[過去ログ] 最新ソフトで棋士の指し手一致率を調査した結果 2 (1002レス)
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(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)06:58 ID:hnAsKu/o(1/11) AAS
>>108
実際に平均悪手というものがどういう数値でどういう挙動をするものか棋譜解析をしてみるとすぐに分かることだよ
こんな荒い数値で、Eloレートのように5点違うだけで順位が変わるプロ棋士の棋力をランキングできないんだよ
歴代棋士ならそんなもんかと思わせることができても、実際に現棋士に応用して平均悪手を試してみると一目瞭然になる
データ数が少ないからと逃げても誰も説得できない
あとで、2017年1月からの平均悪手の通算での順位と、データ数が多い羽生と藤井聡太の例をお見せするよ
二日制対局では羽生より渡辺が強かったのに、山下式平均悪手レートでは羽生のほうが267も強かったことになっている
これは勝率で82.3%が期待できる差だ
この一点だけでも平均悪手レートが使える代物でないことを指摘できる
更に、ロジックでも実験でも否定されたわけだから完全論破したことになる
省2
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(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)07:43 ID:hnAsKu/o(2/11) AAS
二日制タイトル戦では、渡辺は羽生よりEloレートで少なくとも40強かっただろう
山下レートでは逆に羽生が渡辺より260強かったことになっているので誤差は300ということになる
渡辺と羽生で300もの誤差が起きてしまう計算式で、300点の範囲に1位(渡辺1978)から38位(佐藤和俊1678まで)まで存在するプロ棋士の棋力の測定は無理だ
何度も「無理」を連呼しているが「無理だ」としか言いようがない
113: ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)08:59 ID:hnAsKu/o(3/11) AAS
一致率と平均悪手は何が違うのか
一致率88%と85%では倍率で1.03しか違わない
平均悪手は2回試行で20と30といったように1.5倍違う
1局の違いや、勝者と敗者となるともっと違う
一致率は最大でも100%と50%で2倍の範囲内に収まるが、平均悪手は20と60や100というように3倍、5倍が通常で、理論的には0から1000以上まで無限大となる
一致率ならデータ数を増やしていけばEloレーティングのような精度で棋力判定が可能だが、平均悪手ではいくらデータを増やしても期待できない
何より、平均悪手がプロ棋士の棋力と関係しているという理論的な根拠がない
悪手点が大きいか小さいかは正解を外した場合の結果でしかなく、それより何回正解したか(一致率)のほうが棋力に関係していると見るべきだからだ
116
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)13:37 ID:hnAsKu/o(4/11) AAS
率直にいって棋力の衰えは数値にあまり現れていない
羽生さん本人も衰えたとはそんなに感じていないのではないかな
二日制が今一なのは昔からだし、ここ数年の劣勢は羽生神話が崩れたことが大きかったと見ている
つまり、羽生さんでも割とたくさん悪手を指しているというのがソフトでの棋譜解析でわかってきて、羽生さんに心理的に負けなくなってきたのでは
持ち時間5時間以内の棋戦なら、時間が少ないほど優勝したりタイトルを獲得する機会はまだまだあると思う
117
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)14:50 ID:hnAsKu/o(5/11) AAS
>>82
>64年の大山は対局の半分は10時間の将棋だったんじゃないの

名人戦の解析データでよければ大山と羽生の一致率で比較できるよ

大山は1964-72の9年分、52局35勝17敗(0.673)を解析した
羽生は1994-97の4年分と03年、08年、09年、11年、18年の計9年分、51局31勝20敗(0.608)を解析した
大山は全盛期とそのあとの後退期、陥落した最後の名人戦まで連続した期間を選んで不審に見られる抜け番がないようにした
羽生は24歳から27歳まで連続した名人戦をメインにした
羽生の輝かしい成績は20代に集中していて、30代と40代はすべての面で大山に比較できるものがない
したがって、20代をメインにしたことに異論はないだろう
これに解析が済んでいる03年、08年、09年、11年の名人戦と、大山に合わせて40代最後の名人戦を加えて9年分を用意した
省4
118
(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)18:13 ID:hnAsKu/o(6/11) AAS
>>108
モデルを使って説明しよう
一致率同様、平均悪手は計測する度に変わる
ソフトや探索深度の違いや、解析を打ち切る0.1秒の時間差でも数値は同じでない
1局120手のモデル局、40手中36手正解(一致率90%)で、悪手点合計800点、平均悪手20の棋譜がある
このうち正解と判定された1手が悪手(600点)と判定が変わるとどうなるか
一致率は35/40=87%(端数切り捨て)に下がるだけだが、平均悪手は600点/40=15点増えて35となる
一致率なら3ポイント違うだけだが、平均悪手だと15ポイント違うことになる
もし、この悪手が1200点であったなら平均悪手は30点増えて50になるわけで、一致率は1手3ポイントしか変わらないのに平均悪手は1手で30ポイントも変わるわけだ
正解手を指せなかったのは棋力に関係するだろうが、次善手が悪手ならこの悪手が600点であろうが、1200点であろうが結果論だ
省7
121: ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)21:15 ID:hnAsKu/o(7/11) AAS
(1)一致率が平均悪手より強さの指標として優れている
このことは現棋士のEloレートと近似性が高いのは平均悪手でなく一致率であることで説明できるようになった
では、なぜソフトが注目された最初から一致率を重視してこなかったのか
話は昔、Bonanzaで一致率が調べられた時代に遡る
たしか、三浦棋士とか歴代棋士では升田とかが羽生より一致率が高いという結果になった
羽生が一番でないとおかしいし、今の棋士より大山名人や江戸時代の一部の棋士のほうが一致率が高いのもあり得ない
というわけで、それ以上研究が深められずに終わってしまったようなのだ
122: ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)21:16 ID:hnAsKu/o(8/11) AAS
(2)一昔前はプロ棋士とソフト(Bnanza)の一致率は50%台だった
ソフトが弱ければ弱いほど最善手の見解は別れるから一致率は高くならない
Bnanzaと90%以上一致することは確率論的に滅多に起こらないわけだ
当時は、ソフトがプロ棋士と同じくらいに強くなれば一致率が80%くらいになり、ソフトがさらに強くなれば一致率は下がっていくのではと予測する者が多かった

