【テンプレ】東方クロススレ 8【必読!!】 (373レス)
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133: ◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:29 ID:r8oLJrKc0(1/13) AAS
では何の前触れも無く第七話Aパートを投下します。
07:58
東方俺参上
我が郡隊は百鬼夜行!
134: 俺参上第七話前編(1/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:31 ID:r8oLJrKc0(2/13) AAS
幻想郷の小さな鬼と外の世界の自称桃太郎。この一騎打ちも、今決着を迎えようとしていた。
既に両者共に満身創痍であり、息も相当上がっている。幻想郷の常識で考えれば
鬼をここまで、しかも実力で追い詰めたのは自慢できるレベルであった。
M良太郎も、数多くのイマジンやライダーと戦ってきたがこのような相手は初めてである。
攻撃の多彩さや奇抜さにおいては、今まで戦ってきた相手の中でも群を抜いている。
互いの必殺技は、相手の度肝を抜きこそすれ、決定打には一歩……いや半歩足りなかったのだ。
もはや、互いに打つ手は一つのみであった。
省19
135: 俺参上第七話前編(2/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:32 ID:r8oLJrKc0(3/13) AAS
東方俺参上 第七話
暴走「想像怪獣ギガンデス」
登 場
博麗神社の境内に張り詰めた空気が流れ始めて、まだわずかな時間しか過ぎていない。
だが、二人の戦いを見守る者全てには、途方も無く長い時間が過ぎ去ったように錯覚されている。
風の音に混じって騒いでいたギャラリーの妖精も、実況をしていた文も固唾を呑んでいる。
人間達も同様だ。特に良太郎は、もしモモタロスがここで負けるようなことになれば萃香にさらわれることになるだろう。
省19
136: 俺参上第七話前編(3/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:35 ID:r8oLJrKc0(4/13) AAS
「勝負あり! この戦い、幻想郷の小さな百鬼夜行、伊吹萃香選手の勝利です!!」
高らかに文の勝者宣言が響き渡る。そして、境内は歓声に包まれる。萃香も勝利の一杯を勢いよく飲み干し、勝利の余韻に浸っている。
だが、その勝利の余韻を破壊するかのように勝利に水をさす言葉が投げかけられる。
その言葉の主は……霊夢だ。
「あんたらしくないわね萃香。あれある意味だまし討ちじゃない」
「心外だね。素手は素手だよ……ま、ちょっと大きすぎたかもしれないけどさ。
一番確実に勝つにはあれが一番よかったかな、って。力も誇示できるし」
省16
137: 俺参上第七話前編(4/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:38 ID:r8oLJrKc0(5/13) AAS
「ま、待って萃香! 今良太郎さんにいなくなられるとちょっと困るのよ!」
「あのいまじんとかいう奴らを一番知ってるのは良太郎なんだ、まだ私らだけじゃいまじんの異変を解決するのは難しいんだぜ」
「言いたいことはわかりますが、鬼は約束を何より大事にする種族ですよ? ここは諦めて頂かないと」
「だ、だったら私が身代わりになります!」
「おいハナクソ女! 何勝手なこと言ってるんだ!? 小玉西瓜! 負けたのは俺だ、俺を攫え!」
(はっはーん……それでこのお兄さんは紫に連れて来られたんだね。
こんな事するのはあいつ位なものだからねぇ……さてさて)
省17
138: 俺参上第七話前編(5/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:40 ID:r8oLJrKc0(6/13) AAS
「たまにはいいよね、こういうのも。昔の漫画みたいでさ」
「おっ、良太郎もこの良さがわかるようになったか!
よっしゃ、じゃあまた俺が喧嘩のやり方を……あだっ!? だからいちいち殴るなハナクソ女、俺は一応怪我人だぞ!」
「だったら良太郎に変なこと吹き込むな、バカモモ!!」
珍しく喧嘩を肯定する良太郎に、調子付いてハナの制裁を受けるモモタロス。
そのやり取りは一見仲が悪そうに見えるが、その実仲がいい者同士の喧嘩でしかなかった。
幻想郷では、珍しくもなんとも無い日常的な光景。
省19
139: 俺参上第七話前編(6/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:42 ID:r8oLJrKc0(7/13) AAS
外の世界の常識。お酒は20歳になってから。幻想郷では到底通用しないルールである。
だが、だからといって良太郎がお酒を飲んでいい理由にはならない。
結局、良太郎の分の酒は萃香の口に入り、良太郎だけ霊夢の淹れたお茶を飲む事になった。
人間ではない萃香や文はさておき、明らかに良太郎より年下な霊夢と魔理沙までもが酒盛りをしている。
ハナも慣れないながらもお酒を口に運び、徐々に幻想郷の少女達に染められている。
「あら、ハナちゃんも意外といける口じゃない」
「全くだぜ。今度霊夢の代わりに異変解決やってみるか?」
省18
140: 俺参上第七話前編(7/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:46 ID:r8oLJrKc0(8/13) AAS
「ぷはぁーっ! ……うっ、げほっ、げほっ!」
「あっ! おいおい、いきなり飛ばしすぎだぜモモタロス。一気飲みはやめといた方がいいぜ?」
「あん? わかんねぇからとりあえず最初からクライマックスで飲めばいいだろ。
……しっかしひでぇなこれ、喉が焼けそうだぜ」
「あはは、それがいいんじゃないか。もしかしてあんた……酒飲んだこと無いのかい?
