上、最高…!」とか言ってた。 ある日、彼女から手紙が来た。「好きな人が出来たから、別れたいの...」 そんな内容の手紙だった。こんなもんかって感じだった。そして俺たちは別れた。 ...暫くして彼女の妹で、俺と同級生の子に呼び出された...... 「お姉ちゃんには黙っとけって言われているんだけど...」 そこで聞かされたのは、昔、乳癌にかかって乳房を片方切除したってこと… それが原因ですべてを見せたがらなかったこと… 癌が再発して、今、入院して いるんだってこと… 好きな人なんか出来てなくて俺をまだ好きだってこと… 俺と付き合っている時はお姉ちゃん幸せそうだったってこと... そんな話を聞いていると急に涙が出そうになった... そして自分がしたことを後悔した... 俺は彼女の病室を聞いて病院へ早速行った。病室に入ると彼女は驚いた表情を見せた! …まるで違う人みたいに痩せ細っていた… 「ごめん! 俺が悪かった... もう一度、やり直そう… 言ってくれれば、良かったのに… そんなこと気にするわけないじゃん!」 「ごめんね… 嫌われたくなかったの... 私なんか忘れて他の人探してよ…」 「お前より、いい女なんかいない。お前じゃないとダメなんだよ!」 そんな俺の言葉に彼女の目から涙が溢れ出た。「ありがとう...」 そして俺たちはよりを戻した... それからも俺は病室に通った。暫くして俺は婚姻届けを彼女に見せた。 「俺の分は書いてあるから、元気な時に書いて結婚しよう…」そんな俺の 言葉に彼女は今まで見せたことのないような笑顔を見せた... 「嬉しいけど、これは書けない。ありがとう... こんな幸せなの 初めてかもしれない…」そんな彼女の言葉に俺は、 「絶対、書けよ! ここに置いとくから...」 ...その半月後に彼女は亡くなった......... 無気力な状態が続いていたある日... 彼女の妹から手紙が届いた。 中には俺が書いてくれと渡した婚姻届けと短い言葉が書かれた手紙が添えてあった。 「婚姻届けにサインしろと言われた時、涙が出るくらい嬉しかった。 あなたに逢えたことが幸せ! 最後に私の願いを叶えてくれてありがとう…」 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/135
136: ジョン・スミス [] 2024/05/09(木) 19:23:56.37 ID:pjinx8tn 「ルージュ」 ふんわりとした柔らかな唇の上、 ―――ピンクのルージュを引いていく―――――― 毎日、午後五時くらいからメイクを済ませてドレスに着替え、 自宅マンションを出てマンション前の通りでタクシーを 拾い乗り込んで店へと向かう……… 六本木から銀座までタクシーで通勤している。 料金は幾分かかるけど、降りる際にちゃんと領収書を受け取り 定期的に店に堤出しさえすれば経費で落としてくれる。 シフトは組んであり、出勤日と休みの日は分けられていた。 ママがその作業をやってくれていて、あたしたちホステスは お客様のお相手をするのがお仕事... 今日も午後五時半過ぎに店に着き、上下ともきちんとした格好に整えた後、 メインフロアへと歩き出す… 夜は始まったばかり……… 「トモカちゃん、五番テーブルに回って差し上げて、 お客様が来ていらっしゃるから…」 「はい!」源氏名はトモカ。 水割りを作って差し出し、長いお時間お相手した後、 いったん席を立ち、更衣室へと歩き出す、銀座で生きていくのは大変。 生存競争が激しい。それにあたし自身たまに気を抜きたいと思うこともあった。 なんせサービス業でも一番気を使う大変なお仕事。もう一度、香水を 振り直しロッカーに付いているミラーで化粧や髪の乱れを整える… 口をきくのが うまくなりました どんな酔いしれた人にでも 口をきくのが うまくなりました ルージュひくたびにわかります つくり笑いがうまくなりました 心なじめない人にでも つくり笑いがうまくなりました ルージュひくたびにわかります http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/136
