ラオスの旅 Laos Part27 (221レス)
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(2): 09/10(水)22:23 ID:E/+dhs34(1) AAS
旅をすると、人はなぜか、普段とは違う顔を見せる。それは、見知らぬ土地に身を置くことで、しがらみから解放され、本来の自分を取り戻すからだろうか。あるいは、慣れない環境の中で、無意識のうちに新しい自分を演じ始めるからだろうか。

ラオスに旅をしたとき、私はそんなことを考えた。首都ヴィエンチャンは、まるで時が止まったかのような静けさに包まれていた。フランス植民地時代の面影を残す建物と、仏教寺院の金色の屋根が、夕日に照らされて、なんとも言えない美しい光景を作り出していた。メコン川のほとりでは、人々がのんびりと食事をしたり、おしゃべりをしたりしている。その穏やかな時間に、私はすっかり魅了された。

ラオスには、特に観光名所と呼べるものはないかもしれない。しかし、その何もないことが、この国の魅力なのだ。ラオスを旅することは、ただ景色を見るだけでなく、そこに暮らす人々の生活に触れ、彼らと同じ時間を生きることだ。

ルアンパバーンでは、早朝から托鉢を行う僧侶たちの列を見た。オレンジ色の袈裟をまとい、静かに歩く彼らの姿は、神聖な美しさを放っていた。この光景は、観光客のためではなく、彼らの日々の信仰の営みそのものなのだ。私は、その厳かな空気に触れ、心が洗われるような気がした。

旅は、自分自身を見つめ直す良い機会だ。ラオスという国は、私に、焦らず、ゆっくりと生きることの大切さを教えてくれた。この旅で出会った人々の穏やかな笑顔を、私はこれからも忘れないだろう。
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