[過去ログ] とある魔術の禁書目録 7フラグ目 (911レス)
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8: 2007/12/10(月)14:13 ID:JSZw8ued(4/11) AAS
上条にピッタリくっついて離れない少女の名は、
「黒子っ!? こんなところで何してんの!?」
そう、白井黒子だった。

正直、いきなり上条が倒れたのには驚いた。
助け起こそうと思ったら背中に女の子がくっついてるし。
軽い嫉妬を覚えた。
気付いてすぐに振り払ったが。
(……駄目ね…最近ますますもって感情に制御が効かなくなってきている…)
少しだけ目を伏せて吹寄は小さく深呼吸。
気分と感情を鎮め、改めて上条と少女を見る。
よく見ると背中に張り付いている少女には見覚えがあった。
(…初めて会ったのはプールの時よね…あの時は全然こんな風じゃなかったのに…)
こんな風、とは上条少年にべったりと懐いている状態のことである。

いいな、羨ましい…。

思わずもれる感情のカケラ。
自分がこんなに嫉妬深いとは思っても見なかった。
これでは、もし上条が誰かと付き合い始めたらどうにかなってしまうかもしれない。
大袈裟だ、と理性が否定する。
だが、感情はそれを認めない。
バラバラになってしまいそうだ。
今まで、こんなにも理性と感情がせめぎあったことはなかったのに。
いつもなら、理性で感情を簡単に捩伏ることができたのだ。

しかし、今はどうだ?

少年と関わりを持てば持つほど感情の力は強くなっていく。
一度、押さえられなくなったそれが溢れ出したことがある。
無理矢理に少年の唇を奪った、あの時だ。
そのあと、うれしかった反面、あんな行動に出ては少年に嫌われてしまうのではないかと、とても怖かった。
翌日顔を合わせた際のあまりの変調の無さに、少しだけ怒りを覚えたのだが。
彼の側にいたいと思う。
これは確かなことだ。
彼に心惹かれていることは確実なのだから。
独占、したいとも思う。
彼の周りには常に女性の姿がある。
何故か集まってくるのだ。
自分もその一人なのだという自覚もある。
しかし、

それでも良いかも…。

そう思ったことも、一度や二度ではない。
最初の頃はただ一緒に居られればそれだけでよかった。
脅かされることのない安全地帯。
彼の方へ踏み込まなければ、そこから外へ出ようとしなければ、決して壊れることのない関係。
けれど、吹寄はその領域に居続けることは出来なかった。
ふとした瞬間に向けられる彼の笑顔。
優しい言葉。
すっ、と何も言わずに助けてくれる。
彼と居れば居るほど、どんどん彼に魅了されていく。
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