[過去ログ] 【職人】MC・催眠系総合スレ その19【求む】 [無断転載禁止]©bbspink.com (1002レス)
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133: 2019/09/08(日)15:54 ID:MWSad0c3(4/8) AAS
そして十分ほど後、
 「はい、ここ!」
 純白にロゴが入ったシャツとデニムのホットパンツという見たことの無い格好に着替えた優香里が
浩一の隣に座り、耳かき棒を片手に自分の太股をペチペチ叩いている。
 何を催促しているのかは一目瞭然。
 「……えっと、これは何……かな?」
 だが聞かずにはいられない浩一。
 余りにも現実離れしていて受け入れられないからだ。
 「耳かきに決まってるっしょ! まったく兄貴ってば……あたしの為に催眠術のこと調べてて勉強が
遅れて、それで慌てて追い上げとかホンマツテントーじゃん! ちょっとは休まないとダメ!」
省20
134: 2019/09/08(日)15:55 ID:MWSad0c3(5/8) AAS
 慌てて居住まいを正す浩一。
 「いや、あの、優香里が急に」
 更に体重を預けて兄に寄りかかる優香里。
 「なんか兄貴が疲れてるみたいだったから膝枕で耳かきしてあげるって言ってるのにぃ、全然信用して
くれないんだぁ。気分転換になるしぃ、あたしも彼氏にしてあげる前の練習って感じでウインウインだと
思ったのにぃ、兄貴ってば逃げようとするのぉ!」
 「ちょ、おま、練習とか一言も」
 「お母さんだって、最近の兄貴は詰め込みすぎだって言ってたじゃん? それ、あたしにもちょっとだけ
責任みないなのもあるしぃ、ちょっとだけ休憩して欲しいって思っただけなのぉ! だからお母さんからも
兄貴に言ってやってよぉ! ね〜え〜っ!」
省25
135: 2019/09/08(日)15:57 ID:MWSad0c3(6/8) AAS
 ・
 ・
 ・
 「どう? 上手いっしょ?」
 万全の状態で挑んだ本番は正にパーフェクト。
 やはり事前に兄という同世代の男性を練習台にしたのは大正解だった。
 人間の頭部の意外な重さも事前に知っていれば、どうということもない。
 そして好きな相手に尽くすというのが存外に楽しい物だと知ったのも大きな収穫だ。
 もっとも、流石に素足は恥ずかしくてスカートの上からだけど。
 「あ、うん……気持ち良かったけど……」
省21
136
(1): 2019/09/08(日)15:59 ID:MWSad0c3(7/8) AAS
 ああもぉ、ちゃんと作戦立てたのに今になって悩んじゃうなぁ。
 「うん、僕も佐伯さんとしたい!」
 「えっと……私も」
 あ、しまった!
 この位置関係って、あたしがリードしないと駄目な流れじゃん!
 なにこのタイミングで言い出してるの?
 てか、なんでオーケーしちゃったかなぁあたし?
 でももう後戻りなんて出来ない空気になっちゃったし。
 最初のキスは、どっちかというと奪われる側になりたかったんだけど、こうなったら
諦めるしかないかも。
省20
137: 2019/09/08(日)16:02 ID:MWSad0c3(8/8) AAS
とりあえず、ここまでがプロローグ的な感じ
申し訳ないけど、ちょっとジブラルタル海峡沖まで行ってきます
138: 2019/09/08(日)16:39 ID:F29I0J93(1) AAS
乙!
晩御飯までには戻るのよ!
139: 2019/09/08(日)23:38 ID:7ccuDERl(1) AAS
ジブラルタル海峡とな?
谷隊長とバレーボールを射出すればいいのかな?
