[過去ログ] 【ドラマ】もう一度君にプロポーズ (553レス)
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265: 2012/09/27(木)00:19 ID:yr0cc8iT(1/20) AAS
続きいきます
話を少し巻き戻して、可南子目線からスタートです
266: はじめての夜 16 2012/09/27(木)00:22 ID:yr0cc8iT(2/20) AAS
波留が浴衣を脱いでいく。
浅黒い肌と、男らしい胸板が目に飛び込んできて、ドキリと大きく心臓が跳ねる。
苦しくなって、逃げるように布団に潜り込んだ。
胸が高鳴りすぎて、どうにかなってしまいそう・・・
裸になった波留が触れるほどの距離に来て、ドキドキしすぎて苦しくて、また進むのが怖くなる。
私を覗き込む波留の顔が、困惑しているのがわかる。
心配して、声をかけてくれるけど・・・
違う・・・そうじゃない、そうじゃなくて・・・今の波留を、失うのが怖いだけ・・・

「・・・波留に・・・嫌われたくない・・・」
省13
267: はじめての夜 17 2012/09/27(木)00:25 ID:yr0cc8iT(3/20) AAS
波留の手が体を這う。
触れられるたびに甘い痺れが全身を駆け巡って・・・体の中心に集まっていく。
肌に唇が触れると髭があたって、誰に抱かれているのかを思い知らされるみたいだ。

(波留なんだ・・・)

胸に吸い付く波留を見つめる。
逃すまいとするように掴んで頬を摺り寄せて・・・いっぱいに含んで・・・
無我夢中といった感じの表情はどこか楽しげで、やっぱり子どもみたいだと思ってしまう。
胸が締め付けられるような愛しさと、増していく波留の愛撫の激しさで、体が熱く疼いていくのが解る。
波留に言われたまま・・・声を抑えることも出来なくなって・・・
省13
268: はじめての夜 18 2012/09/27(木)00:28 ID:yr0cc8iT(4/20) AAS
波留が・・・入ってくる。
指とは比べ物にならない大きさ・・・受け入れたいのに、体の力が抜けない。
そんな私に気付いた波留が、体を重ねて優しく抱いてくれた。
私の体をいたわろうとしてくれる優しさが伝わる。
一方で摺り寄せてくる波留の頬と、顔にかかる耐えるような深い息が熱くて・・・強く求めてくれているのもわかる。
全部、ちゃんと受け止めたい・・・波留の背中に腕を回して、気持ちを伝えるように力を込めた。

「ああっ・・・!」

次の瞬間、鋭い力に貫かれて、頭が真っ白になった。
強く押し広げられる圧迫感に、繋がった部分が痺れる。
省16
269: はじめての夜 19 2012/09/27(木)00:33 ID:yr0cc8iT(5/20) AAS
「はぁ・・・ごめん・・・待って・・・」

荒い息をして、眉間を辛そう寄せている。
苦しげな表情を見ていると、切なくなる。
波留はまた息を静かに吐きながら腰を揺らすけれど、すぐに動けなくなった。

「やばい・・・俺・・・」

波留がどういう状態なのか・・・わかる。
私のために、もっと長くこうしていたいと思ってくれている。
そんな風に耐えている表情が切なくて、でも色っぽくて・・・たまらなく愛しいと思えた。
私だって同じように、波留にいっぱい感じて欲しい。
省20
270: はじめての夜 20 2012/09/27(木)00:37 ID:yr0cc8iT(6/20) AAS
「・・・だから・・・動いて・・・」

可南子からの言葉と口づけに・・・懸命に繋ぎとめようとしていた気持ちが切れた。
怒涛のように押し寄せる欲求と、感情と、快感の波にのみ込まれる。
もう何も考えられず、ただ一点に登りつめようと可南子を貪った。
何度も突き上げ・・・もうだめだと感じた瞬間、自身が掴まれるように中が締まって・・・そのまま連れていかれる。
可南子につつまれながら・・・長い吐精感を味わう。
白んだ意識がだんだんと戻ってきて・・・ゆっくりと力が抜けていく。
可南子が背中を擦ってくれていて・・・優しさを嬉しく感じながら、一方でそんな可南子の冷静さを空しく思う。

(・・・やってしまった・・・)
省17
271: はじめての夜 21 2012/09/27(木)00:40 ID:yr0cc8iT(7/20) AAS
「・・・・・」
「・・・・・」

