寒軽 (181レス)
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153: 12/01(月)21:22 ID:??? AAS
先般の金融緩和は直接的にマネーストックコントロールをする意図はないものの内生的貨幣供給論に立つならば預貯金取扱金融機関は準備預金を消費せず預金創造でマネーストックを増やすのでベースマネーを供給することでマネーストックがそのまま増えないことが直ぐに分かる
難しいのは金融政策目標がマネーストックを増やすことではなく金利引き下げをすることで投資を活発化させることで結果として間接的にマネーストックを増やし物価上昇率を上げて実質金利を引き下げて...以下繰り返すことを主眼としていたようなので何を目指していたかで先般の金融政策の評価は分かれてしまうことです
例えばマイナス金利というのは付利の金利をマイナスにすることで預貯金取扱金融機関の超過準備に損を出させることとしその損失を減らすため預貯金取扱金融機関が出融資を活発化させるポートフォリオ・リバランス理論を狙っているのか
それとも単純にマイナス金利(長短金利操作含む)で金利が全般的に下がり民間資金需要者の資金調達コストが下がることで投資を喚起させることにあるのか
その金利引き下げで国債発行コストを下げて政府支出資金を調達しやすくすることと民間資金需要者の資金調達コストを下げて投資を喚起させることなのかと立場によって金融政策目的が分かれてしまう難しさがある

・①ポートフォリオ・リバランス効果(リフレ派かそうでないか関係なく外生的貨幣供給論者あるいは内生的貨幣供給論者でも準備預金の本質を理解出来ていないとベースマネー→マネーストックの経路であるなら自分のように誤認し間違っている効果であることが分からない)
・②財政規律的リフレ(金融緩和一本槍の実質金利引き下げ派)
・③積極財政的リフレ(金融緩和で金利を引き下げて資金調達コストを全般的に引き下げ国債発行調達コストも下げて政府支出でインフレーションを起こし実質金利も引き下げ派)

それでこの③に積極財政(的リフレ)派(ニューケインジアン左派含む)、疑似含むMMT派(経世済民派含む)民間預金創造廃止公共貨幣導入派の広い意味での反緊縮三派が合流しつつ宗派争いが存在する
これ以外にポストケインジアンも状況によってこの③に含まれる場合がある
異次元の金融緩和が始まる前は②と③は渾然一体としていたが、
異次元の金融緩和が実際に実行に移されてからはその後のマクロ経済政策に違いが出て各々分かれたように最初はとにかくリフレ派(財政規律派と積極財政派関係なく)として先ずは合流で異次元の金融緩和が実際に実行に移されてからは細かいスタンスの違いで分かれていった
その中でもリフレ派(財政規律派と積極財政派関係なく)が②財政規律的リフレ派(金融緩和一本槍の実質金利引き下げ派)と③積極財政的リフレ派(金融緩和で金利を引き下げ資金調達コストを全般的に引き下げ国債発行調達コストを下げて政府支出でインフレーションを起こし実質金利も引き下げ派)に立場が分かれたことがスタンスの違いとして最も大きい
主流派経済学の人あるいは主流派経済学寄りだった人は②の金融政策さえあれば財政政策は必要ないというのが当初の立場でそれが官邸含む政策実行の中枢を占めたのと財政破綻論者からの批判回避もあって機動的な財政出動はされなかった
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