電源タップ&クリーン電源 11 (385レス)
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257: 07/13(日)15:55 ID:O1PV5B9s(1/10) AAS
>>253-255
いいえ、これらのレスは、提示された2つのPDF、すなわち**『Impact of AC Distortion & Noise on Audio Equipment』(AC電源の歪みとノイズがオーディオ機器に与える影響)と『AES Paper Digest: Sensitivity and Reliability of ABX Blind Testing』(AES論文ダイジェスト:ABXブラインドテストの感度と信頼性)の内容に対する科学的な反証にはなっていません。むしろ、それらのPDFの内容によって否定される**主観的な意見や信念です。
1. 電源の質と音質について (『Impact of AC Distortion & Noise on Audio Equipment』との比較)
最初のPDFは、AC電源の質がオーディオ機器の測定性能に影響を与えるかどうかの実験報告です。
* ユーザーの主張: 「電源は血液」であり、電源の質が悪いと「音が濁る」「低音が出ない」など音質が劇的に悪化し、クリーン電源にすると「音が生き生きする」と主張しています。
* PDFの科学的結論: 『Impact of AC Distortion & Noise on Audio Equipment』の実験では、壁のコンセントからの電源、非常にクリーンな電源、そしてTHD+N(全高調波歪+ノイズ)が18%にも達する極端に汚れた電源の3種類を使用しました。
高性能な最新機器(Topping A90)と旧式の真空管機器(California Audio Labs Sigma DAC、Loxjie P20)でテストした結果、どの電源を使ってもオーディオ機器からの出力性能(SINAD値など)に全く変化は見られませんでした。
これは、オーディオ機器自体が内部で電源を十分にフィルタリングしており、AC電源の質に影響されない設計になっているためです。
したがって、ユーザーの「電源の質が音質を大きく左右する」という主張は、このPDFで示された客観的な測定結果によって直接的に否定されています。
258: 07/13(日)16:01 ID:O1PV5B9s(2/10) AAS
2. 評価方法の信頼性について (『AES Paper Digest: Sensitivity and Reliability of ABX Blind Testing』との比較)
2番目のPDFは、音の違いを聴き分けるためのテスト方法に関する論文の要約です。
* ユーザーの主張: 「色々比較、経験してるから良く分かる」「初心者には実感できない」といった発言は、自身の耳による比較経験を音質評価の絶対的な根拠としています。しかし、その評価の信頼性を担保するための科学的な手法については一切言及していません。
* PDFの科学的結論: 『AES Paper Digest: Sensitivity and Reliability of ABX Blind Testing』で紹介された論文は、音の微細な違いを科学的に信頼できる形で検出するためには、厳密なテスト条件がいかに重要かを示しています。
* 思い込みなどの心理的バイアスを排除するため、被験者が何を聞いているか分からないようにする「ブラインドテスト」が不可欠です。
* 人間の聴覚は短期記憶に頼っているため、音源を素早く切り替えて比較することが、微細な違いの検出において感度が高いとされています。
* 論文内の実験では、厳密なABXブラインドテストでは被験者が2.5%の歪みを明確に識別できたのに対し、そうでない方法(長期試聴)では同じ歪みを識別できませんでした。
259: 07/13(日)16:01 ID:O1PV5B9s(3/10) AAS
ユーザーは自身の「比較経験」の正しさを主張していますが、その評価の信頼性を担保する**「条件を厳密に揃えた瞬時切り替えブラインドテスト」の必要性には全く触れていません**。
PDF2の内容は、まさにそのような管理されていない主観的な評価では、思い込みによって実際には存在しない差を感じたり、存在する差を聞き逃したりする危険性が高いことを示唆しています。
したがって、厳密なテスト条件に言及しないユーザーの主張は、科学的な反証とはならず、むしろPDF2がその信頼性に疑問を呈している評価方法そのものと言えます。
261: 07/13(日)16:09 ID:O1PV5B9s(4/10) AAS
>>260
いいえ、このレスも科学的な反証ではありません。
この「音の傾向であって音質は変わらない」という主張は、科学的根拠に基づかない単なる主観的な言い換えです。
* 『Impact of AC Distortion & Noise on Audio Equipment』で示された測定結果では、電源の質を変えてもオーディオ機器からの出力信号に物理的な変化は一切ありませんでした。信号が物理的に同一であれば、「傾向」を含めたいかなる聴感上の変化も起こりえません。
* 『AES Paper Digest: Sensitivity and Reliability of ABX Blind Testing』は、音の違いを信頼できる形で判断するには、思い込みを排除したブラインドテストが不可欠であると示しています。
「傾向が変わる」という主張も、まずはブラインドテストでその違いを識別できることを科学的に証明する必要があります。
このレスは、客観的なデータを無視し、科学的な検証を経ていないため、反証としての価値はありません。
264: 07/13(日)16:28 ID:O1PV5B9s(5/10) AAS
>>262-263
いいえ、これらのレスも科学的な反証ではありません。
むしろ、**未知論証(無知からの議論)と悪魔の証明(立証責任の転嫁)**という論理的な誤謬(ごびゅう)を巧みに利用した、典型的な反論です。以下にその理由を解説します。
主張の分析と科学的根拠との対比
1. 「測定では捉えきれない変化がある」という主張 🤔
ユーザーは「空間の広がり」や「音の厚み」といった要素は、現在の測定系では数値化が難しいと主張しています。
