東京マグニチュード8.0でエロパロ 震度2 (384レス)
東京マグニチュード8.0でエロパロ 震度2 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/
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101: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/03/23(火) 08:37:39 ID:ojimaf2Q >>99 GJ! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/101
102: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/03/24(水) 17:34:30 ID:ZOq1lglG GJ。しかし最後までやっちゃうほうも見たかったな。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/102
103: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/03/25(木) 22:17:33 ID:cYicXrc8 >>66のサイト、他にも未来ちゃんのえっちぃ絵があるな。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/103
104: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/03/27(土) 21:19:13 ID:lZIfBXZN バレンタイン絵の左上って未来ちゃんか http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/104
105: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/03/28(日) 23:22:49 ID:P7Lfbt2l てん ttp://blog-imgs-24.fc2.com/y/a/r/yaritsukai/20090802093108706.jpg http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/105
106: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/03/30(火) 20:36:02 ID:rjKtS0M9 大阪マグニチュード、、、更新停止か? http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/106
107: 家路 [sage] 2010/04/01(木) 00:00:10 ID:fQi8b+W0 『帰ろ』 夕暮れの、オレンジ色に染まった誰もいない公園で、独りブランコに座っていた未来は、悠貴に 促されるように立ち上がった。目の前に見えているのに、悠貴は本当はそこにはいないのだと、未来には もうわかっていた。悠貴はもう死んでしまったのだと。 でも、こんなとこでいつまでも泣いてるわけにはいかない。例え幻だったとしても、自分はあの時 悠貴と約束したんだ。お姉ちゃんが絶対家まで連れてってあげる、と。 「こんなところで一人でどうしたの?」 「…?」 その時、不意に横から声をかけられ、未来が冥い目をそちらへ向けると、そこにはいつのまにか ポロシャツ姿の五十歳前後の中年の男が立っていた。中肉中背で髪はやや薄くなり始め、にこにこと 柔和そうな笑みを浮かべていて、いかにも親切なおじさんといった風情だ。「近所の子かい? それとも 家族とはぐれちゃったのかな?」男性はそう言って、未来に歩み寄ってくる。 「まだ電気が点かないから、日が沈んだら真っ暗になるよ? 子供一人じゃ危ないから、おじさんが 送っていこう。お家はどこだい?」 「……」 この震災を通じて、他人から向けられる善意のありがたさ、大切さを理解できるようになった未来 だったが、今だけは、その善意が煩わしかった。悠貴を家に連れていくのは、自分の力だけでやり遂げ たい。誰の助けも借りず、姉である自分の力だけで、悠貴を家に連れていきたかった。 「あの、大丈夫です。