大学教育学部について (258レス)
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87: 2012/01/08(日)00:23 ID:k7mHPpqp(1) AAS
思えば、昔読んでいた、某エッセイストの言っていた状態を、そのまま人は辿るようだ。
青年は、自身を取り巻く環境に、何かおかしいな〜とみな次第に感づくようになる。
しかし、社会を否定するとは、すなわち個人を否定することになるから、
社会人は青年を叩く。そしてあの手この手使って、圧力をかけてくるのである。
「ひきこもり」「不良債権」「寄生虫」「フリーター」「非正規雇用」「宙ぶらりん」
といった用語が正にそれだ。その背後には、汚濁だらけの自分を軽蔑の目で見られたくない、
自身は潔白であると見せかけたい、自分の方が、新たにのし上がってくる若い世代たちよりも
よりも優位であると強弁したいという動機が働いていることは言わずもがなである。人はそれを社会的抑圧と呼ぶ。
青年も、はじめは、自身のなけなし語彙で、この社会(おまえたち)はおかしい! おかしい おかしい おかしい!
と必死に社会に訴えかける。しかし、周囲の大人、社会人たちは、本当はそれを知っているし、
青年の言いたいことを、より精緻な言葉で産婆的に表現できるのだが、それを認めると自分に
都合が悪いので、分かっていないフリをする。認めようとしない。そして青年の叫びを黙殺し、潰してしまう。
青年の表現力がないからだと全てを擦り付ける。本当は自分が弱いくせに、子どもを集団で法的根拠のない
差別をすることで、俺は強いんだ、と思い込みに浸ることができるのだ。
青年は大学に入り、日本語表現法で説得術を学ぶのだが、これがまた、あまり綺麗なものではない。
それは、自身の言いたいことをより精緻に表現するというより、むしろ力づく、権威で相手を打ち負かす、
まさにソフィストのやり口なのだ。それは、自分が心の奥底で本当に望んでいた力ではないのである。
そのうち青年は、「分かろうとしない人間には何を言っても無駄だ」と条件づけられるようになり、
周囲の大人との関係も壊れ、議論も諦念し、やがて敵対視する(スプリッティングをかける)ようになる。
そっちが言っても分からないなら、力づくで分からせてやる、あるいはもう潰してやれ、
そのために自分は、奴らを踏み台にして出世するんだ、となってくる。
そうして人は、真摯に考えることを放棄し、資本主義と権力闘争の渦に巻き込まれ、
奴隷根性を軽蔑し、強情を張るようになり、そして何時しか、気がついた時には、
かつて自分が憎んだ人間と同じようなカテゴリーの人間、いわゆる世人・俗物になってゆき、
そんな自分を否定するのを恐れ、「ありのままの自分を肯定する」「セルフエスティーム」
「ポジティブシンキング」などと次第に抜かすようになるのだ。全ては躁的防衛である。
こうして青年は、民間の下層の組織に就職すると、ギャング染みた徒党をくんで
エリート相手に滅多打ちをやらかすような組織的抑圧・いじめに加担するような真似をしたり、
あるいは高収入な大企業や公務員になれば、その力をもって周囲の大人に復讐・仕返しを始めるのである。
こうして資本主義的な階級闘争は下の世代に受け継がれ、次第に苛烈化し、永遠に続くのである。
そして何時しか、教育界ですらその渦に飲み込まれ、資本主義の原理は教育の根幹にまで浸透し、
全人類が、その地獄の時代精神のループから抜け出せなくなってゆくのである。
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