[過去ログ] サムスピ総合エロ萌えSS 4 (538レス)
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142: 新人567 2007/04/16(月)00:21 ID:78/EjKaQ(1/13) AAS
スイマセン。今までネットが全く繋がらなくて、つい先程ネットが直りました。
うむむ。自分も中々書く時間が大幅に少ないため、中々顔を出す事が出来ません<汗
出来る限り最後まで書きあげるように努力します。
143: 新人567 2007/04/16(月)00:22 ID:78/EjKaQ(2/13) AAS
不幸になる人は、自分の喜びばかりを考えている
人を喜ばせることを考えなさい、その憂鬱は消える  BYアルフレッド・アドラー

原作 陸捨肆様「リムルル」より
サムライスピリッツ外伝 もうひとつの物語
第十四話「気配」

コンルの元に戻ってきた。どうもまだ気が付いていないみたいなのでコンルの肩を揺さぶった。
ゆりかごの様に左右に揺れながら、ゆっくりとコンルが目を開ける。そして見た。
ユウキを見た瞬間分かった。
そこにいたのは笑顔のユウキではなかった。がっくりと肩を落とした感じであった。
恐らく・・・
省17
144: 新人567 2007/04/16(月)00:23 ID:78/EjKaQ(3/13) AAS
「微かですがリムルルの気配がしました」
「ホント?」
早歩きで駆け出しながら気配のした方向へと突き進む。それは、自分が先程コウタ先輩と出会った道の流れであった。
右、左と顔をキョロキョロしながら動き回るコンル。それはさながら迷子の子供を捜す母親のようだ。
ふと、コンルが立ち止まった。そして立ち止まった場所を見渡した。
ユウキが少し遅れて到着した。あまりに早く動くので中々追い付けない。
「ここで気配がしたのですが、今は徐々に消え始めています」
思わず、ユウキは唖然とした。コンルが立ち止まった場所。

(コウタ先輩がいた下着売り場じゃないか)

女性陣の下着が置かれているのをまじまじと見てしまったユウキの顔が赤くなる。
省20
145: 新人567 2007/04/16(月)00:24 ID:78/EjKaQ(4/13) AAS
さすがのユウキも度肝を抜かれたかのように、腰を抜かしそうになった。
それを最初に言ってもらわないと。
ユウキにしてもリムルルは一人でずっと迷子になっていると思っていた為にずっと一人ぼっちの女性を探し続けていた。
取り敢えず、また、話がややこしくなりそうだから、今は、どうやってその男性を託したかは考えない事にしよう。
恐らく、コンルが託した男性なら大丈夫だろう。多分・・・・
「コンル!それは最高の手掛かりだよ。で、その男性はどんな・・・」
しかし、折角の手掛かりを思い出したのに再びコンルが首を振った。
「ごめんなさい、私も名前は分からないのです。特徴もこの時代の服装でしたので、どのように説明すればよいか・・・顔を見れば思い出すのですが・・・」
ユウキが残念そうに首を傾けた。コンルも申し訳なさそうに俯いて小さな溜息をついた。
「手掛かりは男性・・・」
省15
146: 新人567 2007/04/16(月)00:25 ID:78/EjKaQ(5/13) AAS
何も考えないコンルを自分の体から引き離す。
「あっ・・・」
思わず、コンルが声を上げた。ユウキが困ったように顔をしかめる。
「それに万が一リムルルに手を出そうとしてもきっと返り討ちに遭いますよ。子供の頃から護身術みたいなものは身に付けていますから」
コンルが笑って答える。それはさながら楽しそうな話し方である。

(護身術か・・・コンル本人は、俺に体を見られただけだと思い込んでるはずだから、
そんな無防備なコンルの体を色々と触った自分は、ばれたら半殺しじゃ済まないだろう)