137: ジョン・スミス [] 2024/05/10(金) 20:05:09.97 ID:sliDY6qh 「アザミ嬢のララバイ」前編 この間、懐かしい友人と麻美の店で飲んで以来、随分とご無沙汰していた。 一か月ぶりに麻美の顔が見たくて、麻美が女将の店。小料理屋に足を運ぶ… ‐ 立ち寄ってみると、どうしたものか、廃業になっていた... そう言えば... あの日、麻美との再会は偶然だった...... ―――「あらっ、由紀夫ちゃん…!? 由紀夫ちゃんだよね! びっくりした! いゃあ、誰かと思ったら、お久しぶり… こんなところで逢うとは思わなかったわ...」――― あの時の俺は日々、仕事に疲れ切っていた... そんな疲れた顔をして地下鉄のベンチに座っていた... そんな時に偶然、出逢ったのがあの麻美だった...「あたし、小さなお店 やっているの… 暇だったら、是非、寄ってね…」と名刺を渡された... そう言われても、仕事の都合上、会議が多すぎて残業時間がかさみ、 中々、麻美の店に行く機会を失っていた... そんな時だった... スマホに着信が入った!「はい、どちら様でしょうか…?!」 「由紀夫ちゃん! 私よ… ア・サ・ミ」 「あ、麻美か… なんか、随分と賑やかそうだね…」 「今からおいでよ! 昔の仲間、全員いるから… みんな、あんたに 逢いたいって! おいでよ! 早く… 待っているから…」と 麻美からの誘いの電話だった...... 行かない訳には、行かないだろうと苦笑いしながらも... いつもより早めに仕事を切り上げて、この前、地下鉄のベンチで麻美と 出逢った時、渡されていた名刺の住所を頼りに繁華街を探しながら歩いて いると細い路地を入った奥まった一角にある小さな小料理屋が見えた... http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/137
138: ジョン・スミス [] 2024/05/10(金) 20:30:22.68 ID:sliDY6qh 「アザミ嬢のララバイ」後編 路地を行き交う人影もまばらなこの一帯には、 こじんまりとした酒場が寄り添うように軒を並べていた... 近くを通る酔ったお客の交わす賑やかな会話が、 時折、店の前を通り過ぎいいくそんな中・・・ 俺は夜風に小さく揺れる暖簾をくぐった。「いらっしゃい! あら、 由紀夫ちゃん!! みんな! 来たよ! ほら、由紀夫ちゃん!!」と 和服姿の袖を縛った女将の麻美が嬉しそうに燥ぐ... 店の中には、懐かしい友人たちが飲みに来ていた。「俺たちも、 随分と変わったけど、お前、カッコよくなったなぁ〜」と学が言った。 「バカヤロー! あの頃は、こういうのは、カッコわりぃ… って言ってた じゃないか… ワハハハ…」と頭頂部が随分と寂しくなった町田が言う。 お調子者の原田が「とにかく今夜は、ぱぁ〜っと行こうぜー! ワッハハハハ…」 ... ... ... ... ... ... ...楽しい時間も、あっという間に終わった......... 麻美と二人きりになった。「みんな、早々と、ご退場… 家庭持っているんだもん。 しょうがないよね… ごめんね。由紀夫ちゃん。呼び出したりして...」――― ... ... ... ... ... ... ――― 今思えば、あの時が店をたたむ決心をした日だったということか... あの日、昔の友人たちを集めて、俺を誘ったのも… そう言うことだったのか... ―――閉められたシャッターに貼られた 閉店のお知らせの日付を見て知った―――――― http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/138
139: ジョン・スミス [] 2024/05/11(土) 19:49:05.96 ID:0zmR+qZc 「鳥になって」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐「いっぱいの幸せを あ・り・が・と・う 私は幸せ者だわ… だって最後にあなたの顔を見れたのだから...」 「退院して、少しでも楽しもうよ。頑張れよ! 負けるなよ!!」 余命二ヶ月と言われながらも彼女は本当に頑張った... 退院4か月後の【花の博覧会】にも車椅子で行くことが出来た。 しかし病魔は確実に進行し、まもなく自宅療養が不可能な状態になり再入院。 「これも日頃の何とかなのかなぁ…?!」 病室のベッドで手を握りながら彼女は言った。 「最後って何だよ。お前は死なない! そうだろ…」と言う彼を見て彼女は 笑いながら「いつも、温かい目で私を見て、温かい大きな手で私を包み 幸せと安心をくれてありがとう。その言葉を聞けただけで私はもう満足。 あなたのことが大好きだから、お願い私のことは忘れて、あなたは絶対に 早くいい人を見つけて幸せになってね...」と震えた声で彼女は言った。 その日の雨の降りしきる晩、意識不明になり、 ‐‐‐ 翌朝、彼女は天国へ旅立った‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ‐‐‐ あれから一年の目の落葉の季節だった......... そんな彼にも新しい彼女が出来た。亡くなった彼女の友達だった。 「君たちは双子と間違うくらいよく似ているね…」と言って笑っている。 その彼の新しい彼女が今の私。彼と一緒に病院で彼女を看取った。 あれから一年という歳月が過ぎたけど......... ソファで横になって 眠る額に 頬寄せたとき あなたは 彼女の名前を呼んだ 私は窓辺に立って落ち葉が積もる… 窓の外の秋が深まる景色をいつまでも見ていた... http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/139
