アリスちゃん総合スレ

アリスちゃん総合スレ (83ﾚｽ)
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45: 生涯孤独人 ◆Alice777vc [sage]

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昼の12時を回ったころになると、先ほどまでの雨は嘘だったかのように、さんさんと太陽が照り始めた。

窓から眩しい日差しが差し込み、僕たちが座って居るソファを暖かい空気で包み込んでいる。

こういうのを小春日和っていうんだろうな。

それまで僕らは喋ったり喋らなかったり、本を読んだり針仕事をしたりと、思い思いのことをしていた。

その間彼女はずっと僕に寄り添うように、ピッタリくっついて座っていた。

「今日の天気は随分と気まぐれだな」

「そうね。ほんと、こういう天気って嫌になっちゃうわ」

「そうかなあ…」

「あなたは違うの？」

「僕はこういう天気も好きだよ。だって変化に富んでて面白いし、こうも激しく雨が降ったあとに晴れる時って、いつもより輝いて見えるじゃないか。草木についた水滴も光を反射して、潤って見えるだろ」

彼女は僕の話を聞いて、ふふっと笑った。

「何か可笑しかったかい？」

「あなたって、見かけによらず随分とロマンチストよね。私なんかよりずっとそうだと思うわ」

「見かけによらずってくだりが気になるが、まあいいや」

僕は一つ大きく伸びをして、ソファから立って、窓の外を見た。

「風も強く吹いていたようだから、紅葉していた木はほとんど散ってしまったかもね」
「ええ、いよいよ冬も本番ね」

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「アリス、昼食はまだかい？」

「変なこときかないで頂戴よ、今までずっと一緒にいたでしょ」

「そうだね。でもその様子だと、準備してあるわけでもなさそうだね」

「そういえばそうね」

「なら丁度いい、折角晴れたことだし、今日の昼食は外食にしよう」

何を言い出すかと思えば、彼はそんなことを言い始めた。
確かに今から準備するのも億劫だし、道理にかなった提案だ

それに彼と外出、しかも外で食事するなんてなかかなないことだし、その提案はとても嬉しいものだった。
でも、面と向かってそんなことはもちろん、気恥ずかしくて言えない。

「そうね、今から2人分準備するにもできないし、外食にしましょうか」

「なら決まりだね！」

彼はにやりと笑ってそう言うが早いが、上着をとって私に渡した。

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