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>>112 > 彼女は走る。走る。やがて後姿も景色に溶け込むくらい、小さく。 > 手のひらを見ると、彼女のぬくもりが残っていた。だが俺の手だ。思わず、苦笑を浮かべた。 > 「しかし、俺はまだ……」それだけ呟くと再び、うなだれた。やるせない微笑を浮かべていたのかもしれない。きっとそうだろう。 > いつの間にか、雲が天を覆っていた。空を見上げた。雲の狭間に、銀の光が舞う。なんとも神々しい。なにか神でも降りてきそうな空の端くれだ。 > 「まあいいさ」まあいい? 俺は妥協しているのだろうか。それはならない。心の中で、訂正する。疲れた。少し寝よう。そっと、瞼を閉じた。 > 前へと歩く。歩く。歩く? > > * > > ガシャリ。 > 剣が、引き抜かれる。 > 剣に、月の光が当たる。 > 剣は、笑った。 > 古い、剣。剣。剣? > > * > カタン、カタン、と揺れる音も馬蹄の音も、全部風に消えるくらい静かだ。 > 愛馬に「急げよ」と声を掛ける。返事が返ってくるわけでもない。 > ふと、空を見上げた。いつもぼんやり空を見ることを心がけている。それは俺が、一時でも忘れる為だった。あの日、過去の記憶を。 > 「……鎖、か」思わず呟いた。呟いていた。「できれば君を過去の鎖とは、思いたくはない」鎖ではない。では何だというのだろう。 > ? いや、違う。愛馬に鞭を入れる。 > 同じ農村の景色と野菜をみていると、小腹が空いたので、手を突っ込む。俺は一口だけ干し肉を齧ろうとしたが、探る間に細い声が飛んできた。 > 「なんのこと……?」 > 黒い頭がひょっこりと荷台から顔を出した。ミアだ。良く眠れたらしい。 > ぐしぐしと目を擦っては、小さな伸びをしていた。乾燥した肉を左手の指に挟んでから、ゆっくりと首を横に振った。 > 「なんでもない」 > 馬蹄の音がした。響く。一つ一つ、道に刻まれていく。 > 過去の、鎖。鎖。鎖? > > *
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