沈黙が続く。
俺が発している空気のせいに違いないのは解っている。
俺のために・・・緊張しつつ受け入れてくれた可南子に、気持ちを伝えなきゃいけないのに、また言葉が見つからない。

「なんか・・・ごめん・・・」
「・・・え?」
「ん?・・・いや、俺一人で、その・・・盛り上がっちゃって・・・」
「そんな・・・そんなことないです」
省20
272: はじめての夜 22 2012/09/27(木)00:44 ID:yr0cc8iT(8/20) AAS
「だから、気ぃつかってくれなくていいって」

イラついた心で発した言葉は、自分でも驚くほど冷たかった。
もう、最悪だ。
これ以上、俺は何も言えない。
肌と肌で触れ合って、抱き合っているのに、可南子を遠くに感じる。
ついさっき、あんなに熱い想いで抱いていたのに・・・なんでこんな事になったのか。
一番大切な人の前で、なんでこんな小さな意地を張っているのか。

「・・・なにそれ・・・なんでそんなこと言うんですか?」

腕の中の可南子から響いた声は、怒っているように聞こえた。
省14
273: はじめての夜 23 2012/09/27(木)00:48 ID:yr0cc8iT(9/20) AAS
(俺・・・最低だな・・・)

さっきだって、涙を流しながら俺が好きだって伝えてくれたのに。
耐えている俺を、優しく赦して受け入れてくれたのに。
こんな俺を、いつもこんなに想ってくれているのに・・・。

(ほんとに、ガキの頃のままだ・・・)

可南子を信じてない訳じゃない。
でも・・・どこか信じられないんだとも思う・・・
こんなに人に想われてるってことが・・・愛してもらえてるってことが・・・
愛する人に、俺の全部を受け止めてもらえるってことが・・・
省19
274: はじめての夜 24 2012/09/27(木)00:52 ID:yr0cc8iT(10/20) AAS
また・・・可南子に触れる。
可南子も俺の体に触れ、目が合えばキスを求めてくれる。
紅く濡れた唇と、甘く絡む舌を何度も吸って・・・柔らかく優しい体を力いっぱい抱きしめる。

「・・・ごめん」

壊してしまいそうだと思っても、止められなくて・・・俺は言い訳みたいに謝った。

「もう・・・また謝る・・・」

可南子はとがめるように膨れるけれど、俺の髪を鋤いてくれる指の動きが優しくて・・・
省15
275: はじめての夜 25 2012/09/27(木)00:55 ID:yr0cc8iT(11/20) AAS
「可南子、好きだ・・・」

それからは・・・どれだけを声にして、なにを心で叫んだか、わからない程で・・・
今はどんな想いも、言葉も、俺の欲をぶつける言い訳にしか思えなかった。
自分だけに見せる表情を、声を捕まえたくて、体中を支配する欲求のままに可南子を貪り続けた。
味わうように舌を這わせ、白い肌を舐め上げて、吸い付いては紅い印を残す。
全部見たくて。
全部知りたくて。
何度快感に震える姿見ても、今の可南子を壊して、もっともっと俺だけのものにしたくなる。
こんな気持ちは初めてだ。
省13
276: はじめての夜 26 2012/09/27(木)01:01 ID:yr0cc8iT(12/20) AAS
「・・・もう・・波留がいい・・・波留じゃないと、イヤ・・・」

甘い声で、うわごとのように繰り返す。

「うん・・・俺もだ・・・」

首に絡む可南子の手をとって、俺に触れさせる。

「・・・可南子のだよ」
省19
277: はじめての夜 27 2012/09/27(木)01:04 ID:yr0cc8iT(13/20) AAS
熱にのみ込まれ果てた体を布団の上に投げ出して、二人でしばらく動けずにいた。
でもこのまま寝てしまうのはまずいと思い、可南子から体を離す。
二度目の始末をして可南子を見ると・・・体を起こして浴衣に手を伸ばし、着付けようとしていた。
もう着ちゃうのか・・・とか思いつつ、汗をかいた体が冷えてきたようにも思えて、自分も羽織りながら様子を眺める。
体が軋むのか、力が入らないのか、可南子の動きは緩慢だ。
表情も疲れていて、少し辛そうに見える。

(・・・したいようにしてと言ってくれたからって、いきなり激しすぎたよな・・・)

今日の俺は、どうしても加減ってものができないらしい。
大事にするとか、優しくするとか言って・・・この結果だ。
省10
278: はじめての夜 28 2012/09/27(木)01:07 ID:yr0cc8iT(14/20) AAS
また落ち込みかけた俺に気付いたのか、可南子が心配そうに顔を見上げた。

「気にしないで。あの・・・波留のせいじゃなくて・・・もともとスポーツとか、苦手なんです」
「・・・・・」

・・・ん?・・・スポーツって・・・激しかったのは解るけど、俺のやりかたってそんなに体育会系か?
そんな風に喩えられるというのは、可南子にとっては苦痛だったのかな・・・それともセックス自体が苦手なのか?