わたしたちだけで帰れますから」 未来がそう断ると、わたし“たち”という言葉に中年男性はおやっという顔をして辺りを見やったが、 他に誰もいないとわかると、再び彼女に視線を戻した。「遠慮しないで。こんな時は色々と物騒だしね」 そう言って男は未来の腕を掴んだ。その力は強く、痛いくらいだ。「あ、あの…」どこか不穏な物を 感じ取った未来は、恐る恐る中年男の表情を伺ったが、そこで自分を見つめる男の瞳がぎらりと輝いた のを、彼女は見逃さなかった。 未来の背筋をぞくりと冷たい物が走る。この人物は真理や古市さんや、この数日彼女を助けてくれた 人々のような、善意の人などではない。未来は直観的にそう悟った。それどころか、親や先生から よく言われていた、“話しかけられてもついて行ってはいけない人”なのだ。 「あの、本当に大丈夫ですから…」 「いいからいいから」 後じさろうとする未来の腕を、男はぐいっと引っ張った。「ほら、こっちにおいで」 「は、離して」 「いいからほら、こっちに来るんだ」 「いや、やめて…っ!」 次第に本性を現し、言葉遣いも態度も乱暴になってきた男に、未来ももう警戒心を隠そうとはせず、 男の手を振りほどこうともがきながら助けを求めてあちこちに視線を走らせた。しかし住宅街の中に ありながら、多くの住人が避難所に避難している中で宵闇が近付きつつある今の時刻、公園の中は もちろんのこと、辺りからはまったく人の気配は途絶えてしまっていた。いるのは未来と男と…そして 悠貴だけだ。 『お姉ちゃん!』 「悠貴!」 はらはらと成り行きを見守っていた悠貴が、姉を助けようと手を伸ばした。未来も自由な方の手を 伸ばし、二人はしっかりと手を握りしめ…たかに思えたが、未来の手はするりと弟の手をすり抜けて しまう。「あ…」 未来は呆然として、やはり姉の手を掴めずに呆然となっている弟と見つめ合った。そうだ、もう悠貴と 手を繋ぐことは出来ないんだ。もう二度と…。 「ほら、こっちに来い!」 「きゃぁっ!」 一瞬放心して立ち尽くしていた未来を、完全に本性を現した男が引っ張った。未来は悲鳴をあげると、 それが叶わぬ願いと知りつつも、もう一度弟に向けて必死に手を伸ばした。「いやぁ…助けて悠貴っ!」 『お姉ちゃん、お姉ちゃーーん!』 悠貴も…悠貴の幻も必死に姉に手を伸ばすが、二人の手が触れ合うことは決してなかった。植え込みの 奥の暗がりへと連れ込まれていく姉に、悠貴が悲痛な声をあげるが、その声を聞く者は未来しかいない。 「悠貴…」 『お姉ちゃん…』 絶望の色を浮かべた二人の視線が絡みあった。そして遂に諦めて足を止めた悠貴の目の前で、 未来の姿は植え込みの奥へと消えていった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/107
108: 家路 [sage] 2010/04/01(木) 00:00:37 ID:fQi8b+W0 それから三十分ほどが過ぎ、薄暗い植え込みの奥に、壊れて捨てられた人形のように地面に転がる 無残な未来の姿があった。着ていた水色のキャミソールは首まで捲りあげられ、可憐な二つの膨らみが 完全に露わになったままだ。スカートとパンツは脱がされて下半身は剥き出しになり、まだ幼さを残す 性器を晒している。股間の割れ目の中で、充血した襞肉がまだ痛みにひくつき、ぽっかりと口を開いた ままの膣口からは、破瓜の血とザーメンの入り混じった薄ピンクの粘液がどろりと溢れ出して、白い 内腿やアナルを汚していた。涙でくしゃくしゃになった顔は表情を失い、ぼんやりと開かれた瞳はどこか 虚空を彷徨っている。 『……』 死んだように動かない未来の脇に、小さな影が現れた。悠貴だ。悠貴は悔しそうに拳を握りしめ、 穢されてしまった姉を、涙の浮かんだ瞳でじっと見おろした。『お姉ちゃん…』 だが、弟の涙声に、未来の顔がぴくりと動いた。「悠…貴…」彼女はのろのろと身体を起こすと、 上着を引き下ろして胸を隠し、脇に捨てられていた下着とスカートを掴んで、それを物憂げに 身に着けていった。 そしておざなりに身だしなみを整えると、未来はどんよりとした瞳を弟に向けた。「いこう、悠貴…」 『お姉ちゃん…?』 「お姉ちゃんが絶対家まで連れてってあげるから…絶対に…」 そう、約束したんだ。悠貴を家まで連れてくと。こんなことで、こんなとこでいつまでも泣いてる わけにはいかない。絶対に悠貴と一緒に帰るんだ。一緒に… 足を引きずるようにして歩き始めた未来のあとを追い、涙ぐんでいた悠貴も顔をあげて歩き始めた。 助けを求める姉の手を掴むことはできなかった。だからせめて、そばについていてあげたい。姉が 立ち止まらないように、家に辿り着くように…。 悠貴は小走りになると未来の横にいき、二人は並んで夕暮れの道を進んでいった。二人の家は、 もう間もなくであった。 おわり http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/108
