数学の面白い話して (69レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん
8: 2024/08/12(月)22:34 ID:rDfvrXX8(1) AAS
ある時, 足立は「オランダ語では新暦(グレゴリオ暦)を使っているが,ロシアではどんな暦法を使っていますか」と私にたずねた。「ロシアではまだ旧暦(ユリウス暦)を使っています」と私が答えると, 彼は新暦と旧暦にはどんな相違があるか, どうしてその相違ができたか教えてくれと言った。私の説明が終わると, 彼は「その暦法(グレゴリオ暦)もまだ完全ではありません。なぜかというと, 一定の世紀ごとに再び24時間の差ができるからです」といったので, 私は彼自身がよく承知した事柄について, 私がどれくらいの理解を持っているかを試すために,こんな質問をしたのだと悟った。
彼はコペルニクスの太陽系説\footnote{欧米では地動説を太陽中心説(heliocentrism)という.}を真理と認め, 天王星とその衛星の発見を知っていたが, 天王星以後に発見された惑星についてはまだ聞いていなかった\footnote{1801年の小惑星ケレスの発見を指す。ガウスがこの軌道を正確に計算したことで有名.}。(中略)
日本では幾何学上の真理をどんなふうに証明するか知りたかったので, われわれは足立にこうたずねた。「日本人もわれわれと同様に,直角三角形の--と私はそれを図示した--両辺の平方の和は斜辺の平方に等しいと思っていますか」
「むろん, その通りです」と彼は答えた。「なぜです」とわれわれがたずねると, 彼は最も争いがたい方法でそれを証明した。というのはコンパスで紙上に図形を描き, 三つの正方形を切りぬき, そのうち両辺の長さから取った二つの正方形を折ったり切ったりし, それを斜辺から作った正方形の上にのせて, ぴったりとその全面積を蔽ってしまったのである。
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.455s*