アメリカで10年、日系企業が停滞した理由(後半) (3レス)
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1: 02/13(木)13:00 AAS
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ジャック・マーのうさぎの話のとおり、もともとのメンタルモデルに環境が加わって、10年の年月をかけて周囲に伝染して作り上げられたと思うと納得がいく。そこの親会社の社員のメンタルモデルは、「自分も他人も追い込む、追い込んだらえらいという美学。やらない人間を下に見る。しかし、仕事をやらない人にはどこかで憧れる。なぜなら仕事をしてもしなくても報酬に大きな差がないから。やったもの負け。」
そのため、一生懸命与えられたことはできるが、自分で仕事を作ることは一切しない。仕事はやるだけ時間と労力を消費するだけで、得しないのはわかっている。すでに降ってくる仕事で目一杯な環境で育った結果だった。仕事が少ないときは、できる限り仕事が降ってこないように、仕事しているフリは学んだ。これを何年も繰り返し、このメンタルモデルの文化が醸成され、この環境に数年もいれば、すっかり文化に染まった人間が出来上がる。その人たちが日本からアメリカに送り込まれたのだ。
もともと与えられたものに対してしか自分を100%使うことができないメンタルモデルに加え、英語も苦手だった。同族以外とのコミュニケーションも苦手で、違いを受け入れることはできない。強い内輪意識のもとに、無意識に自分達と異なる文化を持つものは排除するか、自分の優位性を見つけようと接する。当然異国で仕事を取得することなどできるわけがない。しかし、この環境を残したい、ここアメリカで生活したいというモチベーションだけは社員たちにあり、そこに失敗は認められない、一度作った組織は存続するという本社の考え方が融合した。これによって、何もしなくても過ごせる機会と環境を長期にわたって得ることになった。もともと持っている文化が、本社の意向も入って間違った方向に進化し、大きなうさぎの巣穴を作ってしまった結果と考えられる。そして、外部からこの組織に来る人、この組織を見る人はみな驚く。何もやろうとしない人たち。やる気がない。傲慢。ダメだこの会社は、と。
この組織を変えることができるだろうか? できあがった巣穴はどうやって変えられるか。
ジャック・マーの話に解答はなかった。ただし答えは明確で、誰もが考えると思うが、全員入れ替えないとダメだと思う。
入れ替えるにしても、同じ文化の組織から社員を送り込むなら、明確で詳細なタスクが見える状態で送り込む必要がある。そうでなければ、同じことが繰り返される。うさぎが生まれやすい文化なのだ。イノベーションのジレンマという以前読んだ本にも記載されていたが、組織の能力は、資源、プロセス、価値基準で決まり、プロセスと価値基準が成熟すると文化になる。文化は強力なマネジメントになる一方で、変化させるのは難しいということだ。
省1
2: 02/18(火)21:37 AAS
シンガポールで相次ぐ「燃え尽き症候群」なぜ?
1人あたりGDP日本の2.5倍の国 労働者に何が?
NHK | WEB特集
外部リンク[html]:www3.nhk.or.jp
3: 03/27(木)11:40 AAS
!!!
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