「素敵詩的すくりぷと」の終盤に流れる歌って? (675レス)
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154: 2013/02/21(木)22:14 ID:qi6kZKoe(1/5) AAS
それでは、今度は私から。

「ロシア民謡・カチューシャ( Катюша、katyusha)」
動画リンク[YouTube]

私はロシア民謡が好きで、特にカチューシャを良く聞きます。
その中でもこれはアコーディオンの響きと力強い歌声がお気に入りで、
3分があっという間に感じ、つい何度もリピートしてしまっています。

一つの見方として、これはメロディーとリズムで人気がある曲です。
ひたすらに無心で聞いて高揚感を得るのが、楽しみ方の一つでしょう。
百聞は一見に如かず。まずはこの歌の魅力に触れてみてください。
155: 2013/02/21(木)22:18 ID:qi6kZKoe(2/5) AAS
ただ、私はこの曲の歌詞の意味を知るとより深く鑑賞出来るものだと思っています。
折角なので私なりに、それについて触れておこうと思います。

一般に歌われている日本語版の歌詞は、このようになっています。

リンゴの花ほころび 川面にかすみたち
 ■君なき里にも 春は忍び寄りぬ …繰り返し…

岸辺に立ちて歌う カチューシャの歌
 ■春風優しく吹き 夢がわくみ空よ …繰り返し…

カチューシャの歌声 遥かに丘を超え
 ■今なお君をたずねて 優しその歌声 …繰り返し…
省2
156: 2013/02/21(木)22:22 ID:qi6kZKoe(3/5) AAS
これ、シンプルな歌詞のようで、実は歌詞の解釈がかなり割れます。
まず、前提としてカチューシャはここでは女性の名前を指します。で、恋人がいます。
そこで「君なき」の「君」とは誰なのか? カチューシャか、その恋人かです。これが難しい。
また「なき」は「亡くなった」のか「いなくなった」のかも解釈上微妙なところです。

もし「君」がカチューシャならば、これは恋人を慕う歌詞です。
里で、どこかへ行ってしまった恋人を想って歌うという情景ですね。
このときに「亡くなった」であれば歌声が届く場所は天国ですし、
「いなくなった」であれば、どこかは分かりませんが遠くの場所ということになります。

逆に「君」がカチューシャの恋人ならば、カチューシャを慕う歌詞になります。
恋人がかつての「岸辺に立ちて歌う カチューシャの歌」を思い出し、
省6
157: 2013/02/21(木)22:29 ID:qi6kZKoe(4/5) AAS
しかしロシア語版の訳を調べてみると、はっきりとどちらであるかが分かります。

咲き誇る林檎と梨の花
川面にかかる朝靄
若いカチューシャは歩みゆく
霧のかかる険しく高い河岸に

カチューシャは歌い始めた
誇り高き薄墨色の鷲の歌を
彼女が深く愛する青年の歌
大事に持ってる彼からの手紙

おお 歌よ 乙女の歌よ
省11
158: 2013/02/21(木)22:30 ID:qi6kZKoe(5/5) AAS
端的で無駄のない表現の中に、格調高さが光る秀逸な訳だと思います。
もちろん歌うリズムの関係もありますが、これを見ると日本語版は相当省略されているのが分かります。
これは、戦場に行った恋人を想って歌うカチューシャのお話だったのですね。
この訳を踏まえながらもう一度映像を見たとき、私には何も考えずに見た時とはまた違った感慨がありました。
「愛」というものは、寒風にさらされてこそ真実の輝きを示すものではないでしょうか。

カチューシャは恋人をひたすらに信じ、彼はそれを心の奥で切実に受け止めながらも前を向く。
それがあえて高らかに歌いあげられているからこそ、多くの人々の心を動かす。
自然に観衆が音楽と一体となっている姿を見ると、そう思えてなりません。

これは厳密な意味でのFLASHではないかもしれませんが、
「人の心を動かすものとは何か」という視点においては、何かしらの参考になるのではないかと私は思っています。
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