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【WHITE ALBUM2】冬馬かずさスレ 砂糖57杯目 [転載禁止]©bbspink.com (505レス)
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331: 名無しさんだよもん [sage] 2015/10/14(水) 21:44:28.16 ID:c4y03ey10 過去のSSで不満ならオリジナルを投稿してやんよ ◆◆ 「脳のここの部分に腫瘍がありますね。最近、頭痛を感じた事は?」 「いいえ…」 春希はそう答えた。しかし、実のところ慣れない異国での激務で身体に不調を感じることは頻繁であったので、最後に頭痛に襲われたのはいつかなど覚えてはいなかった。 「浸潤が激しく、悪性である疑いが高いです。摘出手術が困難な箇所ですが…化学療法や放射線治療もあります。希望を持って治療を続けて下さい…」 「はい…」 誰にも相談できない。特にかずさには… ◆◆ 「ただいま」 「遅いぞ、春希」 玄関のドアが開き、片付けのできないかずさの待っていた家からはカビと生乾きの洗濯物の匂いがした。 「誰の尻拭いで遅くなったと思っているんだ?」 「あたしの尻を追っかけるしつこい記者を追い払うのも春希の仕事だろう?」 気怠い身体を引きずって帰って来ても玄関で待つのは憎まれ口。そんな生活を今まで続けてきた。 医者から言われた事が頭の中で泥色の渦をまく。何も考えたくない。休みたい。 「今日は疲れたよ。明日も早いしもう…」 しかし、そんなささやかな望みさえ、我が侭放題に育てられた愚妻は許してくれない。 「3日も待ったんだぞ」 かずさがナメクジのように腕をからめてくる。胃の底に生ぬるい鉛を流し込まれたような気分だ。 眠い。この腕を払って眠ることができればどんなにか楽だろう。 ベッドを一つにするんじゃなかった… 逃げ道など最初からない。首筋に湿った唇が押しあてられる。 鈍い悪寒が背筋をこわばらせた。 http://nasu.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1443884163/331
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