そして、人間と似たような感覚で読むソフト(技巧)が出現して前段の予測は現実となった
江戸時代の棋士でも一致率90%以上になる棋譜が確認された
ところが三浦棋士は最善手を指せば技巧との一致率が高くなるのが当たり前なのに疑われてしまった
123: ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)21:20 ID:hnAsKu/o(9/11) AAS
(3)もし、千田棋士が技巧の一致率データを正しく理解していたならあんな騒動にはならなかっただろう
当時まだボナンザとの一致率データしか知られていなかったから棋士の頭の中はソフトとの一致率はよくて60%台と理解されていた
実際に調べて見ると、勝局棋譜の技巧との一致率が80%以上になるのは普通のことで、100手以内で終局した一致率は90%以上でも珍しいことではなかった
データがないので誰も知らなかっただけなんだが、負けた相手側の一致率が60%台だったから「こんなに違うのはおかしい」とさらに火に油を注ぐことになってしまった
負けた側の一致率が60%台なのも普通のことで驚くことではなかったのだ
これもデータをとって、勝った側と負けた側に分けて分析していれば騒ぎにならずに済んでいたことだった
このあと、一致率を話題にすることすらタブーになってしまい、一致率の研究は数年遅れてしまったと言える

一致率の研究は、ソフトが弱い時代に一度否定され、一致率が高まった時代に、計測するたびに変わるから役に立つものではないと否定された
そして、三浦九段がされたように、心外な印象操作も可能であるがために一致率を調べること自体がタブーとされてしまったのだ
124: ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)21:21 ID:hnAsKu/o(10/11) AAS
(4)それが、なぜ見直されているのか?
それは、ソフトの評価関数の信頼度が増したことと、探索深度を固定しての解析が可能になったからだ
中盤以降の手に限定して探索深度を17の精度で固定して解析するなら安定度が高い一致率の測定が可能だということがわかってきたのだ
ソフトは探索深度を17にした場合に17手先で局面評価を打ち切るわけではない
駒が当たっている状態なら当たっている駒がなくなる局面まで進めて評価を下している
とくに王手がかかっている状態なら先の先まで読むから、探索深度17でも30数手先まで読む仕様になっている
このようなわけで、一致率が高い棋士ほどソフトに近い棋力があるとみて間違いない
実際に個々の対局の一致率を比較すると、一致率が高いほうの勝率が93%になっている
技巧で一致率を測定していた頃は一致率が高い棋士のほうの勝率は71%だった

また、「ソフトがさらに強くなれば一致率は下がっていくのでは」という予測は当たらなかった
省1
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(1): ◆f7OmZ9ucu2 2019/08/29(木)21:24 ID:hnAsKu/o(11/11) AAS
(5)一致率は「羽生さんが一番でない指標は使えない」ということで、長い間、省みられなかった
Bonanzaと棋士の一致率はせいぜい60%台と言われていたのは、トップ棋士が最善手を指していてもBonanzaが最善手と認識できないことが多かったからだ
中盤以降の一致率は今は評価値付の観戦で誰でも分かるし、何より対局中の棋譜をソフトに検討させながら観戦することもできる
藤井、渡辺の後半一致率が80%を越えているのは今では常識のようなもの
勝局時の一致率なら、85%になるのは珍しいことでもなんでもない
ほとんどの棋士が1局ぐらいは85%を記録している
三浦九段も9勝中4局で一致率が80%を越えている(>>6)
今はソフトが人間より遥かに強くなったので解析の精度が上がり、トップ棋士なら指し手の80%が最善手なのがわかってきたのだ
残りの数手だけが人間にはどうしても指せないような最善手で、それが人間とソフトの大きな差になっている
したがって、一致率を棋力の指標として使わない手はない
省12
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