【転職】日本製鉄【専用】 (230レス)
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226: 07/05(土)17:06 ID:kZBNwgNq(1/4) AAS
◆ 世界各地のUSスチールの事業所

? 本社ビル「USスチール・タワー」(アメリカ・ペンシルベニア州)
鉄の都として知られる、アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ。その空にひときわ高くそびえるこのビルが「USスチール・タワー」、USスチールの本社です。高さは約256メートル、1971年の完成当時はニューヨークとシカゴの間で最も高いビルでした。USスチールは1901年、鉄鋼王「アンドリュー・カーネギー」とウォール街の金融王「J・P・モルガン」がそれぞれ保有していた製鉄会社を合併して誕生しました。このビルの特徴は、なんといってもこの茶褐色の外壁。これは「コールテン鋼」という特殊な鋼材で、意図的にサビを発生させて、そのサビ自体が保護膜になるという仕組み。

? リサーチ&テクノロジーセンター(アメリカ・ペンシルベニア州)
アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊のウォーターフロント地区に、USスチールの頭脳「リサーチ&テクノロジーセンター」があります。ここはUSスチールの未来を作り出す中央研究所。新しい鋼材の開発や効率的な製造プロセスの研究など最先端の技術開発が行われています。しかし、この華やかな場所には壮絶な歴史が刻まれています。ここはかつてUSスチールの前身「カーネギースチール」が操業していたホームステッド製鉄所の跡地。1892年、米国の労働争議上最悪と言われる、死者16人(ストライキ側が9人、経営側が7人)、負傷者340人を出した労働争議「ホームステッドの戦い」が起きた場所なのです。その後、USスチールになってからはモンバレー製鉄所の一部として稼働も、1986年に閉鎖されました。工場閉鎖後、ここは長らく更地となっていましたが、21世紀に入りUSスチールはこの地に最先端の研究所を建設しました。

? モンバレー製鉄所(アメリカ・ペンシルベニア州)
アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグのモノンガヘラ川流域には、「エドガー・トムソン工場」、「アーヴィン工場」、「クレアトン工場」という、USスチールの3つの工場があります。工場同士は連携し巨大なモンバレー製鉄所を形成しています。アンドリュー・カーネギーが1875年に開設し、アメリカの鉄鋼業の歴史がここから始まったと言っても過言ではありません。
227: 07/05(土)17:08 ID:kZBNwgNq(2/4) AAS
◆ 世界各地のUSスチールの事業所

? ゲーリー製鉄所(アメリカ・インディアナ州)
ミシガン湖のほとりに広がる巨大な工業地帯、ここがUSスチール最大のゲーリー製鉄所(アメリカ・インディアナ州)です。従業員数は2256人(2023年時点)。1906年、USスチールの創設者の一人であるエルバート・ゲイリー氏の名を冠して、砂丘を切り開いて工場と街が同時に作られました。その発展ぶりから「マジックシティ」とも呼ばれていました。しかし、1970年代以降の鉄鋼不況で大きな打撃を受け、人口が激減。1970年代までは3万人以上の労働者を抱えていたが、現在では約2000人になりました。それでも今なおUSスチール最大の製鉄所として、自動車や建材など幅広い分野に鋼材を供給しています。そして、このゲーリーという街は、マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンらのミュージシャン一家、「ジャクソンファミリー」の誕生の地でもある。ジャクソンファミリーの父はUSスチールでクレーン運転手として働いていたそうです。

? グレートレイクス製鉄所(アメリカ・ミシガン州)
デトロイトの南、デトロイト川沿いに広がるのがグレートレイクス製鉄所(アメリカ・ミシガン州)です。空から見ると川の中の「ズグ島」という人工島にひときわ古い高炉群があるのが分かります。この製鉄所は主に自動車向けの鋼板を生産する拠点です。しかし2020年、経営合理化の一環でズグ島にあった高炉での鉄の生産が停止されました。

? ビッグリバー製鉄所(アメリカ・アーカンソー州)
アメリカ・アーカンソー州のミシシッピ川沿いにある近代的な工場、ここがUSスチールのビッグリバー製鉄所です。2017年に操業を開始したまだ新しい工場です。この工場の特徴は鉄スクラップを電気で溶かして鉄鋼製品を作る電炉方式であること。伝統的な高炉に比べてCO2排出量が少なく環境に優しいのです。元々は2014年に創業したビッグ・リバー・スチール社が運営する製鉄所でした。そして2021年にUSスチールが完全子会社化しました。
228: 07/05(土)17:09 ID:kZBNwgNq(3/4) AAS
◆ 世界各地のUSスチールの事業所

? ミネソタ鉄鉱石鉱山(アメリカ・ミネソタ州)
ミネソタ鉄鉱石鉱山は、アメリカ・ミネソタ州北東部のメサビ鉱山地区にあります。USスチールはケータック鉱山とミンタック鉱山で鉄鉱石を採掘しています。この二つの鉱山では鉱石を露天掘りしそこから不純物を取り除いて、高炉で使いやすいように小さな球状のペレットに加工しています。二つの鉱山を合わせると年間2000万トンを超える鉄鋼石ペレットを生産することが可能で、国内製鉄所で使用する鉄鉱石の全量を自前で調達できるのです。

? USスチール・コシツェ(スロバキア・コシツェ)
スロバキア共和国第二の都市コシツェには、USスチール唯一の欧州拠点「USスチール・コシツェ」があります。同社は中欧最大の鉄鋼メーカーで、7712人の従業員を抱えています(2024年12月末現在)。この製鉄所は元々、冷戦下の1960年代に当時のチェコスロバキア政府が建設した国営製鉄所でした。共産圏有数の製鉄コンビナートが鉄のカーテン崩壊後、アメリカ企業の傘下に入ったのです。現在も高炉から製品まで一貫生産を行う巨大な製鉄所で、ヨーロッパの自動車メーカーなどに高品質な鋼材を供給しています。
229: 07/05(土)17:11 ID:kZBNwgNq(4/4) AAS
◆ 世界各地のUSスチールの事業所

? グラニットシティ製鉄所(アメリカ・イリノイ州)
ミシシッピ川のほとり、アメリカ・イリノイ州グラニットシティにはグラニットシティ製鉄所があります。この製鉄所は建材や自動車など幅広い分野に鋼材を供給してきました。しかし残念ながら、2023年から高炉と製鋼設備は無期限の操業休止状態。現在は外部から材料を仕入れて圧延などの仕上げ加工を行う工場へと役割を変えています。
このグラニットシティ製鉄所と前に紹介したグレートレイクス製鉄所は、かつてナショナル・スチールが保有していました。そして1980年代、ナショナル・スチール社は経営不振に陥ってしまいます。そこに手を差し伸べたのは日本の鉄鋼大手、現在のJFEスチールの前身である日本鋼管でした。日本鋼管は大規模な出資を行い、経営権の過半数を握ったのです。日本の技術でアメリカの名門鉄鋼メーカーを再建するという前例のない挑戦でした。しかしアメリカ鉄鋼業の厳しい現実の前に再建はならず、ナショナル・スチールは2002年に経営破綻。その資産をUSスチールが買収し、現在に至ります。この工場は日米鉄鋼業の協力とその難しさの両方を経験してきたのです。あれから約40年が経った今、今度は日本の別の鉄鋼大手、日本製鉄がこの工場を所有するUSスチールを買収しました。歴史を知るこのグラニットシティの地は、再び日本からの挑戦を見つめています。
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