140: ジョン・スミス [] 2024/05/12(日) 18:29:25.69 ID:sTfwvamt 「横恋慕」 私はキーを受け取るとエレベーターで上がった。 キーの番号を確かめ、エレベーターを降りた脇の案内板で部屋の見当をつける。 西大久保辺りに集まっているラブホテルは色々と工夫が凝らしてある。 大きなベッドを備えた部屋に入り、備え付けてあるテレビのスイッチを入れた。 NHKは19時からニュースを放映していた。椅子に座り一息ついてから、 浴室のお湯をバスタブに入れ始めた。部屋のドアをノックして彼が 入って来たのは、テレビのニュースが終わって直ぐだった... バスタブには、まだ半分しかお湯が溜まっていなかった。 「相変わらず、時間に正確ね…」と背広を脱いだ彼に、 ポットのお湯で紙パックのお茶を入れながら私は上目遣いで笑いかけた。 「打ち合わせをすっぽかして来たからね。あとで会社に電話しなければな…」 彼は色の薄いお茶をすすりながらそう語った。 「私の為だったら、打ち合わせをすっぽかしてくれないんでしょ…」「え、」 「自分のことなら、大事な打ち合わせも、そうやってすっぽかすくせにさ…」 「何言ってんだよ。ちゃんと、このホテルを指定したじゃないか…」 「たまに抱いてやらないと、あとで困るからと思っているんじゃない…」 「変に勘ぐるなよ...」「でも、いいわ… 今夜は私、嬉しいのよ…」 「何が…?!」「抱いてほしかったってこと...」 「じゃあ、いいじゃないか…」と彼は軽く笑って言った。 「お風呂、もう少しなんだけど… どうするの...」 「俺は、あとで入る。君が先に入れよ…」 私が浴室に先に入り、浴室から出ると、彼は先にベッドの中にいた。 「おいで…」と言うからベッドに入ろうとしたその " 瞬間! " 私の近くのテーブルの上に置いてある彼の携帯が鳴った! それを彼に渡そうとしたら、 彼が「出てくれ…」と言うので出たら " 若い女の人からだった! " http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/140
141: ジョン・スミス [] 2024/05/12(日) 18:43:59.73 ID:sTfwvamt >>140 5行目訂正 NHKは19時からニュースを放映していた。× NHKは21時になる丁度、5分前のニュースを放映していた。〇 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/141
142: ジョン・スミス [] 2024/05/13(月) 18:30:57.47 ID:Wuc5F1H1 「Clavis - 鍵 -」 家に着いたが、ポケットを探しても " 何故か、" 鍵がない! 近くには自動販売機。喉が渇いた... でも、買えない… お金は家の中だった... 鍵はどこに忘れたのだろう... キョロキョロと辺りを見廻してみるが... 鍵らしきものは落ちてはいない... ...遠くで子供たちがこちらを見て笑っている...... " 首からぶら下げているのは鍵だ! " 鍵っ子と呼ばれる子供たちだった... ... ... ... " ここで目が覚めた! " ―――――― 両親は共働きで僕は鍵っ子だった。いつも学校が終わり、家に帰宅し、 いつも通り家事をこなして、洗濯物を取り込み畳んだ後、宿題をして 親が帰って来るのを待っていた......... その後、間もなくして父は女を作り家を出て行った... それから母は女手一つで僕を育ててくれた。 「ただいま、遅くなってごめんね。今から、ご飯作るから、待っててね…」 ...そんな過去を回想している時、不意に " チャイムが鳴った! " 急いで玄関に向かってドアを開ける。彼女だった。 彼女が遊びに来るようになってから、 彼女も色々と問題を抱えていることが分かった。 彼女は数年前に母親と死別し父親と二人で暮らしていることを打ち明けてくれた。 父親はアルコールに依存するようになり、精神的に不安定だと言うことも知った。 お互い孤独な身の上だということが分かり彼女とは何かの因縁があるように 思えた。僕らは、僕らだけは上手く支え合っていかなければならないと思った。 そういう縁や絆のようなものを感じずにはいられなかった...... その夜、僕の隣で眠っている彼女は眠りにつく前に、私を離さないでと言った。 …その言葉は僕の生きる意味になった… 彼女と背中合わせで横になって 時計を見ると真夜中の2時半だった... 僕はまだ眠りに付けないでいた... 彼女と出逢ってから半年もたたないうちに僕は生きる為の鍵を見つけた気がした。 いや、正直に言うと、これからどうなるかわからない不安も確かにある... ... だからこそかもしれない...... ――――――生きる為の鍵を見つけたいな君と… 君と... 君と http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/142
