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這いよれ!ニャル子さん でエロパロ4 [転載禁止]©bbspink.com (796レス)
這いよれ!ニャル子さん でエロパロ4 [転載禁止]©bbspink.com http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/
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179: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 20:50:27.56 ID:0WXqBymb 「ほらっ、ずっぽり咥えこまれたおちんちんが出たり入ったりしてますよ」 「あっ!くっ、ニャル子っ!」 今度は男を気持ちよくさせるためのセックス。 結合部を見せつけるように開脚騎乗位のまま腰を上下に振り、真尋のペニスをヒダヒダに擦り付けてぬ゛ちぬ゛ちと卑猥な音を響かせる。 二人の腰がぶつかる度に水音が響き渡り、激しく擦れるたびに響く真尋の喘ぐ声が耳に心地よい。 少々下品にも思えるが真尋を興奮させるにはもってこいだ。 「それともっ、こうっ、ですか?」 「あぁっ!あーーーっ!」 今度は腰を密着させると前後にくねくねと素早く擦り付ける。 ベッドのシーツを掴み少女のようなかわいい喘ぎを発する真尋。 ついついSっ気が顔を出してしまう。 「ぐりぐりするのも、気持ちいいですよねっ?」 「うぁぁっ?!」 円を描くようにこね回し、腰の上で妖艶なダンスを踊る。 敏感な生殖器をあちこちのヒダで撫で上げるとたまらず真尋は腰をはね上げてしまう。 胎奥では子宮口が真尋のペニスにねっちり濃厚なキスの雨を降らせる。 すでにこれ以上ないほどに膨張したペニスと上ずった真尋の声から限界が近いことをニャルラトホテプは感じ取る。 「ああぁっ!ニャル子っ!出る……出ちゃうっ!」 「あれ、もう出ちゃいます?いいですよ、精液っ!いっぱい出してっ!」 「ニャル子ぉ!!!」 「ひあぁっ!!!」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/179
180: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 20:51:28.76 ID:0WXqBymb 「(あっ……すごい、いっぱい出されてる……)」 感極まった真尋に急に抱きつかれがっちりと抱き寄せられると性急な射精が始まる。 ペニスを際奥まで押し込まれ、子宮にどくんどくんと打ち付ける熱い脈動。 全身を密着させたまま、一番体の柔らかさを堪能できる体位で射精される。 ニャルラトホテプも覆い被さったまま腰をくねくねとくねらせ真尋の射精のお手伝い。 ひくつくペニスを何度も柔らかい膣肉で締め上げ、尿道に残る最後の一滴まで絞り上げる。 大量の射精で辺りには嗅いだだけで妊娠してしまいそうな濃い性臭が立ち込める。 「んふっ、真尋さん、ごちそうさまでした」 「うあっ!」 腰を浮き上げるとにゅぽん、とペニスが露わになる。 3日ぶりの濃厚な子種をこってりお腹にごちそうされたニャルラトホテプ。 その精液の味をお腹を撫でさすりながら子宮で堪能する。 だが繁殖力旺盛な粘っこい濃い精液は決して垂れてくることはない。 きっと危険日なら一発で孕んでいたであろう濃厚さ。 「でも真尋さんのおちんちん、まだ満足されて無いですよねぇ」 「ニャ、ニャル子……」 そう、愛液でてらてらと光るそれはよだれのように先端から残滓を滲ませ、未だ萎えることなく凶器のごとくそびえ立っている。 「いいですよ。ほら……ニャル子のおまんこ、真尋さんのおちんちんで柔らかくほぐされてますから、自由にしていいんですよ?」 ごろんとベッドに寝転び、陰唇をくぱぁっと開くと先ほど出されたぷりっぷりの白濁の塊が顔を覗かせる。 そのまま生殖器を晒し今度は真尋を誘い受ける。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/180