140
(2): 2019/09/15(日)07:37 ID:j5PCeWAs(1) AAS
自演かあ
141: 2019/09/21(土)16:42 ID:RyBF81SX(1/13) AAS
全ての所定を完遂
残敵掃討と友軍捜索の戦力を除き本隊はイタリア半島から帰還しました

と言うわけで>>136からの続き
142: 2019/09/21(土)16:42 ID:RyBF81SX(2/13) AAS
 優香里の様子に変化が生じ始めたのは『男とエッチなことをしようとするとお腹が痛くなる』という暗示を
浩一が掛け、そんなことをされているとは夢にも思っていない優香里から感謝の印として生足膝枕で耳かきを
してもらってから数日後のことだった。
 その間隔から察するに、自分のアレは本当に練習も兼ねていたらしく、その後に本番に臨んだ優香里が別の
『本番』にも及ぼうとして暗示が発動してしまったと浩一は推測していた。
 そして、その推測は正しかった。
 「…………………」
 一時の浮かれ具合の反動のように落ち込んだ優香里は、帰宅しても無言で部屋に直行。
 恐らく初体験に失敗した後も半月ほどはデートを繰り返したり、頻繁に電話を掛けたりしながら必死に
取り繕い何とか現状を維持しようと努めていたらしいが、刷り込みは甘くない。
省23
143: 2019/09/21(土)16:43 ID:RyBF81SX(3/13) AAS
 そんな浩一が声を掛けられたのは、更に一週間ほどが過ぎた頃の夕方だった。
 「こんにちわ。優香里のお兄さん、だよね?」
 通り過ぎようとした校門の陰からひょっこりと顔を出した一年生の少女。
 長く艶やかな黒髪を三つ編みにして大きめの眼鏡を掛け、それだけなら文学少女っぽい出で立ちだと
言うのに少年のような爽やかさというか凜々しさを漂わせている彼女は、
 「……相原さん、だったっけ?」
 相原美空。
 優香里に最初に催眠術を掛けたとき、立会人として同席した優香里の同級生の一人だ。
 とは言え、その時のボーイッシュな格好とは異なるセーラー服の所為か、微妙に印象が違って
語尾が疑問形になってしまった。
省25
144: 2019/09/21(土)16:44 ID:RyBF81SX(4/13) AAS
 「どういたしまして。それよりも二人揃ってどうしたのかな? もしかして優香里に掛けてた
催眠術ダイエットの話? それとも」
 「実を言うと、ちょっとその……人のいる所じゃ話しにくい話なんだ」
 優香里から聞いた話を取っ掛かりにしようかと思ったところで、浩一へと一歩踏み込んできた
美空が食い気味に遮った。
 その真剣そのものの目を見るまでも無く、自分が一人で学校を出るところを待ち伏せて声を
掛けてきた時点で浩一も二人の目的を察していた。
 「近くに公園があるけど、そこで良いかな?」
 頷いたのを確認して、エスコートの意味も含めて浩一は先に歩き始めた。

 ちょっと大きめの児童公園を選んだ理由は夕方になると人気が無くなる事に加え、遊具も
省14
145: 2019/09/21(土)16:45 ID:RyBF81SX(5/13) AAS
 ぽつりぽつり、と足下を見つめながら話す美空。
 「それは……まぁ、薄々は……」
 「具体的に何が上手くいっていないのかは話してくれないし、無理に聞き出すのも気が引ける
っていうかお節介が過ぎる気がして、ボクたちも詳しいことは分からないけどね」
  そりゃ進展させようと思う度にお腹が痛くなってムードが台無しに、なんて彼氏持ちとしては
格好が悪くてで人には話したくないだろうなぁ、と頭の中で呟く浩一。
 「それでね? その所為だと思うんだけど、最近じぁ暗い顔で下ばっかり見つめてて、口数も
減って……なんていうのかな、その、人目を避けるようになったって言うか……」
 「ユカちゃ……優香里ちゃん、やつれちゃって、ずっとひとりぼっちなんです……」
 「それは………重傷だな……」
省20
146: 2019/09/21(土)16:47 ID:RyBF81SX(6/13) AAS
 とは言え、考えようによっては大義名分を得たと言えなくも無い。
 その日の夜、頃合いを見計らった浩一は優香里の部屋の前に立っていた。
 事が事だし、彼氏が出来る以前の状態に戻って部屋に籠もってばかりになった妹と向き合うには、
これしかないと判断したからだ。
 「優香里? 起きてるよな?」
 「…………」
 返事は無い。
 だが人の気配はする。
 「入るからな?」
 そして自信もある。
省24
