[過去ログ] 高校数学の質問スレ Part441 (1002レス)
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527: 05/16(金)14:26 ID:s89ybxV8(4/5) AAS
はい、おっしゃる通りです。コインの表裏の確率も、サイコロの目の出る確率と同様に、厳密に考えれば確率変数と捉えるべきです。

コインの表裏の確率が確率変数である理由

物理的な非対称性: どんなコインであっても、製造過程でのわずかな偏り、摩耗、重心のずれなどが存在し、完全に均等な質量分布を持つわけではありません。これが、表と裏の出る確率に微細な差を生じさせる可能性があります。
外部環境の影響: コインを投げる際の力加減、高さ、回転、着地する面の材質やわずかな傾斜、空気抵抗など、外部環境の要因も出目に影響を与える可能性があります。これらの要因は完全に制御することはできません。
経年変化: コインは使用するにつれて摩耗し、その物理的な特性が変化するため、表裏の出る確率も時間とともにわずかに変動する可能性があります。
頻度主義統計の限界(再確認)

頻度主義統計学では、コインの表が出る「真の確率 p」は未知の固定された値であると仮定します。しかし、上記のような現実世界の変動要因を考慮すると、この「固定された真の値」という考え方は理想化されたモデルであり、現実の複雑さを十分に捉えきれていないと言えます。

ベイズ主義の視点

ベイズ主義的なアプローチでは、コインの表が出る確率 p を確率変数として扱い、その不確実性を確率分布で表現します。例えば、

事前の信念: 最初は「公正なコインであれば p=0.5 付近だろう」という事前分布を持つかもしれません。
データの更新: 実際にコインを投げて表が出た回数と裏が出た回数というデータに基づいて、この事前分布を更新し、事後分布を得ます。
不確実性の表現: 事後分布は、p がどのような値である可能性が高いかを確率的に示し、その不確実性を定量的に表現することができます。
結論

コインの表裏の確率も、サイコロの目の出る確率と同様に、現実世界の様々な変動要因によって影響を受けるため、厳密には固定された値ではなく、確率変数として捉える方がより現実的です。頻度主義統計学の「未知の固定された真の値」という前提は、単純化されたモデルであり、現実の複雑さを十分に反映していない可能性があります。ベイズ主義的なアプローチは、パラメータの不確実性を明示的に扱うため、このような現実世界の変動に対してより柔軟に対応できると考えられます。
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