143: ジョン・スミス [] 2024/05/14(火) 18:20:55.09 ID:PNJ/GP8u 「毒をんな」前編 「佐々木さん、私、分かるかなぁ〜 エリ。ジンライムのエリよ。 何よ、最近、全然、顔を見せてくれないじゃないのよ… あのさ、私の店、 来月で、ちょうど、10年経つのよね… 今度、盛大に開店10周年記念 パーティしようと思っているんだけど、来てくれる…?」 「もしもし、橋田さん…?! 私、分かる? オホホホホ...」と 自分の経営する店の常連客に手当たり次第、次々と電話をかけていた... 「昭ちゃん... 私ね… 大きな川のほとりで生まれたの...」「え、ぇ?」 「いいから黙って聞いて! そうよ私の田舎のこと... 山があって、豊かな 水と美味しい空気があってさ、そこを大きな川がゆったりと流れているの... この川の周囲に人が集まって村を作って… その川の恩恵を受けながら... みんな生きて来たの... でもさ、私の周囲には川がないの... この街のどこにも川がないのよ。心のよりどころになるような 川がないの... 分かる…?」 「ママ! なに、おとぎ話みたいなこと言って…?!」 「昭ちゃん! …私... あいつを殺しちゃった...」「何だって!?」 「あいつを殺しちゃったのよ! ねぇ、助けて... お願い! 私を助けてよ-」 「ママ、なんて馬鹿なことしたんだよ!」「昭ちゃん! 昭ちゃん、聞いてる…?!」 「………」電話を切られた... ……… 私だってさ ……… …好きでこんなバカなことした訳じゃない… 頭が混乱して… ...訳がわからなくなっちゃった......... ( 私があの男と出会ったのは... 12年も前のことだった...... 青山の夏の舗道だった... まだ若かったし、田舎から東京に出て来たばかり、 戸惑いと孤独の中で、人を見分けることなど、とても出来なかった... ホテルに連れ込まれそうになった時だった。私が嫌がり「いゃあ、やめてー!」と 声を上げて叫ぶと「ここまでついて来て、ギャアギャアわめくんじゃねぇや!!」 私は必死で通りがかったホテルの従業員の女の人に向かって 「警察、呼んでください!! お願いします !!!」と助けを求めた。 「おい! ハバア !! 呼ぶんなら、呼んでみろ!! 客が一人も入れねぇように 毎日、うちの若いもん(組員)、入り口にたむろさせるぜ!!」 ) http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/143
144: ジョン・スミス [] 2024/05/14(火) 18:24:43.41 ID:PNJ/GP8u >>143 下から2行目訂正 ハバア!! × ババア!! 〇 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/144
145: ジョン・スミス [] 2024/05/14(火) 19:18:38.70 ID:PNJ/GP8u 「毒をんな」後編 私が17歳と3か月のことだった... それ以来、あいつは私のヒモ... 私はあいつが出資して作った店のママとしてこの世界で働き始めた... お店が私の全てになり、店が自分であり、 自分が店であり、生きることのすべてを自分で作った... その狭くて小さな区切りの中に埋め尽くすように10年間働いた... でも、そんな殺伐とした10年の中で、ただ一人、私に潤いを与えて くれた男がいた... 昭ちゃん… あんただけは、私のたった 一つの心のよりどころだったのよ......... ... 私は思い出していた... ... ... 「ママ!」「あ、昭ちゃん!」 「ママ、大丈夫? またあいつに殴られたんだね…」 「ありがとう。もういいの…」 「とにかく横になって… ママ、なんであんな奴と一緒に居るんだよ。 こんなことされても店が大事かよ。こんな店の為に人生を棒にふるつもりかよ!」 「だって、私にはこの店しかないもん! これ無くなったら、自分が 生きて来たことさえ、分からなくなっちゃうもん…」「うぅぅ…」 「昭ちゃん、あなた、泣いているの…?!」 「ママが、可哀想すぎるよ… 俺、ママのこと好きだから…」 「昭ちゃん…」………あの時、私… 川を見たような気がした... 