[過去ログ] サムスピ総合エロ萌えSS 4 (538レス)
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144: 新人567 2007/04/16(月)00:23 ID:78/EjKaQ(3/13) AAS
「微かですがリムルルの気配がしました」
「ホント?」
早歩きで駆け出しながら気配のした方向へと突き進む。それは、自分が先程コウタ先輩と出会った道の流れであった。
右、左と顔をキョロキョロしながら動き回るコンル。それはさながら迷子の子供を捜す母親のようだ。
ふと、コンルが立ち止まった。そして立ち止まった場所を見渡した。
ユウキが少し遅れて到着した。あまりに早く動くので中々追い付けない。
「ここで気配がしたのですが、今は徐々に消え始めています」
思わず、ユウキは唖然とした。コンルが立ち止まった場所。
(コウタ先輩がいた下着売り場じゃないか)
女性陣の下着が置かれているのをまじまじと見てしまったユウキの顔が赤くなる。
「何でリムルルがこんな所に?」
コンルに問い掛けた。胸を押さえながら、白い息を一度だけ吐いた後、言った。
「それは私にも分かりません。しかしここにいたのは間違いありません」
「どうも、少しばかり遅かったみたいだね。まだ気配はする?」
その質問とは裏腹に、残念そうに首を横に振った。
「駄目です。気配がどんどん消えていきます。恐らく、この周辺にはもういないでしょう」
収穫はここまでか。リムルルって言う娘はここで下着でも買おうとしてたのだろうか?
しかし、現代のお金も持っているはずがないのにどうやって?
「くそっ!せめてリムルルが誰かと一緒にいれば・・・」
ユウキが悔しそうに拳を握り締める。
(誰か・・・・)
またコンルの体に衝撃的な何かが走った。思わず掠れた声がコンルの喉から零れ落ちる。
「あ・・・あ・・・・」
まともな声も出ないまま、不器用な声。それでも無理矢理に、必死で声を上げた。
「私・・・私ユウキさんに・・・・」
その慌てふためいた声。まるで重要な何かを言い忘れてたかのように。
すっとユウキの顔を見据えた。びっくりしたような顔でコンルを覗き込む。
「ユウキさんに大事な事を話していませんでした・・・」
「何を?」
「私、リムルルをある男性に託したんです。だからリムルルは一人ではないはずなんです」
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