181: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 20:52:36.11 ID:0WXqBymb 「ニャル子っ……」 「んむっ!?……んっ……」 挿入、ではなくキス。 ニャルラトホテプにとってこれは予想外だった。 普段は奥手な真尋からするキスは二人にとって特別なものだ。 「(あっ……これ……、気持ちいい……)」 身体をぴったりと這わせたままのディープキス。 身体に感じる真尋の意外と引き締まった胸板と、下腹部に押し当てられる逞しい剛直の感触。 肉体だけではなく自分のことを求めてくれる。 それがニャルラトホテプの心を徐々に溶かしていった。 「んぁ……なっ、何するんですかもぅ……」 「ニャル子が好きにしていいって言ったんだからな」 「ひあぁぁ……」 間髪入れずにぐぷぐぷと音を立てて陰茎を沈みこまされる。 「ひぁっ、まっまひろさっ……無理しなくてもっ……、いいんですよ?」 「ニャル子もっ……僕ばっかりじゃなくて……、気持ちよくなっていいんだからな」 「んあぁ、あ……あぁあ……っ」 一度射精して余裕があるのかそのままぬこっぬこっと腰を掻き回される。 病み上がりの真尋に無理をさせまいとするニャルラトホテプだったが真尋の愛情を感じる言葉だけで体がとろけたように力が入らなくなってしまう。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/181
182: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 20:53:31.82 ID:0WXqBymb 「ニャル子……可愛い」 「ひゃうっ!きゅ、急に可愛いだなんて言わないでください!」 「くっ、でもかわいいって言ったら締まったぞ」 「こっ、これは違いますっ、んぁぁ」 「何度でも言ってやる。可愛いぞニャル子、好きだ、愛してる」 「ひゃぁぁ……あっ……あ……真尋さんが可愛いって……」 柄にもない真尋の愛の囁きにニャルラトホテプの体は完全に弛緩。 思わぬ反撃に無意識のうちに秘肉は締め付けによる極上のご奉仕をしてしまう。 下がり始めた奥の口を何度も亀頭で叩かれ、溢れ出した粘っこい粘液は二人のお腹が密着するたびにいやらしく糸を引く。 「ひあっ!……ああっ……あ……それっ、いいですっ」 腰を押し付けたまま円を描くような動き。 性知識に疎い真尋が見つけたニャルラトホテプの弱点。 カチカチになった亀頭で降りてきた子宮の入り口をこね回すように揉みほぐされる。 ウィークポイントを的確に刺激する動きにニャルラトホテプの身体は歓喜し始める。 自分こそ無理をしているのに快楽に顔を歪めながらも必死に腰を打ち付ける姿にお腹の奥がきゅんきゅん切なく疼いて仕方ない。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/182
183: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 20:54:25.96 ID:0WXqBymb 「ニャル子……出るっ!」 「きっ……きてくださっ、あああっ!」 「くっ!!!あぁっ!!!」 腰を完全に密着させるとニャルラトホテプ のナカで膨張した真尋のペニスは何度も脈打ち、二度目とは思えぬ濃厚な精液が爆ぜる。 眼前では愛しの真尋が顔をとろとろに蕩けさせながらも必死に射精を続ける。 そんな姿がつい愛おしくなり真尋の身体に絡めた肢体に力が入る。 「くっ……ぁ……」 「ひぁ……」 お腹の中にとくんとくんと注がれる愛の重み。 がっちりと抱き合ったまま最後の一滴まできっちり射精すると真尋の体の震えが止まる。 そして覆いかぶさるように果てる真尋。 「くっ……、あっ……ごめん、重かったか?」 「いえ、お気遣いなく。それに真尋さんの重みだと思うと幸せですから」 「そ、そっか」 事実真尋の重さは大して気にならなかったし、ペニスを埋められたままがっちりと身体を組み伏せられて密着していると全身が幸福感でどうにかなってしまいそうだ。 そのニャルラトホテプの言葉にただでさえ赤い顔がさらに茹で上がる。 照れる真尋はやっぱり可愛らしい。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/183
184: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 20:55:32.10 ID:0WXqBymb 「それより、まだ出来ますよね?」 「うあっ!」 にやにやと笑みを浮かべながら腰に絡ませた脚をぐねぐねくねらせる。 ヒダの蠕動による刺激に真尋の腰が浮き上がる。 だががっちりと咥え込んだニャルラトホテプの雌穴は雄の生殖器を決して離さない。 その刺激に柔らかくなっていた敏感なペニスは再び硬さを取り戻す。 「言ったな?もう容赦しないからな」 「ええ、お気の済むまで……ふきゃあ!」 言い終える前に容赦なく腰を打ち付けられてしまう。 いつもは真尋から散々精液を搾るニャルラトホテプであるが、この日ばかりは真尋の好きにさせることに決めたのだった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/184
