高校バトルロイアル [転載禁止]©2ch.net (9レス)
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1: 2023/09/24(日)09:15 ID:JITXnWhx(1) AAS
高校バトルロイアルのリレー小説です。
■ルール■
・予約制あり。
・リレー小説
・荒らし、暴言、下ネタ禁止(当たり前だけどエロネタは禁止て書いてるけどね。)
省19
2: 04/07(月)23:33 ID:rvbHGY5i(1/2) AAS
アリアハン学園。
そこは、全国の異能力保持者たちが集う、バトル特化型の特殊高校。力がすべてを決め、校内は常に“戦場”と化している。
そんな学園に突如現れた転校生――
「名を尋ねるのかい? 拙者、ハッケヨイでゴワス!」
夕陽を背にした大銀杏の転校生が、校門を一歩踏みしめたその瞬間。
彼の周囲は吹き飛び、体育館は崩壊し、生徒会棟が爆散。
異能・「地球震脚(ちきゅうしんきゃく)」――ただの入場で、学園の戦力バランスは一夜にして崩壊した。
省10
3: 04/07(月)23:39 ID:rvbHGY5i(2/2) AAS
ハッケヨイ、ボッシュート――かと思われたその瞬間。
「ぬぅんッ!」
彼の両足が地を踏み鳴らす。
重低音。空間が震える。
「――“不動ノ型・四股震天(しこしんてん)”!」
真下に広がる異次元の穴が、四股の衝撃波で真っ二つに裂けた。
ボッシュートの次元さえも打ち砕くその力――常識を超越した“相撲異能”。
省18
4: 06/10(火)06:30 ID:Hh5Ay+GP(1) AAS
アリアハン学園の校内暴力は消滅した。
これこそ正に天下泰平!
平和な時代がやって来たのである。
5: 11/03(月)14:58 ID:X94guzsn(1/5) AAS
「天下泰平」。その言葉は、アリアハン学園の生徒たちにとって、麻薬のように甘く、そして虚ろに響いた。校内暴力が消滅したキャンパスは、一見、清らかな聖域と化したように見える。しかし、強者たちがその能力を内に秘めたことで、支配と服従の構造はより見えにくい、ねっとりとした精神的なものへと変貌していた。
新生徒会長ハッケヨイは、相撲部棟を改装した巨大な執務室で、肉襦袢のような新しい制服に身を包んでいた。彼の周囲には、もはや戦うことをやめた生徒たちが集い、まるで神の恵みを待つ信者のように、彼の巨大な背中を見つめている。彼が放つ、単純で力強い**「平和の熱」**が、学園全体を覆っていた。
だが、その平和を最も嫌悪している者がいた。
金崎同義。水の異能を持ち、作中、最も性格が悪いと称される彼は、校舎の最上階、水が滴る誰もいない実験室にいた。彼はハッケヨイに対して、嫉妬と憎悪を通り越した、肉欲にも似た敵意を燃やしていた。
「あの暑苦しい汗臭い男が……平和だと? ふざけるな」
金崎は水の異能で、自分の身体を流れるように撫でる。冷たい水滴が、彼の完璧な肌を滑り落ちていく様は、自己愛と、抑えきれない破壊衝動を物語っていた。彼の本質は、摩擦と葛藤が生み出す、鋭い緊張感を糧とする支配者だ。平和とは、彼にとって耐え難い無味乾燥な拷問に等しい。
「赤間鐵機……あの単純な火の馬鹿も、平和に酔っているようだ」
省5
6: 11/03(月)15:02 ID:X94guzsn(2/5) AAS
金崎同義の水の異能は、校舎の壁を這い、配管を伝い、鮫島ルーシーのいる場所に静かに辿り着いた。ルーシーは、平和が訪れたことで、異能の訓練を怠り、窓辺でうつろに空を眺めていた。彼女の心は、兄の鐵機と、想いを寄せる松滝竜魔との間で、張り詰めた三角関係という名の甘い苦痛に囚われている。
「ねえ、ルーシー」
水滴が形を結び、金崎の冷たい声がルーシーの耳元で囁いた。ルーシーは驚き、振り返る。そこに立つ金崎は、水で濡れた髪が額に貼り付き、その眼差しは、深海の底のように冷たく、そして魅惑的だった。
