ひびき高等学園(元戸畑中央高校) (567レス)
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111: 名無し生涯学習 [sage] 2017/02/21(火) 05:41:54.80 ID:BY7DAcLx0 「謝らないで」いつの間にか、彼女は泣いていた。大粒の涙だった。冷たい水の粒が零れ落ちる。「誰だって背負うもの」 「あなたは……何をしにここへ来たの?」彼女の瞳が、俺を捉えた。強い目だった。鋭い目だった。 「言って……。咎められることじゃない」咎められる、か。もう、既に咎められているんだ。咎なら背負っている。 「君を……連れに来た」という彼の質問には少女は少しまどろんだ様子で目線を落とす。 本当の事を言えば、と彼は心の中で呟く。――君を死なせたくない。答えが、返ってきた。「それであなたはどうするの?」 苛立ちを見せるような、そういう様子だった。だが、言葉が機械的だった。ミアは戸惑っているのだろう。葛藤か。 「前を向いて歩くか」ミアは俺をじっと見つめる。純粋な瞳だった。「後ろを向いて歩くか」試されているのだろう。――返答はない、と思っていた。少なくとも、ミアは。 「ずっと……それが分からない」 それが俺の答えだった。前を向け。師に言われ続けた。だが、それは難しい。前を向いて歩く。歩くには、背負い込んだものがあまりに大きかった。 「本当のことを言って……」 いつの間にか、彼女は手にナイフを握り締めていた。俺のものだった。 震える切っ先が、心臓を指している。瞳に映るのはただ、苦しみだった。助けて欲しい。でも歩いてゆく自信がない。 いっそ、ここで何もかも終わらせてしまった方が良い。そう考えているのだろう。だが、死んでも何もそこにはない。 「生きて欲しい」 彼女の頬から零れ落ちる涙は、雫となって腕に落ちる。 「一緒に故郷に行かないか? 生きてみるといい。簡単じゃないけどな」「歩けなくなったら、その時は……」「任せろ」「……うん」小さく頷いて、ミアは家を飛び出した。 微かに、笑っていた。無邪気な笑みだった。ミアの後姿が小さくなってゆく。 あの村へ旅立ちの挨拶に行くのだろう。そう思うと俺は安堵して、ほろ苦い笑みを浮かべていた。らしくないな。我ながら。 http://mao.5ch.net/test/read.cgi/lifework/1219506593/111
285: 名無し生涯学習 [sage] 2019/01/01(火) 00:00:07.80 ID:H+t43Zsf0NEWYEAR 2019 冬 01 学校・卒研 02 卒研・卒論発表 03 休み http://mao.5ch.net/test/read.cgi/lifework/1219506593/285
484: 名無し生涯学習 [sage] 2020/06/27(土) 21:36:39.80 ID:sGhasjIA0 July 7.1万円 01.0万円 ガソリン代 01.0万円 ルーター更新機(NEC) 04.0万円 食費 01.1万円 FF7R キャサリンフルボディ http://mao.5ch.net/test/read.cgi/lifework/1219506593/484
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