185: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 20:56:40.69 ID:0WXqBymb 事を終えた二人は再びベッドの中。 事後の気だるい雰囲気の中、こうして二人でいられることがとても幸せだとニャルラトホテプはつくづく思う。 それに子宮を真尋の愛でたぷたぷに満たされニャルラトホテプも大満足だ。 それに今はこうして見つめ合うことができる。 「今日の真尋さん、とっても逞しくてかっこよかったですよ」 「そりゃどうも……」 「それに私のことかわいいって言ってくれました」 「う……覚えてたのかよ。もうそれは忘れろ」 「いやんもう頭の中で永遠にリピートしちゃいますぅ!」 「お前なあ……」 これ以上はフォークが飛んできそうなので流石に自重するニャルラトホテプ。 紆余曲折はあったがこうして真尋の愛を再確認出来た。 憂いを帯びた瞳で真尋を見つめると、多少気恥ずかしそうにしているものの真尋もまた優しく微笑み返してくれる。 「真尋さん、浮気しちゃ駄目ですよ」 「うん、しない」 「私嫉妬深いんですからね。ただでさえ真尋さんは狙われやすいんですから」 「そしたらお前が守ってくれるんだろ?」 「はい、私はいつもニコニコ貴方の隣に這い寄る混沌ですから!」 おわり http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/185
186: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 20:58:51.98 ID:0WXqBymb おまけ 「ニャル子さ〜ん。私忠告したはずよね……?」 「ひぃぃぃぃ!?お、お義母さま、どうかお許しをっ!」 「母さん、いいんだ」 「真尋さん!?」 「これは僕が選んだ事だから……ニャル子をあまり怒らないでやって欲しい」 「ヒロくんも言うようになったわねぇ」 「真尋さん……!」 「ニャル子さん、ヒロくんを絶対に幸せにしなきゃダメよ?」 「はいっ、お義母様!真尋さん、だーいすきです!」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/186
187: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 21:15:35.92 ID:X0FYMb5T 最っ高 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/187
188: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/27(日) 21:24:53.65 ID:3b4YtPdX エロ甘でとてもいいですね! GJです! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/188
189: 名無しさん@ピンキー [] 2015/12/28(月) 00:40:50.57 ID:AovE21Em 乙乙乙!! ニャル子とのイチャラブは正義 大正義! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/189
190: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/28(月) 06:11:09.82 ID:bMSclyP9 乙 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/190
191: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/28(月) 07:02:24.62 ID:y39o5qvk 乙です 美味しいニャルまひのお歳暮いただきましたーー! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/191
192: 名無しさん@ピンキー [sage] 2015/12/28(月) 11:57:12.66 ID:XSDFKXur 乙乙!!GJです! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/192