109: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/04/01(木) 00:00:59 ID:xrz4HxpE 以上、お粗末様でした http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/109
110: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/04/02(金) 11:56:08 ID:kDTDGZXA ひでぇよ。・゚・(ノД`)・゚・。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/110
111: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/04/08(木) 21:57:02 ID:BoR9qFuf よーやく規制解除された。 >>107-108 ヒデェけどGJ http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/111
112: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/04/09(金) 15:39:19 ID:g2Fr+fGT 肝心のレイーポシーンカットなんて酷い。・゚・(ノД`)・゚・。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/112
113: 名無しさん@ピンキー [sage] 2010/04/09(金) 19:31:36 ID:I1WmQBj3 そっちかよ! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/113
114: 不安と、日常 [sage] 2010/04/10(土) 21:39:10 ID:iXQ73R+A 久々に短いのを書きました。相変わらずエロなしです。 なんとなく、未来は夏以外は家の中ではジャージで 過ごしてるんじゃないかという気がします。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/114
115: 不安と、日常 [sage] 2010/04/10(土) 21:40:12 ID:iXQ73R+A 『おねえちゃん、あのね』 何? 悠貴、どうしたの? 『ぼく、もう行かなきゃならないんだ』 え? 悠貴、どこか行っちゃうの? 『おねえちゃん、ごめんね。一人にして、ごめんね』 何、言ってるの? やだよ悠貴、行かないで。 『おねえちゃん、元気でね』 悠貴、やだよ。悠貴。悠貴。やだ。やだ。悠貴! http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/115
116: 不安と、日常 [sage] 2010/04/10(土) 21:40:51 ID:iXQ73R+A 「いやああああああ!」 絶叫と共に起き上がり、未来は二段ベッドの天井に頭を激突させた。ゴン!という鈍い 衝撃音が響き渡り、たちまち脳天が激痛に襲われ、意識が一気に覚醒する。 「いたた……」 未来は手で頭を押さえて痛みに耐える。だが、夢から覚めて意識が明瞭になった後でも、 たった今見ていた悪夢から感じた不安は、消え去りはしなかった。 「あははははは、お姉ちゃん、頭ぶつけてる」 上方から、悠貴の楽しげな声が降ってきた。上段ベッドから顔を覗かせて、未来を 指で指して楽しげに笑っている。チュンチュン、とスズメが鳴く声が聞こえた。 カーテンの隙間から、朝日が差し込んでいる。時計を見ると、朝の6時を少し回った ところだった。いつも通りの、普通の朝だ。 