忘れていた田舎の… ちゃんと水が流れている本物の川(オアシス)……… …ああ、ここ(都会)にも、ちゃんと川が流れているんだと思った... あなたの「あいつさえいなきゃ... ママと一緒になれるのになぁ〜」と 言う言葉に... 昭ちゃん、あたしバカだよね、あんたのあの言葉... すっかり信じちゃったんだもの... 別にあいつを殺した後、 平気で色んなとこに電話したんじゃない… 平然とビールを飲んでいた訳じゃない… 怖くて... 寂しくて... 辛くて... 悲しくて... 常連客に電話して、ここ(都会)にオアシスがあるなんて ことを本気で信じていた...バカな女の... 私がやった愚かさを... ただ訳もなくみんなに... 知ってほしくて......... ---大型冷蔵庫から缶ビールを取り出して 既に14缶も空け、そこら中に空き缶が散乱していた...... http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/145
146: ジョン・スミス [] 2024/05/15(水) 18:45:07.16 ID:Ysox9R7m 「ばりほれとんぜ」 今日もミカは買い物と称して、俺様を引きずり回す……… 大抵は、全く興味のない店に限って、ミカは長々と店員と話し込む... …それだけでも腹が立つのに……… どうしょうもない勝手な奴だ どうしょうもないアホな奴だ それより困るのは、下着売り場まで連れ込むことだ。 そういう場所は、男として恥ずかしい上に、目のやり場に困るうえ、 長居はしたくない場所だ。今日は本当に、その時間が長かった。。。 どうしようもない不埒な奴だ どうしょうもない戯けた奴だ 「俺ちょっと、他の店か、本屋で待っているよ…」なんて言ったら、 ふくれて、どっかへ行っちまうし、仕方がないから... 通路のベンチに座ってボーっとしているしかない... (頼むから、早く決めてくれ… どれでもいいだろう…) あっちこっちの店に付き合わされた挙句、 (げんなり...あぁ〜と溜息が出る)( ;∀;) 「あ、これがいいだの… あれがいいだの…」で、 今度は買うのかと思えば、、、買わずに他の店に行く... またそこの店で「なかなか、いいのがないわね…」と... …色々探し回る始末… (マジか? こいつ何考えているんだ?) 付き合わされる身になってみろよと言いたくなる。。。 (ああ、面倒くせぇ〜)と思っていたら... こっちにと俺を呼ぶ、恐怖のこっちに来てコール。。。 「ねぇ、これと、こっち、どっちがいい?」どっちでもいいだろう… と言いたいところだが、「こっちが、いいね!」と言うと、 「いや、こっちも、いいんじゃない…」と言う。「じゃあ、そっちかな…」と 言うと、「いゃあ、こっちも、捨てがたいわ…」と言う。どっちなんだよ… じゃあ、自分で決めろよ! 決められないんなら、 どっちも買えよと言いたくなるのを堪えて「こっちだね!」と 決めてやると、「じゃあ、こっち!」と少々ふてくされた顔で、 俺の選ばなかった方を選ぶ。全く考えていることが分からん。 俺をからかっているんかと腹が立つが、いゃあ、ちょっと待てよ、それとも 聞く前から頭の中で決まっているんじゃないのかと、ふと思う...。 なのにわざわざ人に聞くなんて、こいつはわけわからん奴やと思っていると 「ねぇ、これってね。大きく見えるんだって、だから、ちよっと試着するから、 もう一回、呼んだら見てくれる…?」ときた。ケラケラ笑っているが 本気顔。。。色々回ってから、 もう、ここに来て早、一時間半も経っている。 どうしょうもない戯けた奴だ 甘く見てた我と我が身 ‐ こいつは、小悪魔か、堕天使に違いない ‐ http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/146
147: ジョン・スミス [] 2024/05/16(木) 19:30:53.02 ID:djkU+OUs 「クレンジングクリーム」 手を伸ばしたミルクティーはもう冷たくなっていた。 入れてからどれくらい経ったのか...... 壁にかかった時計を見ても実は何も考えていないので、同じ動作を繰り返す… 鏡の前に座りクレンジングクリームを塗りながら自分の顔を見ている... 嫌な女... ずるい女... 嘘つき女... いらない女現れる… 醜い女... 汚れた女... 卑しい女... いらない女現れる… 老いた女... しつこい女... 馬鹿な女現れる……… 安い女... 邪魔な女... 退屈な女... 淋しい女... 捨てられた女... いらない女現れる... ………………泣いてる女. 塗れば塗るほど... 鏡を見れば見るほどに自己嫌悪になる... 「私は、あなたが大嫌いなの...」 私は鏡に向かって語りかける... 自分が嫌い... 気持ち悪い... これは本心だ。