193: 名無しさん@ピンキー [sage] 2016/01/01(金) 08:01:59.09 ID:gsRRJEku あけおめっすー。 ご挨拶代わりに年末仕上がった真尋×ニャル子を投下します。 ・タイトル:『最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。』 ・投下量:25レス程度(かなり長文) ・11巻ぐらいからの時間線分岐 ・しばらく放置していたのでネタが程よく風化ぎみ ではよろしかったらどうぞー。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/193
194: 最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。 [sage] 2016/01/01(金) 08:07:05.50 ID:gsRRJEku 「まったく、どうしたっていうんだニャル子のやつ……」 真尋は自室のベッドへ仰向けに寝転がると、疲れ切った口調で呟いた。 ぼやく理由はただ一つ。ここ数日、ニャル子の求愛行動が度を越して激しくなっている為だ。 以前はまだ隙を窺う程度の分別はあったのが、最近では時も場合もまるでお構いなし。 フォークも構えた程度では効果がなく、二・三本直撃させてもまだ諦めずに迫ってきたりする。 自分でやって言うのも何だが、フォークが刺さった女に苦悶の表情で言い寄られるのは非常に怖い。 先程も恐怖の反動で思わず滅多刺しにしてしまったけれど、あの執拗さはどう考えても異常だ。 「そう、あれじゃまるで、何かに追い立てられてでもいるみたいな……」 「ようやくお気付きになられたようですね」 誰もいないはずの部屋で返ってきた聞き覚えのある声に、真尋は驚きもせずムクリと起き上がる。 視線を向けると、そこには蜘蛛の巣模様の和服をまとった、黒髪赤目の美女が佇んでいた。 「……お前の仕業だ」 「まあ、そこは普通『お前の仕業か?』と尋ねるところでは」 「お前の仕業、だ。御託はいいから、どういう事なのか説明しろ」 頬に手を添えて小首を傾げる淑やかな仕草を完全に無視し、真尋は仏頂面で問い質した。 どこからともなく出現したこの女性は、アトラク=ナクア星人の銀アト子。 他人の男を寝取るのが生き甲斐で、その為に真尋とニャル子をくっつけようと企む、厄介な変態だ。 このタイミングで現れて思わせぶりな台詞を吐くからには、今回の元凶は彼女に違いない。 真尋の確信を実証するかのように、問われたアト子はあっさりと口を割る。 「実は先日ニャル子から、真尋さんと恋仲になる為の手立てについて相談を受けたのですが。 その時彼女へ施した、太古より伝わる強力な恋愛成就のおまじないが、全ての原因なのです」 「……おまじない、だって?」 「ええ、その名も『青爪邪神呪詛』といいまして。 ナイトゴーントの羽を触媒に、指の爪を青く染める誓約の印を刻む、恋のおまじないです。 これを掛けられた者は、意中の方と身も心も通じ合うまで、激甚な苦痛に襲われ続けるという……」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/194
195: 最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。 [sage] 2016/01/01(金) 08:11:06.30 ID:gsRRJEku 「それのどこが恋のおまじないだっ!」 声を荒げて突っ込みつつ、真尋はニャル子にフォークの脅しが効かなくなった訳を理解した。 どうせ痛い思いをするのなら己の欲求を押し通すほうを選ぶ、というのはいかにも彼女らしい。 「だけど、何でまたそんな無駄にリスキーな呪いを……」 「勇気とは痛さを知ること、苦痛を我が物とすること、それが無ければノミと同類だとかで」 「意味分かんねえよ。っていうか、お前も友達にそんなもん掛けるか普通」 「わたくしも一応、そんな呪法で大丈夫かと訊いたのですが、ニャル子が『大丈夫だ、問題ない』と」 「いや信じるなよどう考えても問題おおありだろうがコラ」 あの這い寄る混沌は、なんでそう根拠の無い自信を堂々と持てるのだろう。 もっとも、改めて『一番いいもの』を持ってこられても、それはそれで大いに困るのだが。 「とにかく、そんな馬鹿な呪いはさっさと解除してやれよ。あいつもいい加減懲りただろうし」 「いえ、それが……」 投げやり気味にそう告げると、アト子は気まずげな表情を浮かべて目を逸らす。 