空海「十住心論」要約と、真言宗の寺院墓地 (20レス)
上下前次1-新
抽出解除 必死チェッカー(本家) (べ) 自ID レス栞 あぼーん
15: 06/19(木)17:32 ID:v336EH3M0(1/6) AAS
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地1
愚かな児童のような心も、心のうちにある、絶対真実の影響によって、苦を嫌がる。
仏の戒めを守って天界に生まれ、善を修めて地獄を脱しようとする。そうなると、下をにくむ心と、上を喜ぶ願いが、はじめて起こってくる。
嬰童(子供)とは、「初心ということ」から名づけられ、無畏(畏れなきこと)とは、「煩悩の束縛を脱すること」にちなんで名がたてられた。
・仏教以外の三宝(さんぼう)と世間的な瞑想
「大日経」に言う。
――これは天であり、すべての楽を与える者である。もし真心をこめて供養すれば、願いとするところのものは、みな満足する。
省10
16: 06/19(木)17:33 ID:v336EH3M0(2/6) AAS
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地2
・十六外道
第一は、「原因の中に結果がある」と執われる雨際(うさい)外道。
第二は、「本よりある存在が、条件によって顕れる」と考える、インド六派哲学の、精神・物質の二元論や、声常住論。
第三は、「過去・未来という時間が実在する」と考える、インド六派哲学の勝論(かつろん)や、バラモン教系の時間論。
第四は、「自我が実在する」と考える、ジャイナ教や、仏教部派の犢子部(とくしぶ)。
第五は、最高神イーシーカを祀る外道などで、「何か永遠なるもの」を考える。
省11
17: 06/19(木)17:34 ID:v336EH3M0(3/6) AAS
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地3
・瞑想の四段階と精神世界
初めの瞑想とは、「順正理論(じゅんしょうりろん)」に言う。
――下方の段階である、欲望の世界を対象とするとき、粗大・苦悩・障害のうち、1つがあらわれる。
――上法の段階である、離生喜楽地(りしょうきらくじ。「欲望の世界の悪を離れる」ことによって生ずる喜楽を得る段階)を対象とするとき、静寂・殊妙(しゅみょう)・分離のうち、1つがあらわれる。
第二の静慮(じょうりょ)とは、 「順正理論」に言う。
――第1段階の瞑想を対象とするとき、粗大・苦悩・障害のうち、1つがあらわれる。
省14
18: 06/19(木)17:34 ID:v336EH3M0(4/6) AAS
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地4
・欲界(よっかい)の諸天 - 食欲と性欲との、二欲を有する者の住処
「起世経(きせきょう)」に言う。
――帝釈天(たいしゃくてん。雷霆神《らいていしん》インドラ。仏法の守護神)の宮殿の外に、三十三天の宮殿がある。
「倶舎論」に言う。
――次の生涯において、仏となることが約束されている菩薩は、都率天(とそつてん)の中に生まれる。
十の善を修めることによって、下の部類は、星・月・日の天宮に生じる。
省11
19: 06/19(木)17:35 ID:v336EH3M0(5/6) AAS
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地5
・無色界(むしきかい)の諸天 - 精神世界
「倶舎論」に説一切有部(せついっさいうぶ)が言う。
――精神世界には、物質的存在がないから、方向も場もない。
「瑜伽論(ゆがろん)」の五十三に言う。
――精神世界の中には、瞑想の対象界としての身体があって、すべてを変ずる。
諸師の説くことが不同である。引用は右のとおりである。
省12
20: 06/19(木)17:37 ID:v336EH3M0(6/6) AAS
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 03.嬰童無畏心(ようどうむいしん) - 超俗志向・インド哲学、老荘思想の境地6
・真言の密意(2/2)
すべての世間の「条件によって、生起するもの」の存在は、さまざまな色彩・形態・相をそなえている。
「一切万有は、本来、生起しない」ことを阿字が象徴表現する、と説く、その阿字門に入るならば、すべての相を離れることになる。
相を離れた相とは、「真実そのものを身体とする仏が、すがたかたちをとった色身(しきしん。生身の仏)」であって、曼陀羅をそなえている。
世天の真言と大日如来の真言とは、「別ならざるもの」なのである。この一字を読誦すれば、すべての、人・天の、教えの法門を持つことになる。
「大日経」に言う。
省11
上下前次1-新書関写板覧索設栞歴
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル
ぬこの手 ぬこTOP 0.534s*