[過去ログ] 【太陽の道】緑の党・日本ボランティア会19【ツバメ】 (755レス)
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718: 2023/01/27(金)19:17 AAS
阿呆の鼻の高尾山かな
飮みつ食ひつ、天然の宮殿、天然の食卓に、浮世の外の美味を味ひて、さて暮れぬ程にと、本坊の前の茶屋に待ち合はすことを約し、六一菩薩と寅藥師とは、車夫を伴うて先づ去る。酒盡きて、いざ下らむとすれば、思ひがけずも檜葉菩薩、ポケツトよりウイスキーの瓶を取出だし給ふ。三馬鹿狂喜雀躍、有難し/\と舌鼓うちて、飮むは/\。
ウイスキー盡きて、始めて氣が付けば、檜葉菩薩あらず。『はゝあ、山の夜路を恐れて、逃げたナ/\』。陰謀功を奏して、勝利も勝利、大勝利、醉つては益※(二の字点、1-2-22)馬鹿になる馬鹿者の口ぎたなく、さん/″\檜葉菩薩を冷評しながら、如法闇夜の山路をたどる行手に、圖らずも謠の一節、
「かやうに候ふ者は、鞍馬の奧、僧正が谷に住まひする客僧にて候。」
謠に堪能なる檜葉菩薩、鞍馬山を聯想し給ひけむ。『先生はまだ此處にか』と打ち伴れて、行けば行くほど、どうやら通つたことの無き路なりと氣が付き、行きつ戻りつ、漸く本坊の上に出で、『おうい/\』と二聲三聲、かなたにも、『おうい』と答へて、待つ間程なく、うれしや闇を照らす車夫の提燈。
やうやつと最終の汽車に間に合ひて、歸る汽車の中、檜葉菩薩問ひ給ふらく、『香魚はどうした』。一同始めて氣が付き、山上にても食はず、車中にも無し。天狗にさらはれしか、車夫にくすねられしか。はゝあ/\。
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