その様子に激しく嫌な予感を覚え、今度は何を言い出すのかと内心で身構える。 「……あの呪いは一度掛けたら最後、術者のわたくしにも途中で解除することが出来ないのです。 更に、誓約を満たせずにいると呪いは徐々に進行し、青かった爪が赤味を帯びていきます。 そして爪が真紅に染まった時、呪印はそのものを分解し、無力なヒキガエルに変えてしまうのです」 「なっ……!?」 想像以上に過酷なペナルティを聞かされて、真尋は一瞬言葉を失った。 苦痛に悩まされる程度なら自業自得と放っておく事もできるが、さすがにそれは洒落では済まない。 「それはその、元に戻したりは……」 「存在情報自体を書き換えてしまいますから、いかなる手段を用いても復元する事は不可能です」 「不可能ってお前……。本当に他の方法はないのか?」 「あと一つ、意中の方の心臓を抉り出し、そのしたたる血を爪に吸わせる事でも解除はできます。 どちらにせよ、想い人のハートを鷲掴みするのには違いありませんけれど」 「うまいこと言ってる場合かよっ! お前もニャル子もなに考えてんだ!」 状況をわきまえない物言いに、真尋は声を大にして訴えた。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/195
196: 最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。 [sage] 2016/01/01(金) 08:15:11.47 ID:gsRRJEku 要は、ニャル子と深い仲にならなければ、彼女と自分のどちらかの身が犠牲になる、という事だ。 そんな究極の選択を突きつけられて、はいそうですかと受け入れられるはずがない。 噛みつきかねない形相で睨む真尋に対し、アト子は憂いを帯びた顔つきで訴える。 「誤解しないで頂きたいのですが、ニャル子には呪いを盾に関係を迫る意図など全くありません。 彼女は今でも、フォークに怯まず迫り続ければどうにかなると、本気で思っているようなのです。 真尋さんに助力を求めるよう説得しても、まだ慌てるような時間じゃないと言うばかりで。 一度決めたら譲らない性格なのは知ってはいましたが、まさかああまで頑なだとは……」 「あ、っの馬鹿……」 「言い訳にもなりませんけれど、わたくしもこれほど深刻な事態になるとは思っていなかったのです。 匂いの濃さから考えて、ほんの少しの後押しさえあれば、すぐに進展するだろうと……。 けれどこのままでは、ニャル子の呪いは今夜中にも、最終段階まで達してしまうでしょう。 大切な友人がそのような目に会う事だけは、なんとしても阻止したいのです。 こんな事を言えた義理ではないのは重々承知しておりますが、それでも敢えてお願いします。 どうか真尋さんの御慈悲をもって、彼女の呪いを解いてやってはいただけませんでしょうか?」 「慈悲ったってな……」 最後の望みを託すかのようなアト子の懇願に、真尋はなおも悩み続けた。 事情は嫌というほど良く分かったが、それを素直に実行できるようなら、誰も苦労はしていない。 様々な思考が渦を巻く中、自分でも往生際が悪いと思いつつ、重ねて念を押す。 「……嘘じゃないんだろうな? さすがに『全部冗談でした』なんて言ったら本気で刺すぞ?」 「説明不足や誤解を招く表現で罠にかける事はあっても、そんな芸のない嘘偽りなど申しません。 呪いの効果も解除法も、蜘蛛の誇りに誓って本当の事です」 「堂々と言う事かよ……」 告げる瞳には一片の曇りすらなく、まるっきりの虚言を述べているようにはとても思えない。 話の展開に詰まった作家の如く頭を掻き毟りながら、真尋は深く懊悩する。 しかし、見捨てるのも心臓を抉られるのもお断りとなれば、残る選択肢はひとつしかない。 散々に迷い躊躇ったその末に、真尋は苦りきった表情で己の決断を口に出した。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/196