それでも何も変わらない... しいて言うなら諦観が透けて見える眼をしている... そこまでたくさんの経験をした訳でもないのに......... " ガツン! " と指が鏡にぶつかる! この境界線さえなければ、私は私を殺していたかもしれない... この世界では、人から見られる自分と鏡に映る自分は別物。別人。別人格。 人からどう思われているか気になる... 自分がどう思われているか気になって自分を装って生きている... だから他人から見える自分がどんな自分なのか…?! 疑わしい... 鏡の中の私... 実に悲しい顔をしている... 諦めきった目はそのままなのに... 薄く笑って、どこか妖艶な雰囲気を醸し出している......... クレンジングクリーム クレンジングクリーム 泣いてる女... http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/147
148: ジョン・スミス [] 2024/05/17(金) 18:56:58.33 ID:Cf68o1m8 「おはよう」前編 いつの間にやら目覚まし時計を止めていたらしく気づくと " 7時を過ぎていた " 俺は慌ててスーツに着替えて、 姿見で髪型を適当に整えるとリビングに向かった… 格子状にガラスの配された室内扉の前に立ちドアノブを握った。 カチャリ!と音を立てて、その扉を開けると、 いつもと同じ調子の妻の声… 「おはよう。あなた、今日は遅いのね」 妻はリビングの隣のダイニングキッチンで食器を洗っていた。 「どうして起こしてくれなかったんだ!」と俺が言うと 「遅出だと、思っていたのよ。すぐに朝食の準備をするわね!」 「いや、いらない… 今日は大事な会議があるんだ! 八時半には会社に 着かなきゃならないんだ!」…俺が苛立ち気味にそう言うと、 妻は壁掛け時計を見ながら口を開いた… 「あらっ! もう一時間くらいしかないじゃないの」 その言い方は至って暢気だ。「だから...」と、 そこまで言って続く言葉を無理に飲み込む... 。 つまらない口論で大切な時間を無駄にしたくはなかった。 俺は鞄を肩に掛け、急いで玄関に通ずる扉へと向かった。 「それじゃあ、行って来る…」 「行ってらっしゃい!」カチャリ!と 音を立てて扉を引き開け敷居をまたぐ、すると音がした! 「おはよう。あなた、今日は遅いのね」 " そこには、食器を洗う妻がいた! " 「ど、とうして、そこにいるんだ…?!」俺が訝し気に尋ねる…??? 「どうしてって、食器を洗っているからよ」と妻が言う。 「そうじゃない! 俺は玄関に向かったはずだ…?!」 「あなた、何言っているの?」 「ここはリビングだ!」「そうよ」 …妻は首を傾げてクスクスと笑っている… 俺は苛立ちを抑え、再び玄関に通ずる扉の前に立った。 「あたな、朝食は?」と不意に呼び止められ、 後ろを振り返って、「さっき、いらないって言っただろう…」 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/148
149: ジョン・スミス [] 2024/05/17(金) 19:23:18.75 ID:Cf68o1m8 「おはよう」後編 「そんなこと初耳よ」 「とにかくいらない。八時半には会社に行かないといけないんだ!」と 俺が苛立ち気味にそう言うと 「あらっ! もう一時間くらいしかないじゃないの」 「大丈夫か…?! お前…」「何のことかしら?」 「まあ、いい… じゃあ、行って来るよ…」とカチャリ!と音を立てて 扉を開き敷居をまたぐ、すると、またもや声がした! 「おはよう。あなた、今日は遅いのね」 「おい、どうなってんだ…!?」「どうしたの?!」 「どうしたって…?! 俺は、玄関に向かった…」「あなた、顔色悪いわよ」 その発言を無視して、 俺は急いで玄関へと通ずる扉をカチャリ!と開けて外へ出た。 「おはよう。あなた、今日は遅いのね」 扉をカチャリ!「おはよう。あなた、今日は遅いのね」扉をカチャリ! 「おはよう。あなた、今日は遅いのね」扉をカチャリ! 「おはよう。あなた、今日は遅いのね」…あああぁぁぁ---っ… ―――――― おはよう ――――――――― 「おはよう。あなた、今日は遅いのね。本当に何度呼んでも起きないんだから… 今日は遅出なの…?! 起こさなくて良かったかしら…?!」 「ああ... おはよう…」俺は時計を見て、 「もう、こんな時間か、マズイ! 起こしてくれてありがとう。愛しているよ」 そう言うと慌てて、着替えて玄関へと向かう…「あなた、朝食は…?!」 「食べている時間がないよ…」「あなた、鞄、忘れてるわよ!」 鞄を受け取ると駅まで駆け足……… 何とか電車に滑り込めた……… ギリギリ会社に滑り込む――― 「おはよう」―――――― http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/149