「お姉ちゃんすごい声出してたよ、やだあー、もうほんとやだあーって、ふひひ」 「……悠貴……」 笑っている悠貴の顔を見上げながら、未来は悠貴の名前をつぶやく。悠貴は、ちゃんと そこにいた。普段ならこんなに馬鹿にされたら腹を立てて何か言い返すのに、全然そんな ことをしようとは思えない。悠貴の名前以外に、何も言葉が出てこない。胸から温かいもの が込み上げてくる。 「お姉ちゃん……?」 悠貴は急に心配そうな表情に変わって、未来の顔を見守っていた。悠貴の様子の変化に 気付いて初めて、未来は自分が涙を流していることに気が付いた。悠貴の前で泣いてしまうなんて、 と不覚を恥じる感情すら湧いてこなかった。 「大丈夫? 頭、痛いの?」 言われて、未来はまだ自分が手で頭を押さえていたことに気が付いた。頭の痛みは、 もうとっくに引いている。下ろした手で涙を拭うと、ようやくあの悪夢から解放された ような気がした。 「ううん、なんでもない。ちょっと寝ぼけてただけ。悠貴、歯、磨こ」 5月の、ある朝の出来事だった。ハンガーにかけられたセーラー服を、確認する。 未来が中学生になってから、まだ一ヶ月だ。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/116
117: 不安と、日常 [sage] 2010/04/10(土) 21:41:34 ID:iXQ73R+A 「お姉ちゃん」 「何?」 「手繋いだままじゃ、歯、磨けないよ」 未来は洗面所までやって来るのに、悠貴と手を繋いでいた。どうして家の中を移動するのに 姉弟仲良く手を繋いでいなければならないのか、未来にもよくわからない。気が付いたら、 そうしていたのだった。未来は右手が空いているので手を繋いだままでも歯を磨けるが、 理不尽なことに、悠貴の方は左手しか空いていないのだった。 「……」 未来は所在なさげな顔で渋々と繋いだ手を放すと、歯ブラシをくわえたまま自分の部屋に 戻っていく。訝しげな表情で未来を見ていた悠貴だが、すぐに自分の歯ブラシを取って 歯磨き粉をつける。未来はすぐに戻ってきた。左手に、なぜかカエルの縫いぐるみを抱えていた。 そのまま、何事もなかったかのように歯を磨き続ける。 変なお姉ちゃん。悠貴の、率直な感想だった。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/117
118: 不安と、日常 [sage] 2010/04/10(土) 21:42:06 ID:iXQ73R+A その日の午後。学校から帰宅した未来を、悠貴の明るい声が出迎えた。 「お姉ちゃん、お帰り!」 「んー」 テンションの低いおざなりな挨拶を返す。まるっきり普段通りの未来だった。 「お姉ちゃん、一緒にゲームしよ!」 「えー」 未来はゲームがあまり好きではない。前に悠貴に付き合ってやってみたら、悠貴に 違う違う、そうじゃない、と口うるさくダメ出しをされて、それ以来ゲームには 触る気にもなれないのだった。 「やだ。あたしはこれから宿題やるから」 冷たく言い放ち、自分の部屋に行こうとする未来。学校で大量の宿題を言い渡されて、 未来は憂鬱な気分になっていた。とても悠貴の相手をしているような気分ではない。 「えー、宿題なんて後でもいいじゃん」 「こういうのはやる気のあるうちにやらないとダメなの。悠貴はいいよねー、気楽で」 そのまま自分の部屋に入って、パタンとドアを閉じる。一人寂しく居間に残される悠貴。 中学受験の準備を始めた頃から、未来は悠貴に向かって「悠貴はいいよねー」と言うのが 口癖のようになっていた。悠貴は、未来にこう言われるのが嫌いだった。確かに未来は 悠貴と比べたら受験などでずっと強いストレスを感じてきたのだろうし、悠貴も姉に 気を遣って遊んでもらうのを我慢してきた。でも、それで感情まで納得するかというと、 また別の話だ。 このとき、悠貴の頭にある考えが浮かんだ。未来にすげなくされたことで、悠貴の 我慢のリミッターは、少々緩くなっていた。 セーラー服からジャージに着替えて、未来は真面目に宿題に取り組んでいた。しかし、 まったくはかどらない。悠貴が居間でゲームをしている音が、やたら耳に障る。 唐突に、今朝に見た夢の内容が、脳裏に甦った。悠貴が、いなくなってしまう夢。 そんなこと、考えたこともなかった。悠貴が生まれてから、ずっと一緒に暮らしてきた。 毎日、当たり前のように一緒だった。もし本当に悠貴がいなくなったら、いったい どうなってしまうんだろう。 