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>>116 > * > > 空を斬った。血飛沫が上がる。既視感に襲われる。全身を痛みが駆け巡る。向かってくる。死体を作り続けていた。 > 俺は人を殺していた。平然と、薪を割るように、平然と。俺はもう人間ではなかった。 > 気付けばまた、人を斬っていた。嫌だ。助けてくれ。そんな悲鳴が、聞こえる。外からも、内からも。 > 俺も救いを求めていた。刹那に人を切り裂いていく。それを繰り返す内、見たくもない過去を積み上げていた。 > だが、最後の男を切り終えた時、彼の首からロケットが転がる。カチャン。運河に落ちたそれを拾い上げれば、黒髪の少女が映っていた。 > miaと記されていた。ミア。兎に角、疲れ果てていた。剣を落とした。 > 目をしたにやる。胸からつるぎが生えていた。口の中……。血がまずい。安堵した。春霞のように、世界が濁る。天が崩れる。空が泣き出した。 > 子供のように。意識を手放す。降り注ぐ。ざあああああああ。ざあああああああああああああ。その次の日、南北間の戦争が終わった。英雄と呼ばれた。心が、泣いていた。 > 名前は、ミア。ミア? ミア。 > > * > > 俺は護りたい。ミアを、護りたい。 > ミアを、護る。護る? 護る。 > > * > > それは、甲冑を纏っていた。街の門が、壊されている。門番が肩に一撃受け、悲鳴を上げていた。彼に追撃が迫る。 > 寸前、危機一髪というのだろう。二つの刃が、火花を散らしていた。重い。重い! すぐさま弾いて、身を翻し。 > そのまま、一気に間合いを取った。構えながらも、甲冑の姿を一瞥する。手の感触が懐かしい。と、同時に忌々しくもあった。くそ、余計な感情は、淘汰しろ。 > トワイライトの闇にも目が慣れてきた。姿が、鮮明に再現されていく。ガラクタを集めたような鎧に古びたつるぎ。 > どこかの童話にあった。騎士の話にそっくりだ。つるぎはミアの住んでいた家の、木に刺さっていたものと同じ。 > “甲冑”から人は感じなかった。甲冑の中から赤い眼光が揺らめいて、軌跡を描く。威圧される。甲冑の口が微かに動いた。 > ミア……マモル。 > そう聞こえた。いや、確かにそう言った。もう俺もこれらも夢なんかじゃないと信じている。夢なら、生まれた時から夢であって欲しい。 > オマエ……コロシタ。 確かに俺は殺した。あんた達を、殺した。戦争だとか、そういうことは言い訳にならない。償いきれるものではない。
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