197: 最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。 [sage] 2016/01/01(金) 08:18:24.36 ID:gsRRJEku ● 「まっひろさーん! 夢見るつぼみは諦めません、倒れそうな時も信じる笑顔の花束にします! という訳で、ラブリィプリティイエイ可愛い私とハピネスをチャージしましょうよぉん!」 突然現れたアト子が、真尋の部屋より立ち去ってから数分後。 滅多刺しのダメージから回復したらしいニャル子は、ドアを開けると同時に元気良く迫ってきた。 その身に纏うのは、どこかフラメンコの衣装を思わせる、赤黒二色のフリル付きベビードール。 しかもノーブラな為、薄いレース越しに両の乳首までがくっきりと透けて見えている。 普段ならば、まずその痴女めいた格好に突っ込むところだが、真尋の関心は今そちらには無い。 媚びたポーズを取る彼女の右手人差し指の爪が、邪悪で禍々しい赤紫色に染まっている。 更に解った上で観察してみれば、その態度にもわずかながら、苦痛を堪えるぎこちなさが滲む。 「はあぁぁぁっ……」 アト子の言葉を裏付けるそれらを確認し、真尋は深々と溜息をつく。 すると、ニャル子は満面の笑みを一転させ、すがるような涙目で訴えてきた。 「真尋さあぁぁん! やめて下さいよそのスベった出落ち芸人に対するよーな反応はっ! それフォークで迎撃されるよりキツいですから! せめて何かコメントを!」 「いや、お前があまりにも平常運転すぎるからさ……」 真尋は頭痛をこらえるように指で額を押さえ、深い疲労感を込めた声で呟いた。 ある意味、死ぬよりも悪い結末が待ち構えているはずなのに、この能天気ぶりは一体何なのだろう。 改めて彼女の精神構造に疑問を抱いていると、ニャル子が訝しげな面持ちで顔を覗き込んでくる。 「あのー、どうかしましたか真尋さん? いつになく深刻なご様子のような」 「どうかしてるのはお前のほうだよ。……全部聞いたぞ、アト子から」 「えっ?」 「青爪なんとかって言う呪いなんだろ、それ。僕と結ばれないと解除不能、なんてふざけた内容の」 「あ、いや、もう、なんでバラしちゃいますかねアト子ちゃんは!?」 ニャル子は慌てて右手を背後に隠すと、気まずさを誤魔化すように声を張り上げた。 その態度から、本気で事情を教えずにいるつもりでいた事を察し取り、真尋は憤然と腕を組む。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/197
198: 最近、ニャル子のようすがちょっとおかしいんだが。 [sage] 2016/01/01(金) 08:22:20.74 ID:gsRRJEku 「お前こそ、何で呪いの事を黙ってたんだよ。それを聞いてれば僕だって少しは……」 「……だって、ワケを話したら、まるで同情を引くためにやったみたいでイヤじゃないですか。 本当に欲しいものは、真正面から実力で勝ち取るからこそ意義があるんです!」 「それで勝手に崖っぷちまで追い詰められてちゃ世話ないよな」 「ぐぬぬ……! し、しかしそこは、自らを極限まで追い込む事で新たな色気が覚醒したり……」 「するのか?」 「……いえ、普通はしませんけど。ですが、可能性はゼロではないんです! 路上ライブで有名プロデューサーの眼に止まり、ヒットチャートを駆け上がっていく程度にはっ!」 それは普通、可能性は限りなくゼロに近いと言うのではないだろうか。 いつも適当に後付け設定を継ぎ足すニャル子だが、今回ばかりはそう都合よくともいかないらしい。 ともあれ、これ以上向こうのペースに付き合っていたら、無駄な時間が過ぎるばかりだ。 諦念と共に立ち上がった真尋は、彼女の肩にポンと両手を置き、宥めるような口調で語りかけた。 「あーもう、そういうのいいからさ。とりあえず僕の負けってことでいいよ」 「はいっ? あのぅ、私、話の脈絡が今一つ掴めないんですが……」 「そこまで捨て身で来られたら、抵抗なんて出来るわけないって言ってるんだよ。 呪いを解除するにはその、……そういう事しないといけないんだろ? ならいいぞ、しても」 「な、なんですとー!?」 言葉を濁しつつ許可を出すと、ニャル子は某ミステリー調査班の隊員さながらの勢いで驚いた。 けれど真尋にしてみれば、そこまで愕然とされるのはいささか心外だ。 いくら何でも、自分に好意を寄せる相手をカエルに変えてまで、己の純潔を守ろうとは思わない。 だが、嬉々として押し倒しに来るだろうという予想に反し、ニャル子は激しい葛藤を見せる。 「うぬぬぬぬっ、ここはお言葉に甘えて、ありがたくゴチになってしまうべきなのでしょうか……? で、ですがそれでは、決定的な一歩は真尋さんに踏み出して貰おうという私の目論見が……。 そう、やはり初めては真尋さんから、『もう我慢できなーい』とケロッグコンボされてこそ……!」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1433317914/198
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