日本刀スレ 漆拾弐代目 (925レス)
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657: (ワッチョイ 0bdb-9gI3) 03/20(水)18:40 ID:SVs7W6e50(1/5) AAS
19紀後半、日本は国産鉱石(主に砂鉄)から年間2万トン以上の鉄を生産しており、国内の鉱石埋蔵量は1500万トン以上と推定されていた。産業革命前の生産レベルとしては、鉄鉱石が豊富にありました
19世紀後半に日本は一から近代的な軍隊を構築する時初めて鉄鉱石が不足しましたがそれ以前は問題がありませんでした。
近代以前に日本が鉄を輸入したのは、日本列島に良質な鉄鉱石が不足していたからではなく、国内の鉄工業が不足していたからである。韓国や中国から輸入した鉄の方が安かったら、輸入するのは理にかなっています。
国内の鉄工業が発達すると輸入を減らし和鉄に切り替わっていきます。

「日本の鉄=悪い」というのは、日本には良質な鉄鉱石が不足しているという必然的な結果として提示されることが多い。例えば、「良い鉱石がなかったので、砂鉄のような低品質の鉱石を使用した」。砂鉄は通常、リンと硫黄が少なく非常に優れた鉱石です。洗浄することで鉱石 (通常は磁鉄鉱) の粒子を砂の残りの部分から分離できるので便利です。これは硬岩採掘よりもはるかに簡単なプロセスです。

また日本刀は明に大量に輸出され低品質な数打物でさえ日本の3倍の値段で売れた。砂鉄で作られた数打物を当時の明は品質の良いものとしてみてたという証拠です。

658: (ワッチョイ 0bdb-9gI3) 03/20(水)18:50 ID:SVs7W6e50(2/5) AAS
また当時の西洋人や朝鮮人は日本の鉄の品質を高く評価してる。
平戸商館長のリチャード・コックスが,日本の鉄は品質が良く廉価だとして,元和2年(1616)に備後の靹津で 6 万斤(36トン)も鉄を買い付けたり,東インド会社の報告書に「英国の鉄は日本の鉄に太刀打ちできない」などと書き送り,平戸オランダ商館から,毎年数10トンも鉄材が輸出された。
朝鮮の記録には「日本刀が優れている理由は、鉄に関係するだけでなく、鉄を鍛えることにも関係しています。」と日本刀の品質の高さの一つに鉄の品質を上げてる。
659: (ワッチョイ 0bdb-9gI3) 03/20(水)18:52 ID:SVs7W6e50(3/5) AAS
産業革命によってハンツマン法(1740)ベッセマー法(1855)が開発されるまでヨーロッパも日本と同じようにブルーマリー(玉鋼)が高品質の剣に好まれた鋼であり折り畳み鍛錬が行われてました。
ナポレオン戦争で使われた軽騎兵サーベル1796年式
腐食で何度も折り畳み鍛錬された痕跡が見えます。↓
外部リンク:www.reddit.com
その後日本にもベッセマー法が輸入され折り畳み鍛錬が行われなくなりました。
660: (ワッチョイ 0bdb-9gI3) 03/20(水)18:53 ID:SVs7W6e50(4/5) AAS
まとめると
日本の鉄や鋼=品質が悪い、また品質の悪い鉄や鋼(砂鉄や玉鋼)しか手に入らなかったから日本人だけが折り畳み鍛錬し続けたなどのまつわる話は日本が19世紀後半に近代化し産業革命後のヨーロッパの鋼材 (ベッセマー鋼(1855)) を伝統的な日本の鋼材と比較することから来た神話です。
18世紀後半に産業革命が起きるまでヨーロッパでも折り畳み鍛錬は一般的であった。

日本の伝統的な鉄工業は現代の工業規模の製鉄/製鋼には不十分でしたが、近代化以前の日本の鉄の需要を満たすには品質も量も十分すぎるほどであった。
661: (ワッチョイ 0b41-A0KB) 03/20(水)19:04 ID:SVs7W6e50(5/5) AAS
甲伏せ、本三枚などの刀身構造も産業革命以前のトレドの剣とかでよく使われていた。
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