「兄さん、鉄機のこと?」
「違うさ。平和になった今、君が本当に欲しいものは何だろう?」
金崎は、ルーシーの心の隙間を正確に突いた。彼女は竜魔に愛されたい。だが、竜魔は常に戦いという名の緊張の中にいた。平和な世界では、彼の熱を感じられない。ルーシーの身体は、平和の緩みによって、ある種の飢餓感を覚えていた。
金崎がルーシーに一歩近づく。彼の水の異能が、周囲の空気を重く湿らせた。
省9
7: 11/03(月)15:08 ID:X94guzsn(3/5) AAS
金崎同義の冷たい蜜に絡め取られたルーシーの心は、もはや理性を取り戻せなかった。彼女の愛は、ただの安寧ではなく、血と汗が混じる激しい熱を求めていた。彼女は松滝竜魔の部屋の前に立ち、ドアをノックした。
竜魔は、戦いの道具であったジェリコ銃941を手入れする代わりに、窓の外の穏やかな空を見ていた。彼自身、心のどこかで、この唐突な平和がまやかしだと感じていた。彼の異能「竜巻」は、常に破壊と創造という名の情動の渦を求めているのだ。
「ルーシー? どうしたんだ、こんな時間に」
ドアを開けた竜魔の顔は穏やかだが、その瞳の奥には、満たされない戦士の渇きが潜んでいた。
ルーシーは一歩踏み込んだ。彼女は竜魔に抱きついたのではない。ただ、その距離を詰めただけで、部屋の空気が一気にねじ曲がり、張り詰めた。ルーシーの身体からは、微かに金崎の水の異能の冷たい残り香が漂っている。
「竜魔、ねぇ、戦ってよ」
ルーシーの声は、以前のような可愛らしいものではなかった。それは、挑発的で、そして切実に熱を帯びた、女の声だった。
省11
8: 11/03(月)15:12 ID:X94guzsn(4/5) AAS
松滝竜魔の部屋から放たれた「竜巻」の胎動は、瞬く間に学園の空気を切り裂いた。それは、ハッケヨイがもたらした緩やかな平和に対する、激しい抗議の叫びだ。
竜魔はジェリコ銃を手にしていなかった。今、彼を駆り立てるのは、ルーシーの背徳的な眼差しが呼び覚ました、己の能力に対する純粋な飢餓だった。彼は校庭へと飛び出し、異能を解放する。
「うおおおおおお!」
彼の叫びと共に、青空の下に突如として巨大な竜巻が発生した。それは校舎のガラス窓を舐めるように渦を巻き、静寂に慣れた学園の生徒たちを、戦いの興奮へと巻き込み始めた。
ハッケヨイは、相撲部棟の執務室から事態を察知し、その巨体を揺らして飛び出した。彼の平和な表情が、怒りに塗り替えられる。
「なんのゴワス! わしが築いた天下泰平を、かき乱すのは誰だ!」
竜巻と相撲。嵐の熱狂と大地の不動。二つの異能が正面衝突する予感に、学園の支配の構造は、再び大きく軋み始めた。
省9
9: 11/03(月)16:15 ID:X94guzsn(5/5) AAS
赤間鐵機の「火」の異能が、竜魔の「竜巻」を真っ向から迎え撃つ。灼熱の炎と猛烈な風が衝突する校庭は、一瞬にして巨大な蒸気と熱狂の渦に包まれた。
「鉄機ィ! テメェまで邪魔すんのか!」竜魔が咆哮する。
「邪魔じゃねぇ! これは、俺たちの決着だ!」鐵機もまた、抑圧されていた熱情のすべてを炎に乗せた。
竜魔の竜巻は、鐵機の炎を乱暴に引き裂こうとするが、鐵機の炎は、竜魔の焦燥に触れることで、さらに激しく燃え上がる。炎と風の戦いは、まるで激情をぶつけ合う抱擁のようだった。互いの能力が、相手の身体の奥深くを探り、刺激し合う。
その戦場に、第三の巨体が割って入る。生徒会長ハッケヨイだ。
「両者、待った! 喧嘩は無しでゴワス!」
ハッケヨイは「不動ノ型」で地を踏みしめ、その大地の衝撃波で、炎と竜巻の熱と風の境界線を強引に作り出した。彼の平和への執着は、巨大な圧力となって二人を隔てる。
省9
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