147: 2019/09/21(土)16:48 ID:RyBF81SX(7/13) AAS
 「ほら、これが何か分かるよな?」
 「何って……前に催眠術に使ってたやつじゃん……」
 「本当にそうか? 良く見てみろ、色が違わないか? どうだ?」
 「……色って……そう言えば……」
 「だろ? この明かりを見ると段々、瞼が重くなってくるぞ?」
 「…………」
 ライトを左右に揺らすと瞳が右へ左へ光源をを追いかけ始め、やがて重たくなった
瞼が下がり始める。
 かかった、と浩一は確信した。
 そのままライトに注目させながら静かにベッドに近づく。
省19
148: 2019/09/21(土)16:50 ID:RyBF81SX(8/13) AAS
 そして質問を始めてから数分。
 やはりというか、所詮は付け焼き刃に過ぎない浩一の催眠暗示は浩一自身の想像とは
若干異なる効果を及ぼしていたことがわかった。
 「まさか、腹が痛くなるどころか問答無用で『下す』とか……」
 軽い腹痛で気が散って続きが出来なくなるどころか、蹲るほどの激痛に見舞われて、
這々の体でトイレに駆け込む羽目になっていたとは思ってもいなかった。
 一人で抱え込んで落ち込んでしまうのも頷ける。
 というか彼氏の前で晒して良い醜態では無い
 絶望してしまう案件だ。
 「これは、俺がなんとかしないとだよなぁ」
省16
149: 2019/09/21(土)16:51 ID:RyBF81SX(9/13) AAS
 ぱちり、と夢から覚めたように優香里が目を開いた。
 「………………」
 そして数秒間、頭の中で記憶を反芻して整理して、それから恐る恐る片目で兄の
姿を確認して、
 「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
 声にならない悲鳴を上げながら毛布を被り、貝になってしまう。
 無理も無い。
 無理も無いが、これでは話も進まない。
 「えっと……優香里?」
 植え付けた暗示があるので、自分に害を及ぼすことは無い。
省24
150: 2019/09/21(土)16:52 ID:RyBF81SX(10/13) AAS
 更に小一時間後。
 「泣き疲れて寝落ちとか、子供かコイツは?」
 浩一に撫でられるとリラックスして、そのまま眠ると安眠できる。
 前回かけた暗示助けもあり、頭を撫でられている間に眠ってしまった優香里の顔はからは
強張りが抜け、浩一の腕の中で穏やかさを取り戻していた。
 すりすりすり、と時折顔を腹に擦り付けて相手の存在を再確認して満足そうに微笑み、
また規則正しい呼吸に戻る妹を引き剥がすことも出来ず、どうしたものかと思いながら
眺めていると、
 「ま、まぁ俺にも責任があるし? 特別に許してやるけどな!」
 可愛い、という言葉が口から出そうになり慌てて飲み込む浩一。
省21
151: 2019/09/21(土)16:54 ID:RyBF81SX(11/13) AAS
 「いやいやいや、寝てる間に……とか最低だからな!」
 チャラ男と大差なくなってしまう危険な誘惑を振り払い、すりすり甘えてくる優香里を
そっとベッドの上に下ろして一息つくと、今度は別の誘惑が。
 「すー、すー、すー……んーーーーーん……」
 すっかり寝入って呼吸が大きく、ゆっくりになった優香里の胸が窮屈そうに制服を持ち上げ、
ひしゃげながら規則正しく上下運動を繰り返している。
 また浩一の体温を失った顔も、時より息苦しそうな表情に。
 それはもう、服が苦しいよぉと訴えかけるようにしか思えない。。
 「え? なにこれ? 俺に脱がせろって言ってるのかコイツ!?」
 「んんーー……あにきぃ……」
省27
152
(1): 2019/09/21(土)16:55 ID:RyBF81SX(12/13) AAS
 と思って手を伸ばした浩一だが、
 「フロントホック……の訳ないか……」
 可愛らしい下着の中央に留め具らしき存在は見つけられない。
 普通に背中で外すタイプなのだろう。
 これも外してやりたいが、さすがに仰向けに寝ている状態の妹に覆い被さって、抱きしめる
ように背中に手を回して手探りで試行錯誤しながら外す……というのはリスクが高すぎる。
 「……となると……捲る……しかないのか」
 普通のデザインブラジャーである。
 胸部全体を包む構造に加えて肩紐も存在している。
 これまたネットで見た画像やらイラストやらを思い出しても、下から持ち上げるようにして
省24
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