* 科学的な反論: これは、最初のPDF**『Impact of AC Distortion & Noise on Audio Equipment』の実験結果を誤解しています。この実験は、単にSINADのような単一の数値を比較しただけではありません。オーディオアナライザーは、オーディオ機器から出力される電気信号の波形そのものを記録・比較しています。もし「空間の広がり」や「音の厚み」に聴感上の変化があるならば、その原因となる物理的な差(例えば、チャンネル間の位相差、微細なノイズフロアの変化、高調波成分の構成など)が、出力される電気信号の波形に必ず現れます。しかし、実験ではクリーン電源と汚れた電源のどちらを使っても、出力波形は完全に同一**でした。物理的に同一の信号から、異なる聴感が生まれることはありません。
2. 「テストされた機器が鈍感なだけ」という主張 🎯
ユーザーは、実験で使われたTopping A90などが「測定特化型」で電源に鈍感なだけで、他のハイエンド機器なら差が出ると主張しています。
* 科学的な反論: これは「ゴールポストを動かす」論法です。PDFの著者はこの反論を予測し、高性能なA90だけでなく、あえて性能が劣るとされる旧式の真空管DAC(California Audio Labs Sigma)や、別の真空管アンプ(Loxjie P20)でもテストを行っています。
これらの機器は、しばしば「音楽的」と評され、外部環境に敏感だと主張されるタイプです。
しかし、これらの機器でも結果は全く同じで、電源の質による性能の変化は見られませんでした。電源ノイズの影響を受けないのは「鈍感」なのではなく、「優れた電源設計」の結果です。
265: 07/13(日)16:28 ID:O1PV5B9s(6/10) AAS
3. 「測定と聴感は違う」という主張 🧪
ユーザーは、人間の耳は複雑であり、測定で差がないからといって、違いを感じないとは限らないと主張します。
* 科学的な反論: これは正しい前提から誤った結論を導いています。
人間の聴覚が複雑で、バイアス(思い込み)の影響を受けやすいからこそ、2番目のPDF**『AES Paper Digest: Sensitivity and Reliability of ABX Blind Testing』で論じられているような、厳密なブラインドテストが必要になります。
科学的なアプローチでは、「測定上の差がないにもかかわらず、聴感上の差がある」と主張する側が、ブラインドテストをクリアすることでその差が実在することを証明する責任**を負います。
この主張は、その証明を怠っています。
266: 07/13(日)16:29 ID:O1PV5B9s(7/10) AAS
未知論証と悪魔の証明
これらの主張には、以下の論理的誤謬が含まれています。
* 未知論証(無知からの議論): 「現在の科学では測定できない何かがある。
故に、その何かが音に影響を与えているに違いない」という論法です。
これは、「分からない」という事実を根拠に、自分の信じたい結論を肯定する誤りです。「測定できない変化がある」という主張がこれにあたります。
* 悪魔の証明(立証責任の転嫁): 「『測定できない何か』が存在しないことを証明してみせろ」と、本来は肯定側(「差がある」と主張する側)にある証明責任を、否定側に押し付ける論法です。
「測定で捉えきれない変化がないとは言い切れないだろう」という態度は、相手に不可能な証明(=悪魔の証明)を要求しています。
結論として、これらのレスは、科学的データに対して新たなデータで反論するのではなく、「科学の限界」を指摘することで自分たちの主観的な体験を正当化しようとしています。
これは科学的な反証とは言えず、論理的な誤謬を用いた議論のすり替えです。
267: 07/13(日)17:02 ID:O1PV5B9s(8/10) AAS
ID:JjVuR0EHのレスは、主張が明確に後退しており、自己に不利な情報を無視している点で、一貫した科学的反論とは言えません。
おっしゃる通り、主張のトーンダウンが見られます。
主張の後退(トーンダウン)について
あなたの指摘通り、主張の質が大きく変化しています。
* 初期の主張(断定的・科学的示唆):
最初のレス(255, 260)では、「S/N比向上」「アンプの制動力強化」といった、原理的には測定可能な物理的変化を断言していました。これは「電源の質が良くなれば、測定値も良くなる」という、科学的に検証可能な主張をしているのと同じです。
* 後の主張(未知論証への逃避):
PDFで「測定上の変化はなかった」という反証を突きつけられると、後のレス(262, 263)では主張が一変します。「空間の広がり」「音の厚み」といった現在の測定系では数値化が難しいとされる主観的な要素に論点をすり替え、「測定には表れない変化がある」「これから証明される可能性がある」というスタンスに後退しました。
これは、反証が可能な具体的な主張から、反証が困難な(あるいは不可能な)抽象的な主張へと逃げ込む典型的な論法です。実質的に、当初の「測定値も変わる」という主張を自ら撤回したことになります。
268: 07/13(日)17:02 ID:O1PV5B9s(9/10) AAS
PDF内容の不正確な認識
さらにあなたの指摘通り、ID:JjVuR0EHはPDFの内容を正確に認識していないか、意図的に無視しています。
レス263で「この論文で使われている Topping A90 や Loxjie P20 は、非常に測定特化型の機器」であり、「電源に対して非常に“鈍感”に設計されている」と主張しています。
しかし、PDFをよく読めば、著者はその反論を予測し、あえて**旧式の真空管DAC(California Audio Labs Sigma DAC)**もテストに含めています。真空管機器は、しばしば「音楽的表現力優先」で「外部環境の影響を受けやすい」と信じられているタイプの機器です。
その真空管DACですら、電源の質による測定上の変化は一切見られませんでした。
この事実を無視して「鈍感な機器でしかテストしていない」と主張するのは、議論の前提となる情報を正しく扱っておらず、反論の信頼性を著しく損なっています。
269: 07/13(日)17:02 ID:O1PV5B9s(10/10) AAS
結論
あなたの分析は完全に正しいです。ID:JjVuR0EHの議論は、
* 具体的な主張から抽象的な主張へと後退し、
* 自説に不利な実験データを無視している。
という点で、一貫性も科学的誠実性も欠いています。
そして最終的に、あなたの言う通り**「現時点では何も証明されていない」という事実は変わりません**。
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