[過去ログ] 夏目友人帳でエロパロ (885レス)
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682: 2009/12/23(水)00:02 ID:kf9YihGI(1/10) AAS
頭だけ投下しておきます。需要あったら続きます
―その壱―
「綺麗だなあ…」思わず口にした言葉にタキがため息混じりに答える。
「ほんとうに…」
二人(と一匹)は冬の海沿いを走るローカル線に揺られていた。雪こそ降っていないが、冷えた空気が足元に忍んでくる。
車窓は見渡す限り海で、澄んだ空気を透して陽光を反射し光る様がとても美しく、夏目もタキも飽きずに眺めている。
タキの祖父の遺した書物にどうやら夏目の祖母、レイコに関する(と思われる)記述があり、その場所へと向かう道中なのだ。
省21
683: 2009/12/23(水)00:03 ID:kf9YihGI(2/10) AAS
―その弐―
「ようこそいらっしゃいました。時期外れでして賑わってはございませんが、お部屋と食事、温泉はゆったりとお楽しみいただけるようになっております。どうぞごゆっくり」
仲居さんに案内された部屋は広く、やはり窓から海が見渡せるようになっていた。部屋の中は暖かい。
洗面所の鏡で首筋を確認したが何ともなかった。
「…気のせいか。ところでタキ。聞きたいんだけれど」
「何かしら?」
「どうして君の荷物もここにあるんだ?」
「だって同じ部屋だもの」「…まさか一部屋しか予約しなかった、とか…」
「私達まだ高校生よ?バイトもしていないのに一人一部屋なんて贅沢出来ないわ」
夏目の顔がさーっと青くなる。「宿の人に言ってもう一部屋用意してもらってくる!」
省15
684: 2009/12/23(水)00:05 ID:kf9YihGI(3/10) AAS
―その参―
夜半、タキはふと目を覚ました。
「(何かしら…体が重い…?)」頬にさらりと何かが触れる。闇に慣れてきた目を凝らすと、息がかかる程間近に夏目の顔があった。「(夏目君!?…何この状況?)」
障子越しに差す月明かりが夏目の整った顔をぼんやりと照らし、瞳が銀色にきらめく。思わず見惚れていると、ふいに夏目の唇が首筋に触れた。そのまま胸元の方へ舌でなぞられる。浴衣の襟がはだけられようとする―
「きゃあああっ!」
タキは思いっきり夏目の顔面を殴ってしまった。拳が痛い。
「うう…痛ってぇ…何だ…?ニャンコ先生か…?」
顔を押さえたままの夏目が身を起こす。指の隙間からのぞく瞳はいつもの色だった。
「夏目君、ごっ、ごめん!つい条件反射でっ…」
「え?今オレを殴ったのはタキ?」
省21
685: 2009/12/23(水)10:20 ID:kf9YihGI(4/10) AAS
―その四―
風がおさまった部屋の隅に座っていたのは、艶々と銀色の髪をなびかせた女だった。
「むう、妖か…?どこから入った?」
「そのお声は斑様ですね…。お初にお目にかかります、明石と申します。海辺からずっとそちらの方についてきておりました」
「海辺から…?あの時か!」
首筋の痛みを思い出す。
「おい先生…用心棒はどうなっているんだ…?」
「邪気が感じられなかったのだ、私だって暇を持て余しているわけではないっ」
「まあまあ、夏目君も猫ちゃんも、まずは何が目的なのか教えてもらいましょう」
タキが言う。そのままでは彼女に明石は見えないので、部屋に広げた紙の上に陣を描いたのだ。
省20
686: 2009/12/23(水)10:25 ID:kf9YihGI(5/10) AAS
―その伍―
「ニャンコ先生!何か他に方法を知らないか?!」
「知るものか。タキに頼めばいいだろうが」
「…っ!そんな事頼めるわけがないだろうっ!」
祖母の事が知りたくて遠くまで付き合って貰ったうえに、呪いを解きたいから身を任せてくれなどと勝手な言い分だ。
それに、タキだって普通の女の子で、最初はちゃんとしかるべき手順を踏んで好きな人と、と思うのが当然だろう。
「(おれは一体どうすれば…)そうだ!ヒノエ!ヒノエなら何か分かるかもしれない」
顔面蒼白で焦りまくる夏目の手を誰かが握った。
「夏目君、私に手伝わせて頂戴」
タキの顔が間近にある。頬はまだ赤いが、そのまっすぐな眼差しで夏目は自分が落ち着くのがわかった。
省21
687: 2009/12/23(水)10:27 ID:kf9YihGI(6/10) AAS
―その禄―
電気が消され、部屋はまた窓からの月光だけで蒼白く照らされている。
「…タキ」
「ここにいるわ」
窓際の布団の上に、きちんと正座した輪郭が見てとれた。
ゆっくりと近づき、少し離れた畳の上に座ると、タキが口を開いた。
「…さっき、言わなかったことがあるの」
「…うん」
「こんな状況で伝えるのはとても不本意なんだけれど。それに、卑怯なことに思えて。でもやっぱり言わせてね、答えはいらないから」
「…うん」
省23
688: 2009/12/23(水)10:29 ID:kf9YihGI(7/10) AAS
―その七―
「んっ…な…なつめくんっ…」
快感と恥ずかしさが入り混じっているのだろう、タキの頬が紅潮していく。
夏目はタキの首と腰に腕をまわし布団に押し倒した。露な胸が月明かりに仄白く光る。
邪魔な帯をゆっくりと解き、浴衣を全て脱がせ、恥ずかしがるタキを見つめる。
「タキ、とても綺麗だよ」「夏目君…」
「貴志でいいよ、透」
「…たかっ…あっ」
みなまで言わせず、腰骨から内股に舌を這わせつつ下着を下ろして足を開かせる。夏目は自分の手際よさが信じられなかったが、
「(…これが百戦錬磨か)」心の中で苦笑する。
省35
689(1): 2009/12/23(水)10:30 ID:kf9YihGI(8/10) AAS
投下しちゃいました
目障りだったらすみません…
693: 2009/12/23(水)23:12 ID:kf9YihGI(9/10) AAS
>>690
レスありがとうございます、嬉しいです
sage忘れてました、スミマセン
>>691
その部分の描写、余計な気がして(その禄の告白シーンの印象が強くなるかと思って)推敲段階で削ってました。
お気に召さないかもしれませんが、推敲前投下してみますね
694(1): 2009/12/23(水)23:14 ID:kf9YihGI(10/10) AAS
―その弐―(推敲前・タキ描写多いです)
最後、タキがちょっと「あかく〜」の国府化してます
「ようこそいらっしゃいました。時期外れでして賑わってはございませんが、お部屋と食事、温泉はゆったりとお楽しみいただけるようになっております。どうぞごゆっくり」
仲居さんに案内された部屋は広く、やはり窓から海が見渡せるようになっていた。部屋の中は暖かい。
先生はさっそく座卓の上の茶菓子に手を伸ばし、タキにお茶を入れてもらっている。
「夏目君!大変!」
タキが突然声をあげた。
「どうした!?」
「テレビがあるわ!100円入れないと動かないタイプよ!見なくちゃ!」
「…そ、そうか…」
省40
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