愛知県新城市が最高!part7 (410レス)
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359: 09/09(火)18:32 ID:llfshHgu(1) AAS
世の中には、まだ見ぬ秘境がゴロゴロしている。わざわざ探さなくても、勝手に転がり込んできたりする。愛知県新城市も、僕にとってそういう類のものだった。

新東名の新城インターで降りると、いきなり道の駅「もっくる新城」がお出迎え。旅の始まりを強制的にここからにされた気分になる。中に入ると、なぜか足湯があって、温泉まんじゅうならぬ五平餅を売っていた。いや、うまいんだけど、五平餅を足湯につかりながら食べるのは、なんかちがう。五平餅は、もっとこう、田舎の縁側とか、川のほとりで頬張るもんだと思っていた。しかし、これが新城のスタンダードなら、それはそれで受け入れるしかない。

そして、この新城市。とにかく「長篠の戦い」推しがすごい。そりゃまあ、天下分け目の大戦があったわけだから当然っちゃ当然なんだけど、看板から資料館から、そこかしこに「鉄砲」「馬防柵」の文字が踊っている。武田の騎馬隊と織田・徳川連合軍の鉄砲隊。まさに新旧の戦術対決。新城の歴史は、新しいものと古いものがぶつかり合って、それでいてどっちも捨てきれない、みたいな、まるで僕の人生のようだ。

でも、この町の真骨頂は、そういうヒストリカルな部分だけではない。ちょっと奥に入ると、日本の滝百選に選ばれた「阿寺の七滝」があったり、400年以上続くという「四谷の千枚田」があったりする。鳳来寺山は、1425段の石段がこれでもかと続く。そんな修行みたいな石段を登り切った先には、きっと特別な景色があるんだろう。

新城は、歴史と自然がごちゃ混ぜになった、不思議な魅力にあふれている。まるで、古いアルバムをめくっていたら、いきなり若いころの恋人の写真が飛び出してきた、そんな驚きに満ちている。そして、この町にいると、なんだか自分の中にある、まだ見ぬ新しい自分と、昔から変わらない古い自分が、うまいこと混じり合っていくような気がしてくる。そんな旅、どうですか。
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