[過去ログ] ホモエロ小説を書くスレ一ページ目 (309レス)
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(1): 2007/12/25(火)22:19 ID:JkTMj42a(1/54) AAS
ここはホモエロ小説を書くスレです。 sage進行でお願します。
内容はホモエロ的要素があるなら何でもOKです。
冒頭に
【作品名】
【作者名】
【作品の説明】
を簡潔に記して下さい。
個人の趣向に著しく偏ったものについては但し書きをお願します。
技術向上の為、作品を読んだ人は感想を書いてあげると尚良いと思います。
※このスレの利用は利用者の良識にお任せしています。
2: 2007/12/25(火)22:27 ID:JkTMj42a(2/54) AAS
やあやあ。
まあ読んでくれ。
【作品名】bitter
【作者名】sweet
【作品の説明】主人公が不思議な雰囲気の友人に惹かれていく。
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(1): 2007/12/25(火)22:28 ID:JkTMj42a(3/54) AAS
言っとくが俺はホモでは無い。
クリスマス。
彼女の居ない俺は一人暮らしのダチの家に遊びに行った。
ダチにも彼女は居ない。
奴は不思議な雰囲気の男だった。
4: 2007/12/25(火)22:29 ID:JkTMj42a(4/54) AAS
ダチは優しくて頼れる奴だった。
面倒見が良く、その上押し付けがましくなくて人当たりが良い。
俺よりはがたいが良かった。
長いまつげが印象的だ。
5: sweet 2007/12/25(火)22:29 ID:JkTMj42a(5/54) AAS
ダチからは何故か良い匂いがする。
男のくせに男臭いのとは違う、そう、不思議な香りだ。

奴の部屋に遊びに行って、奴が扉の隙間から顔を覗かせた時も同じ、
鼻腔に漂ういつもの香り。
6: sweet 2007/12/25(火)22:30 ID:JkTMj42a(6/54) AAS
奴は歯−白くて良い歯並びの−を見せながらにかっと笑う。
俺を部屋の中に誘う。

俺はこの屈託の無い笑顔が好きだ。
7: sweet 2007/12/25(火)22:31 ID:JkTMj42a(7/54) AAS
部屋に上がると暗闇の中、奴の背中が見える。
奴の背中は広くて大きい。
俺が手に下げたコンビニのビニール袋のさらさらという音を立てると
それに気付いて、俺の手から貰うダチ。
中には缶ビールやらチューハイやら、酒の類が入っている。
冷たい缶の回りには水滴が滴っている、それが廊下に落ちる。
手渡しした瞬間に手が触れてしまったが、奴は気が付かなかった様だ。
俺は靴を脱いで中に、入る。
8: sweet 2007/12/25(火)22:31 ID:JkTMj42a(8/54) AAS
こんな事があった。
バイト先で俺がミスってしまった時に、
ダチは真っ先に店長に頭を下げてくれた。
お陰で俺はまだそのバイト先に居続ける事が出来る。
あの時の必死な横顔と声は、今でも脳裏に焼き付いて離れる事が無い。
9: sweet 2007/12/25(火)22:32 ID:JkTMj42a(9/54) AAS
部屋の中の様子は整然としていた。
シルバーの家具で統一されていて、ベッドとパソコン、
それからキッチンと風呂場とトイレ。
奴は俺をコタツに案内すると、先に飲んでるよう指示する。
CDラックにはJ-ROCKのCDがきちんと収まっていた。
こういうのが好きなのか…。
10: sweet 2007/12/25(火)22:32 ID:JkTMj42a(10/54) AAS
キッチンを見やると奴は何やらリンゴを剥いていた。
器用に、手際よくリンゴがカットされていく。
鮮やかな手つきだ。
普段からこんな風にキッチンに立っているのだろうか。
白くて細長い手が真っ赤なリンゴと包丁の柄を包んでいる。
伏せられた目から長いまつげが伸びている。
奴はシャツのボタンを数個開けていて、腕まくりをしていた。
白い首筋が覗く。
11: sweet 2007/12/25(火)22:33 ID:JkTMj42a(11/54) AAS
普段から何かと面倒を見てくれるダチだった。
世話を焼くのが好きなのだろう。
だらしの無い俺は奴が居なければきっと
一人では何も出来ない。
バイト先でのミスの時もそうだった。