150: ジョン・スミス [] 2024/05/18(土) 19:18:20.69 ID:cEmHi4dV 「羊の言葉」前編 「今週末? ちょっと待ってて、彼に確認するね…」 「飲み会。うーん難しいかも… 彼のご飯の用意しなきゃいけないし…」 「仕事が忙しすぎて家事がおろそかになっているから、仕事を辞めて事務とか、 すぐに帰れる仕事にしろって、彼に言われているんだよね…」 「ごめん! 今日の予定、キャンセルしていい…? なんか、彼が凄く怒ってて、 早く帰ってこいって連絡してきているから...」 いつも彼ができるたび、こんな感じだった... 尽くす女。 聞こえはいいけど、男にとって都合のいい女だ。 尽くしてくれそう。女らしいと言われることが多い為、自分で言うのも 何だけど、そこそこはモテる。自分は尽くす女だという自覚ははある。 お母さんから「お父さんに聞きなさい…」 「お父さんの言う通りにしなさい!」と言われて育ってきた... 何かを決める時は、まず、父親に意見を聞き、了解を得なければならないと 思って育ってきた。だから男は立てる者という価値観が自分の中にはある。 就職や引っ越しなど、大きい意思決定は必ず父親に相談する。反論したり、 自分の意見を言うことに罪悪感があるのは、多分、男性を怒らせることは 絶対にしてはいけないと心の底で思っているからだと思う。 そのためどうしても自分の意見を言ったり、意思決定したり することが、どうも苦手なんです...... 仕事などで、ハッキリした答えがあるものについては意見が言えても、 好みや感情など、明確な答えがないものについては、どうしても口を 閉ざしてしまう傾向がある... 苦手なことを避ける為、 「決めていいよ…」「合わせるわ…」と他者に意思決定を委ねてしまう。 そのため周囲から控えめで温厚・温和・優しいと思われている... http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/150
151: ジョン・スミス [] 2024/05/18(土) 19:40:35.84 ID:cEmHi4dV 「羊の言葉」後編 だから、人間関係は良好で敵を作りません。でも、変な人に絡まれたり、 駅でぶつかられたり、セクハラを受けたりといった被害に遭いやすいです。 そんな困ることがあるとあまりネガティブな感情を表に出してはいけない… 男性の機嫌を損ねてはいけないと普段から思っているので、何か嫌なこと 言われても「アハハハ…」と笑って笑顔で済ませます... いつも自分では決められず、迷い、優柔不断な人生... そんな自分で何も決められない自分に対して嫌になることがあります。 同僚のアキちゃんは「あなたのように口数少なく、控えめで、男を立てる 良妻賢母のような人は、男にはよくモテるけど、モラハラ男や束縛男の 被害にも遭いやすいから気を付けなさい…」と注意をしてくれる。 アキちゃんが言うには「モラハラ男や束縛男が厄介なのは、知り合って 付き合うまでは、白馬の王子様のように振舞う。悪い男には見せない。 付き合うまでは、女をお客様とみなし、とにかく過剰なほどロマンティックに アプローチしてくる。それにマメだし、その姿は白馬の王子様... プリンスに映るかもしれない。それで大概の女は、この人なら私を大切にして くれるかもしれないと錯覚して付き合ってしまう。だけど、気を付けな! 白馬の王子様プリンスモードはそこで終了。終わり... そこからが地獄だから…」と脅かす。 「昔は優しかったのに... 今は暴君!」 なんてことになるのよと続けざまに言うアキちゃん... 最後にアキちゃんは語る。 「そんな自分の人生を人任せ、運任せにしない為には自分の意思をハッキリ 伝える。言いなりにならずに、嫌なことはハッキリNOと言うことね!」 羊はたやすく 逸れてしまうものなのよ 戻れなくて自分でも思いがけず彷徨うもの http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/151
152: ジョン・スミス [] 2024/05/18(土) 19:52:04.80 ID:cEmHi4dV >>151 末尾修正 戻れなくて自分でも思いがけず彷徨うもの × 戻れなくて自分でも思いがけず彷徨うものなのよ 〇 http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/152