それにしちゃいい飲みっぷりだねぇ、気に入った。ほらもう一杯」
「おおっ、これはいい絵ですね! では写真を一枚」
省21
141: 俺参上第七話前編(8/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:51 ID:r8oLJrKc0(9/13) AAS
「あの食べ方は……特別って言うか、何て言うか」
「ま、あなたたちも外の世界の人間って割には私達と感性近いしね。
もしよければもう少し聞かせてくれないかしら? あなた達の異変解決について」
酒と料理。不思議な体験。これは宴会を盛り上げるのに十分すぎるほどうってつけの資源であった。
少女と青年、そして赤鬼っぽい生き物の談笑の声と、シャッターの音が博麗神社の境内にずっと響き渡る。
即席の宴会のはずなのだが、盛り上がり方はまるで前から段取りしてあったかのようなものであった。
気がつけば、博麗神社に貯蔵してあった酒もだいぶ空いてきている。
省21
142: 俺参上第七話前編(9/10)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:52 ID:r8oLJrKc0(10/13) AAS
萃香に実力のお墨付きを貰うも、良太郎に喧嘩禁止令を出されてしまう。
かつて、まだモモタロスが自らの体を持っていなかった頃に良太郎と揉めに揉めて以来
モモタロスは良太郎に頭が上がらない節がある。そんな彼に禁止令を出されてはモモタロスも強気には出られない。
もし良太郎が禁止令を出さなくとも、ハナが力ずくでも止めるだろう。
良太郎がモモタロスを制御しない事など、まずありえないのだが。
「さてと、では私はこの辺で。そろそろ新聞の記事も書かないといけませんし」
「おう、カラス女! 俺の事はカッコよく書けよ?」
省19
143: 俺参上第七話前編(10/11)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:54 ID:r8oLJrKc0(11/13) AAS
霊夢がそれに気づく頃、白黒の魔法使いは既に逃げ帰る準備をしていた。
時間も時間だから、帰る行為自体はなんら問題ではない。
後片付けもせずに帰るのが、霊夢には気に入らないだけであった。
「じゃ、私も帰るぜ。また明日なー!」
「あっ、こら魔理沙! 後片付けぐらいしていきなさいよ!」
魔理沙もまた、箒にまたがって夜の空へと消えていった。
それを追いかけるように放たれた少女の咆哮も、やはりまた闇夜へと吸い込まれていったのだった。
省19
144: 俺参上第七話前編(11/11)◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)03:57 ID:r8oLJrKc0(12/13) AAS
「こっちも終わったわ。7人分を4人でやったからそんな大仕事でもなかったし」
「あったりめぇだ……あーっ、頭ふらふらしてきたし、終わった事だし先に寝てもいいか?」
ハナもモモタロスも、相当に眠い。モモタロスに至っては、もうすでにそのまま地面に突っ伏しそうな勢いである。
というか、もういびきを立てて寝ている。仲間のイマジン・キンタロスほどうるさいいびきではないが。
「モモ、起きなさい! 風邪引くでしょ!」
「う〜ん……俺、就寝……ぐぉぉぉぉぉぉ……」
「ちょっ……こんなところで寝ないでよ!? ……うぎぎぎっ!!
省18
145: ◆cedHmDsvEg 2010/04/18(日)04:08 ID:r8oLJrKc0(13/13) AAS
と言うわけで第七話前半部分でした。
偏見かもしれませんが喧嘩(弾幕ごっこ)して酒飲んで何ぼってイメージが強いです、東方は。
良太郎はTV本編の際18→19歳だったので誕生日前の今回はまだNG。
ハナさんは良太郎より1つ上とDVDにあったため、めでたく(?)飲酒できました。
コハナ状態ですけど中身は変わってませんし
見た目同い年ぐらいなのが既に飲酒してますからね、幻想郷では。
でも実際に撮影とかあったら絶対NGシーンだこれw
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