12: sweet 2007/12/25(火)22:33 ID:JkTMj42a(12/54) AAS
ミスの後も何かとフォローしてくれた。
励ましや慰めや叱咤激励、色々な感情が入り混じった言葉を聞かせてくれた。
その時だった。
俺が奴の香りに気が付いたのは。
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(1): sweet 2007/12/25(火)22:34 ID:JkTMj42a(13/54) AAS
奴は俺より少し背が高く、髪の毛は黒だ。
丹精な顔立ちで、目は切れ長のいわゆる男前である。
鼻筋が通っていて、俺は特に奴の首筋が綺麗だと思っている。
顎から喉仏のラインがざっくりしているようで流麗だ。
それが俺を励ます時に肩を抱かれた際、目の前にあった。
14: sweet 2007/12/25(火)22:36 ID:JkTMj42a(14/54) AAS
鼻を擽るような、くすぐったいような、甘いような酸っぱいような、
そんな匂いが俺の方へ香っていた。
同じか似た様な香りを嗅いだ時に、俺はいつもその時の事を脳裏に
思い浮かべてしまうようになってしまった。
何時でもその時の映像が鮮烈に目の前に浮かんでしまう。
そして俺は何故か−本当に何故か−勃起してしまうのだ。
15: sweet 2007/12/25(火)22:37 ID:JkTMj42a(15/54) AAS
俺は勃起しないように留意しながらも奴のことを考えた。
俺には恋人が居ないが、奴にも居なかった。
考えてみれば、奴と己のセクシャリティについて深く語り合った事など無かった。
奴がそういう話題を避けるのが上手いのだろうか。
そんな気がする。
16: sweet 2007/12/25(火)22:37 ID:JkTMj42a(16/54) AAS
俺はノーマルだ。
普通に女が好きだし、女の裸を見れば当然立った。
奴は男前なのにどうして女の気配がしないのだろう。
どんな妄想をし、どんなオナニーをして、そしてどんなセックスをするのだろう。
俺は辺りに目を配った。
17: sweet 2007/12/25(火)22:38 ID:JkTMj42a(17/54) AAS
床に散らばっているようなものは何も無かった。
普通男の一人暮らしなら、下着の一枚ぐらい放ってあっても
おかしくは無いのに、まるで生活感がしないほど、床には何一つ落ちていなかった。
きちんと管理された綺麗な部屋だった。
当然だがおかずにしていそうなものも何も無い。
奴は掃除も洗濯も料理も、全て一人でこなしているらしかった。
部屋の内装もシルバーの家具で統一されていて落ち着きがあり、洒落ている。
俺は偶然この部屋に遊びに来る事になった訳で、急いで片付けた雰囲気も無かった。
奴はこの部屋で独り、一体何を考えて生活しているのか。
俺の興味と妄想は膨らむばかりだ。
18: sweet 2007/12/25(火)22:39 ID:JkTMj42a(18/54) AAS
出来たぞ。
突如声を掛けられた俺は思わず肩を跳ね上がらせてしまった。
いつの間にか開けてしまった俺の缶チューハイを見ながら奴は、
ペース早いな、と笑った。
綺麗にカットされたリンゴが出された。
俺はそれを頬張った。
19: sweet 2007/12/25(火)22:39 ID:JkTMj42a(19/54) AAS
こんなもんしかねえけど、と奴は鰯の煮つけを小皿に盛って目の前に差し出した。
中には梅の果肉が入っているのだろうか、覗き込むと微かに梅の香りがする。
奴は一仕事終えたようにコタツの中に入って来た。
冷蔵庫から持って来た缶類をテーブルの上に並べていく。
水滴がこたつのテーブルを濡らした。
手際良く食事の用意がなされた。
20: sweet 2007/12/25(火)22:39 ID:JkTMj42a(20/54) AAS
出された箸−奴も使っているのだろうか−で鰯を突付く。
小皿に少量盛って口に運ぶと、濃い味付けだった。
梅が鰯の臭みを取り除いているのだろう、俺は一口二口と口に運ぶ。
甘しょっぱいとでも言うのだろうか。味付けは濃かったが、
美味い。
酒の進む味だ。
美味いか?と聞かれれば、素直に美味い、と答えてしまう。
奴はまた綺麗な歯並びの白い歯を見せて屈託無く笑った。
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