は! バカバカしい! 悠貴がいなくなるわけないじゃん! いっつも、お姉ちゃんお姉ちゃんて、うざったいのにさ! 思い直して宿題に向き合おうとするものの、再度浮上してきた不安は簡単には 消え去ってはくれなかった。何度も悠貴のいる居間の方角に目をやってしまう。 相変わらず、宿題にはまったく集中できない。気分転換でもした方がいいのだろうか。 「……確か、冷蔵庫にプリン残ってたよね」 決して、悠貴の顔を見に行くわけではない。未来は思いつつ、居間に向かうために 席を立った。 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/118
119: 不安と、日常 [sage] 2010/04/10(土) 21:43:41 ID:iXQ73R+A 「あ、お姉ちゃん」 居間では悠貴が相変わらずゲームをやっていた。ちらりと悠貴の顔を見ると、 さきほど自分が感じていた不安が、本当にバカバカしくなった。悠貴を無視して、 冷蔵庫の扉を開ける。そしてプリンの姿を探して視線を這わせるが、見当たらない。 「悠貴ー、まだプリン二個残ってたよね? あたしの分と悠貴の分」 「さ、さあ……一個はさっきぼくが食べたけど……」 未来の質問に対し、珍しく不審な返答をする悠貴。悠貴は嘘が下手だ。空々しい ことを言えば、すぐにわかる。未来も、伊達に長年悠貴の姉をやっていない。 「ねえ、悠貴」 「な、何?」 「どうしてゴミ箱にプリンのカップが二つもあるのかなー?」 未来のわざとらしい明るい口調に、悠貴は恐怖を覚えた。未来が不機嫌で、すぐ 怒るのにはもう慣れている。しかし、笑顔の裏に見える怒りというものには、そうそう お目にかかるものではない。普段なら自分が悪いと思ったらすぐ謝る悠貴だが、 未来の表情と口調に平静を失った悠貴は、らしくもない言い訳を試みた。 「だ、だってさ、帰ってすぐ食べなかったから、お姉ちゃんいらないのかなーって」 もちろん、状況は全く改善されなかった。悠貴は思わず腰を浮かし、この場から 逃げ出す体勢を取った。悠貴が動いたのは、未来が一歩目を踏み出すのと同時だった。 「悠貴! 待ちなさい!」 「わあああっ! ごめんなさい!」 悠貴を追いかけようとした未来だったが、突然、足の小指に激痛が走って、 動きが止まった。キッチンカウンターの角に、足の小指を強打したのだ。 「―――ッ! 〜〜〜〜っっっ!」 http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/119
120: 不安と、日常 [sage] 2010/04/10(土) 21:44:12 ID:iXQ73R+A ものすごい勢いでうずくまり、足の小指を押さえる未来。思わず涙が込み上げてくる ほどの痛みだった。それを見た悠貴は、自分の犯した罪も忘れて、腹を抱えて笑い出す。 「あはははは、今すごい音したよ、ゴンッ!って、ふひひひ」 ひとしきり笑い転げた悠貴だったが、未来がなかなか顔を上げずにいつまでも うずくまったままなので、少し不安になって笑い声を潜めていった。しばしの間、 居間が沈黙に包まれる。やがて悠貴は恐る恐る未来に近づいていき、心配そうな顔で 声をかけた。 「お、お姉ちゃん……大丈夫?」 そのとき、未来が素早く動いた。立ち上がると同時に回り込むような鮮やかな動きで、 悠貴にヘッドロックを極める。 「つーかまえた〜」 「い、いたいいたい! ずるいよ、お姉ちゃん!」 悠貴の言うことには耳も貸さずに、ギリギリと締め上げる。 「やかましい! プリンの恨み、思い知りなさい!」 「わあああ、ごめん、お姉ちゃん、ごめんなさい!」 「あと、あたしの足の恨みも!」 「いたいいたい、お姉ちゃん、それぼくのせいじゃないじゃん!」 「はあ〜〜?」 未来はヘッドロックを解除すると、今度は悠貴の頬を両手で掴んで、口を広げるように 引っ張った。 「そんなことを言うのはこの口かー? あたしのプリンを食べちゃったこの口かー!?」 「ひたい、ひたい、おねえひゃん、ゆるひてー」 結局この日、未来がこれ以上宿題に手をつけることは、ついになかった。 おわり http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265943490/120
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