(でも・・・めちゃくちゃ感じてたと思うんだけどなぁ・・・)

ちょっと考え込んでいると、可南子は自分の言ったことのおかしさに気付いたように、慌てた。
省19
279: はじめての夜 29 2012/09/27(木)01:10 ID:yr0cc8iT(15/20) AAS
「可南子・・・ずっと一緒にいような」

言いたかった言葉が、自然と口を突いて出た。

「・・・はい・・・」

あたり前のように頷いて、フワリと笑った可南子が綺麗で・・・
今まで感じたことの無い感情がこみ上げてきて、胸が詰まった。
目の前が霞む。
俺は・・・泣きそうなんだ。
さんざん情けない姿をさらした上に、泣き顔まで見せるなんて耐えられなくて
自分の顔を隠すように、また可南子を腕の中に閉じ込めた。
省15
280: はじめての夜 30 2012/09/27(木)01:14 ID:yr0cc8iT(16/20) AAS
布団の中で向かい合って、可南子の顔を見つめる。
髪や頬を撫でていると、瞼がトロンと重くなって・・・閉じようとすると振り切るように瞬きをする。
眠いのを我慢している姿がおかしくて可愛くて、笑ってしまう。

「可南子、寝ていいよ」
「だって・・・もったいない」

それはわかる。俺だって同じ気持ちだ。

「でも疲れただろ?明日バイクの後ろで居眠りされたら大変だし、ちゃんと寝ないと」

諭すように言うと、つまんないとでもいうようにため息をついた。
省22
281: はじめての夜 31 2012/09/27(木)01:17 ID:yr0cc8iT(17/20) AAS
可南子の寝顔・・・スースーと寝息をたてて、安心したように穏やかだ。
いつもよりうんと幼く見えて、守ってやりたいという気持ちが湧く。
俺も今日・・・ほんとうにいろんな可南子を見た。いろんな可南子をもらった。
こんな風に夜を重ねて、朝起きたらあたり前のように可南子がいて・・・可南子の笑顔があって・・・
そんな目も眩むような幸せがあるなんて、こうやっていても信じられないほどだ。

(結婚か・・・)

可南子と結婚したい。いや、する。
それはもう決めている。
本当は今日のうちに口に出してもかまわなかった。
省18
282: はじめての夜 32 2012/09/27(木)01:20 ID:yr0cc8iT(18/20) AAS
・・・なんか甘い匂いがする・・・なんだ?この俺の顔に触れる柔らかくて優しい・・・
薄目を開けると・・・可南子が俺にキスをしている。

(・・・!・・・可南子っ!)

夢じゃなかったことも、可南子がキスをくれたことも嬉しくて・・・
きつく抱きしめて、俺は寝起きとは思えない勢いで唇を貪った。

「!・・・んーっ・・・波・・・苦し・・・」

可南子は驚いてバタバタともがいている。
でもそうしているとすぐに大人しくなったので・・・甘いキスを堪能してから唇を解放した。
省16
283: はじめての夜 33 2012/09/27(木)01:23 ID:yr0cc8iT(19/20) AAS
「可南子着替えちゃったの?・・・そうだ、朝風呂は?」

それを聞いた可南子の顔がだんだんとしかめっ面に変わり・・・うらめしそうに睨んでくる。

「入れるわけないじゃないですかっ」

怒って、シャツの襟元を閉じるようにキュッと掴んでいる。
そうだった・・・あれだけ跡がついてたら、入れるわけないよな・・・。

「そうですよね。すみませんでした」
「・・・もう・・・今度はもっと控えめにしてください」
省16
284
(4): 2012/09/27(木)01:29 ID:yr0cc8iT(20/20) AAS
以上です。ここまで読まれた方、お疲れ様でした。
ありがとうございました(汗)
長すぎで、いろいろ雑ですみませんでした。
「はじまりの夜」で書いてしまった、波留さんが思い返したくないような初Hってどんなだ?
と考えたあげく、こんな結果に…(涙)
ここの方は可南子のようにおやさしいので、甘えて投下させて頂きました。

241さん、続きをお待ちしています!ありがとでした
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