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>>109 > * > > ツタがびっしりと生えている扉を開いた。 > 穏やかな光が目に眩しい。狭まる視界。人が俺の目に真っ先に飛び込んできた。少女、だ。殺風景な部屋の入り口にいたのは少女だった。 > 泣き疲れたように眠っている、一人の娘だった。 > 年十五あるかないかの、彼女はまだ幼げだった。空色のワンピースに黒髪が映える。 > 頬が絹のようだった。美しかった。が、そのあどけない顔は夢の様な、儚げな雰囲気だった。彼女の頬には、一つ涙の筋があった。 > 涙の意味は、大方分かる。少しばかり髪に触れると、少女は瞼を開けた。 > 彼女は起き上がったと同時に、首を横に振る。髪が揺れる。美しいと感じた。恋愛感情、や、芸術品を見るような、そういったものではない。 > 美しい人間だと思った。まるで、ヴィーナスのような。呼吸をすれば空気が澄むような、美しい少女だった。 > 俺を見つめて離さない、吸い込むような、動かない彼女の黒い瞳。少し口ごもったが、彼女の名前を尋ねてみる事にした。 > 「名前は?」「ミア」即答だった。彼女はミアであった。その返答が当たり前だと心では思っていた。 > けれども、いくら心にそう言い聞かせても、やりようのない失意の念――。それが変わることはない。あの日から、ずっと。 > 額に手を当てる。彼女は俺を見続けていた。暗く沈んだ、目。答えを要求される。そうして、俺の口から自然と出てきたのはこれ以上無いほどに単純で、鮮明な言葉だった。 > 「すまない」それだけしか言えなかった。言い訳して良い筈がない。それだけのことを、俺はした。 > それが精一杯の謝罪の言葉だった。金を溶かす。そういう風に感情が、混ざり合う。俺の顔を見た少女は微笑して、唇を小さく動かして言った。「あなただったの」 > 「そうだ」
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