[過去ログ]
【広告除去】AdGuard Part95 (1002レス)
上
下
前
次
1-
新
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
次スレ検索
歴削→次スレ
栞削→次スレ
過去ログメニュー
953
:
5ちゃんねる⇒ソフトウェア@5ch掲示板 ◆Akina/PPII
[Virgin's high!] 09/18(木)14:00
ID:CxNboZVv(18/54)
AA×
>>952
BEアイコン:miyabi.gif
[240|
320
|
480
|
600
|
100%
|
JPG
|
べ
|
レス栞
|
レス消
]
953: 5ちゃんねる⇒ソフトウェア@5ch掲示板 ◆Akina/PPII [Virgin's high!] 2025/09/18(木) 14:00:50.95 ID:CxNboZVv sssp://img.5ch.net/ico/miyabi.gif >>952 けれども、いよいよ大戦争がはじまって、周囲がひどく緊張してまいりましてからは、私だけが家で毎日ぼんやりしているのが大変わるい事のような気がして来て、何だか不安で、ちっとも落ちつかなくなりました。 身を粉にして働いて、直接に、お役に立ちたい気持なのです。私は、私の今までの生活に、自信を失ってしまったのです。 家に黙って坐って居られない思いで、けれども、外に出てみたところで、私には行くところが、どこにもありません。買い物をして、その帰りには、駅に立ち寄って、ぼんやり駅の冷いベンチに腰かけているのです。 どなたか、ひょいと現われたら! という期待と、ああ、現われたら困る、どうしようという恐怖と、でも現われた時には仕方が無い、その人に私のいのちを差し上げよう、私の運がその時きまってしまうのだというような、あきらめに似た覚悟と、その他さまざまのけしからぬ空想などが、異様にからみ合って、胸が一ぱいになり窒息するほどくるしくなります。 生きているのか、死んでいるのか、わからぬような、白昼の夢を見ているような、なんだか頼りない気持になって、駅前の、人の往来の有様も、望遠鏡を逆に覗いたみたいに、小さく遠く思われて、世界がシンとなってしまうのです。ああ、私はいったい、何を待っているのでしょう。ひょっとしたら、私は大変みだらな女なのかも知れない。大戦争がはじまって、何だか不安で、身を粉にして働いて、お役に立ちたいというのは嘘で、本当は、そんな立派そうな口実を設けて、自身の軽はずみな空想を実現しようと、何かしら、よい機会をねらっているのかも知れない。ここに、こうして坐って、ぼんやりした顔をしているけれども、胸の中では、不埒な計画がちろちろ燃えているような気もする。 いったい、私は、誰を待っているのだろう。はっきりした形のものは何もない。ただ、もやもやしている。けれども、私は待っている。大戦争がはじまってからは、毎日、毎日、お買い物の帰りには駅に立ち寄り、この冷いベンチに腰をかけて、待っている。誰か、ひとり、笑って私に声を掛ける。おお、こわい。ああ、困る。私の待っているのは、あなたでない。それではいったい、私は誰を待っているのだろう。旦那さま。ちがう。恋人。ちがいます。お友達。いやだ。お金。まさか。亡霊。おお、いやだ。 もっとなごやかな、ぱっと明るい、素晴らしいもの。なんだか、わからない。たとえば、春のようなもの。いや、ちがう。青葉。五月。麦畑を流れる清水。やっぱり、ちがう。ああ、けれども私は待っているのです。胸を躍らせて待っているのだ。眼の前を、ぞろぞろ人が通って行く。あれでもない、これでもない。私は買い物籠をかかえて、こまかく震えながら一心に一心に待っているのだ。私を忘れないで下さいませ。毎日、毎日、駅へお迎えに行っては、むなしく家へ帰って来る二十の娘を笑わずに、どうか覚えて置いて下さいませ。その小さい駅の名は、わざとお教え申しません。お教えせずとも、あなたは、いつか私を見掛ける。 http://egg.5ch.net/test/read.cgi/android/1751445162/953
けれどもいよいよ大戦争がはじまって周囲がひどく緊張してまいりましてからは私だけが家で毎日ぼんやりしているのが大変わるい事のような気がして来て何だか不安でちっとも落ちつかなくなりました 身を粉にして働いて直接にお役に立ちたい気持なのです私は私の今までの生活に自信を失ってしまったのです 家に黙って坐って居られない思いでけれども外に出てみたところで私には行くところがどこにもありません買い物をしてその帰りには駅に立ち寄ってぼんやり駅の冷いベンチに腰かけているのです どなたかひょいと現われたら! という期待とああ現われたら困るどうしようという恐怖とでも現われた時には仕方が無いその人に私のいのちを差し上げよう私の運がその時きまってしまうのだというようなあきらめに似た覚悟とその他さまざまのけしからぬ空想などが異様にからみ合って胸が一ぱいになり窒息するほどくるしくなります 生きているのか死んでいるのかわからぬような白昼の夢を見ているようななんだか頼りない気持になって駅前の人の往来の有様も望遠鏡を逆に覗いたみたいに小さく遠く思われて世界がシンとなってしまうのですああ私はいったい何を待っているのでしょうひょっとしたら私は大変みだらな女なのかも知れない大戦争がはじまって何だか不安で身を粉にして働いてお役に立ちたいというのは嘘で本当はそんな立派そうな口実を設けて自身の軽はずみな空想を実現しようと何かしらよい機会をねらっているのかも知れないここにこうして坐ってぼんやりした顔をしているけれども胸の中では不な計画がちろちろ燃えているような気もする いったい私は誰を待っているのだろうはっきりした形のものは何もないただもやもやしているけれども私は待っている大戦争がはじまってからは毎日毎日お買い物の帰りには駅に立ち寄りこの冷いベンチに腰をかけて待っている誰かひとり笑って私に声を掛けるおおこわいああ困る私の待っているのはあなたでないそれではいったい私は誰を待っているのだろう旦那さまちがう恋人ちがいますお友達いやだお金まさか亡霊おおいやだ もっとなごやかなぱっと明るい素晴らしいものなんだかわからないたとえば春のようなものいやちがう青葉五月麦畑を流れる清水やっぱりちがうああけれども私は待っているのです胸を躍らせて待っているのだ眼の前をぞろぞろ人が通って行くあれでもないこれでもない私は買い物をかかえてこまかく震えながら一心に一心に待っているのだ私を忘れないで下さいませ毎日毎日駅へお迎えに行ってはむなしく家へ帰って来る二十の娘を笑わずにどうか覚えて置いて下さいませその小さい駅の名はわざとお教え申しませんお教えせずともあなたはいつか私を見掛ける
上
下
前
次
1-
新
書
関
写
板
覧
索
設
栞
歴
あと 49 レスあります
スレ情報
赤レス抽出
画像レス抽出
歴の未読スレ
AAサムネイル
ぬこの手
ぬこTOP
0.217s*