星条旗よ永遠なれ (4レス)
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1: 2015/12/30(水)22:35 ID:SqQBkhh20(1/4) AAS
某掲示板サイトに投稿した話を再編集して投稿します。
一気に投下するので、できたら返信お願いします。
コピペではありませんし、フィクションではありません。
実話です。

ひいおじいちゃんがついこの間亡くなりました。なので、いつもおじいちゃんが語っていた話をします。
おじいちゃんに怖い話をしてくれと頼むといつも話してくれる話しがありました。
その前に、おじいちゃんについて少し説明させていただきます。
省3
2: 2015/12/30(水)22:35 ID:SqQBkhh20(2/4) AAS
おじいちゃんは、この話をする時いつもこのように話しました。ここから先はおじいちゃんの話を再現して書きます。
「忘れもしない1945年6月...あれは何日だったか、今では思い出せんな。雨が降っていて、ただでさえ高いフィリピンの気温に加えチハ車(97式中戦車チハの呼称)のエンジンの熱によって蒸し暑かったのを覚えいる。」

「日も傾いてきた頃、戦闘中に味方の戦車隊からはぐれてしまったんだ。すぐ近くで砲声は聞こえるんだが...」

「戦車長が外に出ても味方の戦車も敵の戦車も暗くて見えないと言うのだ。馬鹿な、そんなことないだろう、味方も敵も撃ちゃあ分かるだろ、と言ったが、操縦席の細い窓から覗いても、本の数メートルまでしかヘッドライトは照らしていない他何の光も見えなかった。」
3: 2015/12/30(水)22:36 ID:SqQBkhh20(3/4) AAS
「しばらく前進していると、急にがくんと衝撃がきて、戦車が停止しちまったんだ。
それも、エンジンが止まったわけじゃなく、なんかにぶつかってつっかえたみたいに、履帯が空回りしているように。
おかしいな、溝にはまったか?と怪しんでいたら、突然四方八方から激しい砲声や銃声が聞こえたんだ。
車内に響く跳弾の音に、乗組員四人全員が震え上がっていたのを覚えている。
いつまでたっても音は止まらない。戦車は無事なようで、動力にも乗組員にも何ら異常は無かった。」

「それでも戦車は前に進まなかった。
俺は、アクセルも全開で戦車を走らせようとしたんだが、除き窓からは戦車が前進してる様子は見られなかった。
省12
4: 2015/12/30(水)22:37 ID:SqQBkhh20(4/4) AAS
「そのうち、また銃声が聞こえてきた。もうその音でほかの音は何も聞こえなかった。
隣の仲間もうわぁ、助けてくれぇ!と泣き叫んでいた。
俺も同じだった。銃声に紛れてあの音楽も聞こえてきた。
みるみるうちに音量が大きくなっていった。
俺が全て諦め、耳を塞いだその瞬間に、とてつもない衝撃とともに俺は意識を失った。」

「大丈夫か?と言われて俺は目を覚ました。もう元の戦場の音しか聞こえなかった。
声をかけてくれたのは隣にいた仲間だった。
省12
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