まずは、リムルルと一緒にいる男性に敵意はない事だけは分かった。さて、問題はここからどうやってリムルルを探し出すか。
その男性が分からない以上どうしようもない。
コンルの元に歩みよろうとした瞬間、再びコンルが膝をついた。
省9
147: 新人567 2007/04/16(月)00:26 ID:78/EjKaQ(6/13) AAS
さっきまで手で鼻を押さえていたコンルの肩をさする。しばらく辛そうな顔をしていたが外の空気を吸う度に元気を取り戻していく。
「はい、もう大丈夫ですよ。ご迷惑ばかりかけてごめんなさい」
「大丈夫、気にしなくていいから。俺の方こそリムルルを見つけられなくてゴメン」
「いえ、気配がしただけでも無事だと言う事がはっきりしましたので気になさらないで下さい」
ふと、コンルが横を見た。そしてそこに書かれている建物の看板を見た。
「あら?」
何かをまじまじと見ていたのでコンルの見た方向をのぞいて見た。
「江戸は富くじ、そして今は宝くじ、よってらっしゃい、買ってらっしゃい」と、書いてある。
「この時代にも富くじと呼ばれるものがあったのですね」
「まあ、今は宝くじって名を改めているけどね」
省13
148: 新人567 2007/04/16(月)00:26 ID:78/EjKaQ(7/13) AAS
「さすがに2000両(但し、実際は1両=1円ではない)の小判を出されてもここじゃあ、かさばって困るだけだしね」
10枚のうち5枚をコンルに手渡す。コンルが不思議そうにこちらを見ている。
「いきなり、渡されてもどうすればいいか分かりませんよ」
当然の返事が当たり前のように返ってきた。
「えっと、とりあえず、「壱」「弐」「参」「肆」「伍」の五つの数字があるでしょ」
「はい」
「それを全部削るだけでいいから、当たりかはずれかは調べてあげるから。ちなみにこれで削ってね」
ユウキが簡単な削り方をコンルに見せる。こうやるんだよと言わんばかりに。
納得したコンルに、削る為の5円玉を渡す。それをまじまじと眺める。
(この丸い穴の開いたお金、まるで私達の時代にいた銭を投げて悪党を退治する正義の味方を思い出しますね)
省15
149: 新人567 2007/04/16(月)00:27 ID:78/EjKaQ(8/13) AAS
などと、考えているうちにコンルが削り終えたみたいだ。きょろきょろと困った素振りを見せる。
「その人の見てあげてもらえないですか?ほら、店の人に渡してあげて」
コンルが店の人に届くように渡した。店の人が一枚一枚丁寧に確認をしている。
途端にガタガタと店の人が震え始めた。一枚一枚、まるで健康診断で余命を宣告されたかのような・・・
「あの驚きはまさか一等でも当てたのか?」
「ユウキさん。私にはそんな運なんてありません。賭け事何て程遠い時代に生きてますから」
途端に、静寂を一瞬でかき消す五月蝿い鐘の音がなった。実際には店員がそこに置いてあるベルを鳴らしただけなのだが。
「おめでとう、1等当たったよ!」
「えっ?」
コンルが声を詰まらせる。ユウキは唖然とする。
省9
150: 新人567 2007/04/16(月)00:28 ID:78/EjKaQ(9/13) AAS
「いきなり言われても使い道なんて・・・思い付かない」
店員がコンルにご祝儀袋で手渡す。
「一等が十万だから五枚分で五十万。もってけ泥棒」
「私、泥棒ではありません」
例えすら真に受けてしまうコンル。泥棒と呼ばれて余程悲しかったのか視線をユウキに向ける。
「その、何かを求めるような目をしないでね・・・」

その後、その宝くじ売り場は大繁盛する事になったらしい。看板には「幸運の女神。一等を買い占める」と・・・
ただ、実際その店で買うと当たるのかどうかは俺も知らない・・・

第十六話「大金の行方」
「はい、私からユウキさんへの贈り物です。仮に私が持っていても使い方なんて分かりませんから」
省6
151: 新人567 2007/04/16(月)00:29 ID:78/EjKaQ(10/13) AAS
アダルト雑誌で男性が女性の吐息にハァハァする理由がなんとなく分かった。
「折角だから、コンルに一つ自然が綺麗な所を見せてあげようかな」
「是非、見せて下さい」
じゃあ、バイクに乗ってと声を掛けようと思った時だった。ショッピングモールの十メートルくらい先で何か声が聞こえた。
「赤い羽根共同募金にご協力下さい」
街頭募金・・・恵まれない子供の為に。そういう事は全く気にしていなかったユウキ。
福祉やボランティア関係を勉強してるわけではなかったから当然といえば当然だが。さらに、人生において一度も募金した事はない。
「あれは何ですか?」
若い男女が何やら箱を持ちながら道行く人々に声を掛けていく。まじまじと見つめながら箱の中身を気にするコンル。
「あの箱の中には何が入っているのですか?」
省12
152: 新人567 2007/04/16(月)01:03 ID:78/EjKaQ(11/13) AAS
(ユウキさん、凄く勇ましいと思ったのですが・・・数字で例えると「49の男らしさと1の金銭の誘惑」に負けましたね)
あえて、嫌味もこぼさず黙って見守るコンル。元々誕生日の贈り物であげているので嫌味を言う事自体間違えていると思ったからだ。
そのかわり、わざとらしく白い息を吐いた。はっきりと人の目に映るくらい白い息を。
募金の女性達は普段ありえない大金に最初は驚いたが感謝の気持ちを込めて頭を下げる。
中には49万の大金を寄付してくれた男性に感激して、しくしくと泣き出す女性もいた。
お礼に手ごろな赤い羽根を二枚受け取る。その場を後にしてバイクの置いてある所に歩き出す。
バイクの前でコンルを呼び寄せる。何事か分からず、ユウキの元に近付く。そっとユウキが赤い羽根を取り出した。
「折角だから、胸に付けてあげるよ。元々これはそういう飾りみたいなものだから。取り敢えず動かないでね」
そっとコンルの胸ポケット部分を軽く掴み針を通し、軽い調整をしてから出来たよと伝える。
「似合いますか?」
省2
153: 新人567 2007/04/16(月)01:04 ID:78/EjKaQ(12/13) AAS
「ふふ、有難うございます。じゃあ、私もユウキさんに付けてあげますね。先程の羽を下さい」
自分から手を差し出してきたコンルにもう一枚の羽を手渡す。
(何か照れるなあ・・・)
コンルも同じ様にユウキの右胸に針をそのまま・・・

突き刺した!!!

その瞬間、ユウキの衣服を貫通し直接、胸へと針が数ミリ程刺さったのである。
それは腕に注射を刺し、中々抜き取って貰えない様な状況であった。
脳に痛みを伝え、体がそれを認識し、悲鳴を上げるようにと命令される。
「痛ってええええええええっ!!!」
「きゃああああっ???ユウキさん?」
省7
154: 新人567 2007/04/16(月)01:05 ID:78/EjKaQ(13/13) AAS
以上です。それでは失礼します。
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