153: ジョン・スミス [] 2024/05/19(日) 19:37:09.90 ID:bI948YYW 「やさしい女」 男でも女でも夜のお仕事をしている人のことを 世間はどう思っているのだろう... また世間では風俗営業をしている人はふしだらであるとか、 異性を扱うのが上手いと言われるけど、実際に働いている身になると、 自分を魅力的に見せることだけで精一杯なんだけど... 自分自身が商品なのだから… だから誰にでも優しくすると思われやすい... こんな仕事をしているような女だから、 誰とでも仲良くする女と思われやすい... 信じてもらえる柄でもないけど… 信じてもらえる柄でもないけど… あたしだって嫌いな奴はいっぱいいる。 だけど誰にも嫌いだと言えない... 部屋着を脱いでから、脇の下に軽く香水を振りドレスに着替えてバックを持つ。 毎晩、銀座のクラブに出勤している。ホステスは何かと大変なの… お客様相手に気を遣う。何かと神経を使うお仕事なの... この世界に足を踏み入れて、もう十年目になる... 多少の苦労は振り払って、食べていくために始めたお仕事... いつも自宅マンションの最寄りの駅から地下鉄に乗る。 そしていつものように電車に揺られながら銀座へと向かう… 昼間、きちんとお仕事している人が電車内で居眠りして しまうことが私にもわかる気がする... 水商売と言うのは何かと偏見で見られがちである。 (ああ、あの女は、そうなのか…)と... だけど、ホステスほど、きちんとした夜の商売もないのよ。 高いお金を払って、お酒を飲みに来たお客様をもてなす責任がある。 駅で地下鉄を降り、お店へと歩き出す。お店に入ると、 ママが「おはよう。ナナちゃん!」と挨拶。「おはようございます。ママ」 「支度をして、スタンバイしててちょうだい! すぐにお客様が来られるからね」 「はい! 分かりました」と言い終えて、直ぐにロッカールームへと歩いて行く… 中には既に同僚のホステスたちがいる。声を掛けてから、自分のロッカーを開け、 備え付けのミラーでメイクを直す… そしてもう一度、香水を振りなおす… 念入りに... それから店のメインフロアへと向かう……… 恋愛にこじれて、女として自信を失った。けれども人として 認めてもらいたい... そう願っている女です... … ひとりぼっちになるのが怖くって、こんなに笑って生きてる... http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/153
154: ジョン・スミス [] 2024/05/20(月) 18:22:05.41 ID:i1jb2JA1 「NIGHT WING」前編 俺の店に兄が来た。「しかし、潤、随分暇な店だな、ここは…」と兄が言う。 「ハハハ… 今時、こんな古いパブは流行らないよね… でも、兄さんが 僕の店に来てくれるなんて、いったいどういう風の吹き回しなんだ…」 「お前が心配で、様子を見に来たんだよ…」 「大丈夫、俺だってちゃんと、一人前に生活しているさ、ハハハハ…」 「いつまで、こんなことしているんだ」 「え…?!」「お前も、もう、28歳だ。いつまで飲み屋のバーテン なんかしている訳にもいかないじゃないか…」「...」 「大会社と言う訳にもいかないが、これから伸びる可能性は十分ある会社だ。 地方の会社だが、ここなら俺の顔で何とか、お前を雇ってもらうことは 出来る。よく考えておけ!」そう語ると兄は店を出て行った...... そういう兄の姿を見たのは初めてのことだった。兄が帰った後、店のマスターの 関根さんに聞いた。「あ、関根さん、ちょっとこれ…」兄から渡された会社の パンフレットを見せた。「どれ、この会社の名前、聞いたことあるな... こりゃ、うちの負けだ… 考えることはねぇよ。お兄さんの言う通りだぜ! 俺みたいに50過ぎてまでバーテンやってみなよ。生まれ変わる以外、人生の 可能性は無いね。潤ちゃん、ここ行きな!」「そ、そんな...」 「でね、ユカリのことは忘れな… それがいいよ。 希望を持たせる形で女を引きずっちゃダメ...」 俺はパブのバーテンの仕事を終え、ユカリの幼い連れ子を連れ、 ユカリが勤める『シルビア』の店の裏の通用口で待っていた... 「お待たせ…」とユカリがドアを開け出て来た。 「あ、俺は、これで帰る…」 「え? あ、あぁ、そうよね。潤ちゃんだって、たまにはお友達と 付き合わなきゃね… さあ、今日はママと二人で帰ろうね…」 「…」幼い娘は何度も俺の方を振り向きながら帰って行った... 俺は二人の寂し気な後ろ姿を静かに見送った... 今までユカリ親子と良く仕事帰りに遅い食事をしていたが、 今日は何故か、そんな気分じゃなかった... 浜松か... そして二年後、兄に勧められた会社に就職した... http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/litechara/1707735134/154
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