なぜ教育現場は治外法権が成立しているのか 3rd (276レス)
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85: 2019/01/14(月)12:50 ID:hgOfFtJe(2/2) AAS
困った人々が一線を超えると……

 人の話を聞かない、嘘をつく、謝らない、見栄を張る、人のせいにして攻撃する、他者の事情や気持ちを想像できない……。読者が「こういう人いるいる。知ってる」と思ってしまうほどリアルでおなじみの困った人々。それが一線を超えると、人を傷つけて喜ぶ悪意になり、人を蝕む毒になる。
おなじみだからこそ杉村三郎の眼を通して描かれる家族の問題は、そのまま社会の姿となり、読者の物語となるのだ。

 宮部みゆきはそんな毒や悪意を解消する方法ではなく、それらに対処しきれずに傷つく側の姿を描いた。毒は、悪意は、存在する。なくせない。そんな世の中でも正しくありたいと願う側の姿を描いた。救えずとも寄り添う探偵を描いた。

 これは本シリーズすべてに通じるテーマである。

 毒や悪意と向き合うのはきつい。毒に毒されず、悪意に倒されずにいるにはどうすればいいのか。心優しき探偵が一緒に考えてくれる。そんな物語である。
省12
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